まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

日曜日から 今日まで

2014年07月29日 | 日記
この時期(6月~七月)…長男が北海道で昆布漁をしている。

帯広市には30年来の友人…いや(親友)がいて、彼女から電話があったのは四日前。

「ソウルが来てるよ。部屋の中昆布でいっぱいだわ」…変わるから……

「おうぅ まんまるぅ 氏の所でちょっとお世話になってから帰る」
「八月初旬には帰るつもりなんで…みんなに宜しく」

無事に昆布漁を終えたようでほっとしている。
仕事の報酬はたくさんの昆布。魚(干物)等海産物がいっぱい。
金銭は少し。

増税の余波は都会も田舎も老いも若きも…貧富の差なども…関係なく打ち寄せてきている。
阿部政権は「集団的自衛権」や「企業優先の労働法制」を解釈改憲で認めようとしている。

「お役人様 お金がないんです。 昆布で税を払います。遠慮しないで収めてください。昆布で払うというてるでしょ。払わせてください」

こんな世の中が近いような気がする(貧富の格差が広がると思う)のは、私だけだろうか。

日本列島は愛しているが、日本と言う国を愛しているか?と聞かれたら首を振るしかない。

国家よりも個人。

日本国憲法は個人の尊重を明記している。

「かけがえのない命を持った一人々を大切にする」憲法13条が保証している。

福井 大飯原発3,4号機差し止め判決では…

電気を生み出す手段の一つである原発稼働は、法的には経済活動の自由に属する。

しかし憲法上では「人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ」と主張した。

国民一人々に背番号をつけて国家が管理する国民総背番号制。
来年からマイナンバー法と言う耳障りの軽い言葉で導入されようとしている今。
行政側が個人情報を管理すると手続きがスムーズにはかどるメリットがある。

一方、国民の基本的人権が制限されたり、行政機関による違法な監視、不法に情報を入手した者による犯罪の可能性もある。
公平の名のもとに国民の資産を政府債務の解消のために預金封鎖をする事だって出来る。

(うちは大丈夫、預金はない)と言って笑い飛ばせない不気味さを感じる。

「戦争の放棄」(9条)「個人の尊厳」の原理(13条)を含む日本国憲法。
序文から抜粋した言葉。
『平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ』
尊厳とか人権とかめったに使わないのが日常。
人間一人々が幸福になっていいよ。笑いながら仲良く付き合っていこうよ。
違う者同士共生していこう…と言うのが人権を守る事になる。

日曜日は美人の弁財天と感性の紳士が訪れて焼肉を頂いた。
話題の引き出しが多い。上質の肉の油で口も滑らか。時間のたつのが早い。
専制と隷従、圧迫と偏狭は皆無。
お二人の『気』の波動…いただきました。

長男は帯広を後にして、苫前のメロン農家で出荷手伝い。

海産物とメロンを車に乗せて…帰る日も近い。
















































酵母パンと ワイン…チャーシュー&焼きナス そして肉じゃが 野菜サラダ

2014年07月22日 | 日記
マリオ(M)さんが友人を連れてやって来た。
友人の頭文字はMさん…Mブラザーズの様で覚えやすい。

マリオさんは20年来の知人で エネルギーの塊。
合気道の先生で息子二人の師匠になってくれた事も懐かしい。
今も昔も年齢の変化の兆しなど微塵もなくエネルギーが噴出する。
いやぁ~。なかなかの傑物。

おみやげは…天然酵母パン。そしてギター片手に(新曲)を披露。

酵母パンは極上の味。(売り物でもある…富山のネットワークで評判が上々)
まいう―。

ギターもまあまあなのだが。
歌いだしたら、江戸開闢以来、延々とエネルギーが続く限り歌いやめない…という癖を持っているM氏。

歌は歌わんでもいいわぁ~聞きたくないわぁ…とは言えず…
「わたしが歌いますぅ…一曲だけは聞くけどぅぅぅ」と…やわぁ~っとねっちりと言うに留める。

とにかく 言いたい事は伝える。お付き合いの基本中の基本。
そうする事で付き合いが長く続くと思っているし…社交辞令の嘘っぱちはしんどい。

もう一人のM氏は、私と合歓さん、マリオさんの掛け合いで笑っている。
嫌味を感じさせない鷹揚さが匂う。
穏やかで静かである。

お茶を飲みながら午後の時間が過ぎていく。

マリオさんは途中でW市へ。

 

合歓さんとM氏が歓談している。

そろそろ…島唐辛子醤油の仕込み時も近い。

「楽しかった」「又、寄らせてもらいます」

続いてお寺のS子さんがやってきて夕食を一緒にする。

自分達で作った野菜。お惣菜を回しながら笑い声が響く。

熱気に誘われたのか、N夫妻の訪問。

「わぁっ 上がって 上がって」個別で来ることはあるが夫婦でお揃いは久方振り。
奥方のTちゃんは整体療法士…ゴッドハンドで右腕をほぐしてくれる。

豪華キャストで賑やかに…過ぎていく時間。

約束した訳ではない。台本もない。

 遅咲きの凌霄花(ノウゼンカズラ)

更けゆく7月…文月(ふみづき)の宵。

庭先で花も笑う。








































































ありのままで…あった事 なかった事

2014年07月21日 | 日記
ありのままの~姿みせるのよ街で流れている。
久方降りのロングヒットになった。

とても歌いやすいので、洗い物や掃除の合い間についつい鼻歌。

「ありのままってどういう事やと思う」
「ありのままに生きるって ああた、とても、とても、できしませんよ」氏が言った。
「そんな事言われたらちょっと 答えに困るよ」

ありのままに生きて行くって…言葉をぬるぬると口にはすれど…事ほど左様に簡単ではない。

実際にあるとおり。偽りのない姿。ありてい。「―の話」「―を見せる」

率直(そっちょく) 有体(ありてい)‥辞書で引くとそう書かれている。

偽りのない姿で生きようとすれば馬鹿丸出しになり兼ねず、有体(ありてい)に話せば知ら~っとした空気に覆われ…
そこまで言うなと侮蔑の眼差しで見られて人間関係が壊れ、率直すぎると、疎外されたりするのが人生の常であるよ。

そう考えると言葉だけでは…つまらない。
世界の平和を願っていても、家族が和やか…ばかりではない。

長生きすればするほど、言葉だけでは…味がなし。色も無し。情も無ければ心に沁みる事も無い…そういう現実に遭遇してきている。

言葉尻だけを捉えて足を引っ張る国会討論なぞ…浅はかの権化だとも思っている。

言語学者ソシュールは、『言語は‘形式,であって実質ではない』と主張した。

言語が実際に用いられ、語られる場合には、半ば無意識的な、言語の構造(ラング)が前提にある。
ソシュールの言う〝ラング〟はプラトンの言う〝イデア〟と同じようなものなのだと私は思っている。
 
魂が純粋に魂自体においてあるように努力する者…(愛知者)‥この愛知者の魂の知の対象がプラトンの「イデア」である。

愛を知覚する人氏と話しながら思う。
ありのまま…ありてい(有体)の自分で人と付き合う為には、なだめつすがめつ 自分と付き合わなければいけない。

自分の中に問いを持つ。
自分を疑う。
自分を少しだけ軽蔑する。
あった事はあった事。恥の部分…穴が有ったら入りたい事…無かった事にして蓋はできない。
無かった事は無かった事。若い頃億万長者にプロポーズされたわ。推測で話してもリアリティがない。
ほら吹きは笑われるだけ。

 M・E氏の版画(壺すみれ)


そんなこんなの繰り返しで自分を好きになっていく。

「こんな私のありのままだけど…どうよ」
「百万言尽くして語った所で…アホが匂う」

アホな所が好きなんやけどな。
氏が呟いている。

台所でブドウを洗いながら。







雷…日和 

2014年07月19日 | 日記
延べ三日間、W市Y村で過ごした。

E家はM氏の個展間近で慌ただしい。

搬送の為の額装で忙しさマックス。

いつも爽やかで美しい奥方のさんがを兼ね揃えて立ち動いている。

お寺の厨『くりや』から大部屋に上り込んで版画の写真を…パチリ。パチリ。

 

かえろうか おいらの故郷 ここにある』 

版画かるたの絵本ではそうだった。でも柿ってえらいも…いい。わかるわぁ。ビタミンいっぱいやしねぇ。

三通り位の言葉が選べて、差し替えもできるし、新たに版を重ねて刷る事も出来る。

「版画とはようゆうた」「M氏はえらい!」「色あいもあったかいし文字の形もよいねぇ」 …とか 心で思う。


  

今日、明け方雷が何度も鳴った。
おんぼろ我が家がゆらいでいる。

M・E氏が個展会場に向かう日。

  

雷鳴が轟(とどろ)く。

我が家が再度揺れる。雷というよりも山鳴りの感じがする。

E家には何度もお邪魔して油を売っているが、製品としての版画を見る事は少ない。



個展の成功を祈りながら雷の音を聞いている。























ドラマ…トンイを見ながら考えた。

2014年07月14日 | 日記
英祖(ヨンジョ)は李氏朝鮮時代の21代国王(在位:1724年8月30日 - 1776年3月5日)
朝鮮王朝の歴代君主中最も長生きした君主であり、在位期間もおよそ52年間と…最も長かった。
母は和敬淑嬪崔氏。
彼女が〝トンイ〟のモデルになっている。
宮廷の下働き(下女)であった。であった等、諸説ある…身分が低かったのは事実らしい。
ドラマでは出身として描かれている。
主人公の〝トンイ〟は聡明で勇気のある女性である。
(可愛いい美人)でスタイルも良いし(チャーミング)‥ 粛宗(スクチョン)李氏朝鮮第19代国王(英祖の父)に愛されるのも解る。
女優ハン・ヒョジュさんの代表作になった。

テーマは重い。
権力と階級制度。
階級に関係なく…失しなってはいけない人間の尊厳。

重すぎると視聴者が離れる。
でたらめのでっち上げで 受けを狙うと下品になってしまう。

イ・ビョンフン監督は事実(縦)と謎(横)の糸を絡ませたり、緩ませたり、時には縦糸を切ったりもしながら。
切った糸口は歴史の中に埋もれて風化する所を正義の針(人間の良心)がすくいあげて横糸で留める。
謎喜怒哀楽(心象風景)が一枚のおおきな絨毯に織り上げられていく。
ハラハラ、ドキドキの場面と一息つける場面のバランスが絶妙で家族で楽しめるドラマだと思った。

 都 漢陽…右手(景福宮・宮廷)
李朝時代宮殿が五つあった。
景福宮は王宮である。
豪華で広い。

宮廷内の権力闘争と人間関係だけでも簡単ではない。

王族には品階があり、貴族(両班)は派閥で争っている。

出身である〝トンイ〟は何度も殺されそうになる。

女官から成りあがりのチャン・ヒビンの陰謀がすごい 毒殺も辞さない。
王の寵愛が〝トンイ〟の出現で離れていくのが怖い。
嫉妬で美しい顔までも失っていく…〝トンイ〟よりも華やかで頭も切れるし美人であるのに。
我欲で動くと醜くなるという見本を見せてくれる。

濡れ衣を被せたり、女官に嫌がらせをさせたり、放火までもと散々な目にあわせるがそれでも…〝トンイ〟は生きる。

 (夜の漢陽…現在のソウル)

王宮は権力の巣窟。
闇にまぎれて権謀術数をめぐらす悪人の舞台にふさわしい…感じがする。
権力なぞと無縁なので、想像するだけなのが悲しい。

世界中のほとんどの社会では、社会の発展に伴う貧富の差や権力の分化により、歴史的に何らかの階級(階層)制度が存在してきた。

『これまでのすべての社会の歴史は、階級闘争の歴史である。
経済が社会の土台であること
すべての歴史は階級闘争の歴史であること
プロレタリア革命は一階級の解放でなく人類全体の解放であること』

カール・マルクスの言葉を思い出している。

〝トンイ〟を見ながら考えた。

権力者がマルクスを嫌いになるのが良く解る。