まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

カメムシ 亀虫  スカンクバグス

2014年02月28日 | 日記
亀虫が、そろり、そろりと移動している。

別に、放っておいてもよい。

異臭さえしなければねぇ。

息子たちが幼い時‥「あぁー屁こきむし、屁こきむしや‥」
騒いでいた。
屁こきの方が、まだしも耐えられる。

匂いが強烈で、空き瓶の中にカメムシをいれて蓋をすると‥。

匂いのせいで、死んでしまうそうで…自分の匂いで自分が死ぬなんて。

いやぁ なかなかの毒性‥(臭)毒ですわ。

そんな事思いながら、そーっと火箸でつまんで表に逃がす。

裏の竹林の中で、思う存分匂いを振りまいて~や。

田舎暮らしならでは‥殺さずにすんだ。

私は「アヒムサ」非暴力、不殺生を心掛けている人間のつもり。
蚊でもハエでも追い払うだけ。
いや、蚊はぱしりとやっつけるけど。


リハビリでは、指先の動きを促すために、オセロの石を並べては、もどし。

お手玉を大きめのスプーンですくって‥別の箱に移す。又もどす‥‥。

そんなことをしている。

これは、アルツハイマー、いやいや現代では(認知症)の治療にも使われている。

周りのお年寄りを見ていてどうやらそうらしい‥思った。

進歩とか、進化とかが、望めるのかどうかは

壜の中に閉じ込められたカメムシの‥姿が脳裏に浮かぶ。

うぅーっと力を込めて握力計を握る。

進歩は見られない。変わらない。

カメムシにも種類があって、「良いカメムシ」「悪いカメムシ」「ただのカメムシ」

‥といるらしい。

リハビリでも同じ。

自分にあったリハビリが、いい結果を産む。

「悪いリハビリ」「ただのリハビリ」に成らない為に結果を楽しんで受け止める。

握力2…は生まれたての赤ちゃんのようですね。

ふふふ。
なんて愛らしいのでしょう。
























春が来た‥言葉の力

2014年02月27日 | 日記
庭先の水仙の茎がのびてきている。
川べりの土手には、フキノトウ。

ネコヤナギがすっかり、顔を見せている。

カメムシもごそごそと這い出てきた。
今日部屋の中で三匹もみた。

温かいと虫も動き出す。

明日はリハビリ。
右手もバンバン動いてほしいわ。
いやぁ…これはなかなか 遠い道のり。

運転できるまでには、回復してきた。
「冬ごもりのプロもなかなかおつな物」‥ですが、お日様が恋しい。
そろそろ、始動します。

動きます。

大事な何かを失うのは、怖いが、望まなくても自分から去っていく者もあるし…

生きていれば、友人との別れも肉親との別れもある。

「別れに悲しくない別れなんてない」と言う言葉は、どこで聞いたんだったか、読んだんだったか?

電話があった。

「シャンクスの事聞いたんやけれども‥どんなやったんかなぁ…」

最後の様子を話しながら…相手の思いが受話器から流れ込んでくるのを感じた。

言葉とは不思議な物だ。

武器よりも鋭くひとを傷つけるし、枯葉のように、風に飛ばされてしまって消える事もある。

いらいらとして落ち着きを無くす言葉もあれば‥勇気をもらえる事もある。

「おうぅ、おうぅ、そうなんか」「おうぅ‥そやったんかぁ」

相槌を打つだけで、たいした事は‥喋ってない。

聞いてくれる。聴いてくれる。
それだけでも心の中の悲しみや氷が溶かされ流れていくのを感じられる。
なんだか すごく 楽になった。
それは多分聴き手の‥人柄‥と云う事なんだろう‥と思う。

息子のソウルは、この「おっさん」の事が大好きで、老師と呼んで勝手に慕っている。



シャンクスの通夜の夜。

老師から伝授された‥「般若心経」を詠むソウル。

その声は朗朗として‥悲しみと一緒に夜空に吸い込まれていった。

人世(人の世)は色々‥様々な縁で結ばれている事。私の中に存在している想い出は私が死ぬまで消えないという事。

何かが出来なくても、世の中に貢献してなくても、ただ側にいる。

ここにいる。いつもおるよ。…その事がほんとに有難い。
それを愛‥と言ったり希望と言ったり‥するんだろう。
そう思える事が幸福なんだ‥その思いが溢れた。

うぅっと胸に痛みがはしって…その後涙が溢れ流れた。


言葉には力がある。


まんまるもそろそろ‥始動します。

カメムシと一緒に。




























ありがとう シャンクス

2014年02月22日 | 日記
ソチ・オリンピックも最終日が近い。

ちょっと、テレビニュースを見る余裕も出てきた。

真央ちゃんのフリーは圧巻。出色。

色んな事…自分を取り巻く人の思いを背負いながら、氷上に舞う。
魂のトリプル・アクセル。
ショート16位からの巻き返し。
ジャンプが決まるたびに目がうるむ。
メダルを取る以上の感動‥強い精神力。
キム・ヨナも又‥強い。


一息ついてお茶を飲んで。

何をしていても、心、ここにあらず‥じんわり涙の一週間。

気合が入らない。

家族それぞれが、ぼーっとして言葉もない。
精彩に欠けている。
ため息をつく。

機械的に動く。

喪失感の大波、小波。さらわれてむせる。こみ上げる。

忘れる事は出来ない。



一緒に見上げた空。

  

不服そうな顔。  凛とした顔。 くつろいでいる顔。

12歳一ヶ月を共に過ごしたシャンクス。

2月14日 明け方様子がおかしくなり、病院。
検査と注射3本‥10日分の薬を貰ってきた。

その日の午後に様態が急変。

家族を煩わせる事もなく、見事な死に方だった。
あっけないくらいである。

シャンクスは私を支配する者としてではなく、解放する者として存在した。

まだまだ‥お母さんは…気持ちひきずるよ。

存在感は身体の大きさに比例する。

想い出がいっぱいで、涙腺が干上がってしまった。

まぶたも腫れぼったい。

うちのみんなと…一緒に暮らしてくれて‥有難う。



ありがとう‥ありがとね。































夜に吠える

2014年02月21日 | 日記


夜の散歩。

懐中電灯だけでは、シャンクスを見失う。

ひとしきり歩く。



「シャン‥シャンクス、シャンクスゥゥゥ‥」

はぅ、はっはっはっ。駆け寄ってくる気配がする。

暗闇の中を歩く。

闇の暗さよりも真っ黒いワンコと、雪だるまの様に着ぶくれした私。

狸やモグラ。

「ワオゥ~ン」夜に吠えるシャンクス。

時折気配を失う。声を荒げて呼ぶ。

傍らが温かい。大きな身体を寄せてすり寄ってくる。

こんな事を何度か繰り返し、「さぁ、おうちいくよ」

はっはっはっ‥「冷えてきたねぇ」

小熊の様に大きな身体。

光っている可愛い…瞳。

小走りでついてくる。

「シャンクス、走るよ 」
はっはっはっはっ‥。

そうか、いないんだ。

暗闇が頷いた。


「大好きなシャンクス」

永遠に‥いなくなった。

斎場の煙が空にのぼる。





長い一週間が過ぎた。










ラッシュ‥プライドと友情

2014年02月13日 | 日記
11日‥徹夜明けの息子に誘われて映画を見に行く。
「映画館で観ない事には、F1の臨場感は味わえんと思う」
なかなか、休みが取れない息子がのっている。

F1レーサーの映画である。
同時に天才『ジェームス・ハント』と精密機械『ニキ・ラウダ』二人の男たちに流れる時間の映画だと思う。

レース場面でのスピード感、高揚感は見事で手にも額にも汗が…目眩く展開。
老眼の私でも‥動体視力が増す。増す。
まるで映画館そのものがF1レース場になったようにも思える。
――カー・アクションでのキャリアを持つロン・ハワード監督ならでは。
 
死亡確率20%。毎年25人のレーサーの内2人が命を落とすという秒速(音速?)の世界。

たしかアイルトン・セナは音速の貴公子と呼ばれていた。

スピード(秒速)と言う一瞬に人生をかける、男たちの永遠。

ハント・ザ・シャント(Shunt、壊し屋の意)という渾名(あだな)を拝命するほど乱暴な走り方をするレーサー。
F1にステップアップしてからは、それまでの渾名が嘘のような走りを見せるハント。
女性関係も多い。

反対にプロフェッショナルと言う言葉が形容詞のニキ・ラウダ。
一人の女性を愛しつづける。

ハントを演じたのは、マイティー・ソーの俳優さんで、クリス・ヘムズワース。
まっすぐでヤンチャな感じがワイルドで魅力的だった。筋肉が美しい。

ニキ・ラウダ役のダニエル・ブリュールはドイツの俳優。
演技派。大事故で大火傷を負いながら奇跡の復活をとげるニキ。
火傷と戦う姿は、圧巻の演技でした。

グッバイ・レーニンも良かったよ。

性格が対照的な二人のレーサーの宿命。F1史に残る壮絶なラリー。

瞬間の中で永遠を生きる。
芸術的か…はたまた狂っているのか…秒速の神様に愛されているのか。

どちらにしても、観客の私は魅了される。

ロン・ハワード監督の映画で、好きなのはビューティフル・マインドだが…ラッシュがそれを抜いたかも。

映画館で見る事をおすすめします。

お家にシネマ・ルームとかあれば別ですけど。
モナコのF1とか…行きたいわぁ。
帰りの車中でも、まだ身体が揺れていた。
同じ人間とは思えない。
アマデウス‥神の器を持つ者のお話。

秒速かぁ。