しん しん しん

冷える。

しんしんと冷え込む日が三日も続いている。

「“イカロスの息子”を観たいけど‥TUTAYAでお取り寄せできるかねぇ」
「評判よかったらしいけどね」「なんちゃら映画祭でも‥賞とったみたいやし‥」


東京藝術大学で黒沢清に師事した・眞田康平監督。
本人いわく‥北野監督の講義も受けたらしい。
日本の音楽史に名を残す伝説のバンド「はっぴいえんど」の名曲「しんしんしん」
その歌詞にインスピレーションを受けて撮り上げた監督デビュー作は曲名と同じ。
作詞の細野さんに頼み込んで許可をもらった。


「はっぴーえんど」の曲じたいが題名どおりで凍える。
冷え込む季節と、みぞれがたたくガラスの窓‥我が家は曲に似合いすぎる。


行くあてのない人々が集まってできた「家族」が、町から町をめぐる姿を描いたロードムービー。
高校生の朋之は、訳ありの過去を抱えた者たちが寄り集まってできた「家族」とともに的屋(テキヤ)をして暮らしていた。
ある時、そんな家族にユキという女性が加わるが、家が取り壊しにあい、一家は帰る場所をなくしてしまう。
朋之らは、それぞれの行き先を探し求めてトラックで巡業し始めるのだが‥

疑似家族の行く末はいかに‥‥映画自体はミニシアターで上映された。

評価は点数で100点　星印で★★★★と★三分の一で高い。

康平くんは、長男の友人で幼なじみだ。息子二人は‥友情応援もかねて金沢のシネモンドまで鑑賞にいった。


彼の二作目が“イカロスの息子”

映画好きの私としては二作とも見たい。
見逃したのは惜しい‥折にふれては思っている。

それでも‥彼が映画の仕事を選んだ動機や‥好きな作品など‥語らった時間のほうがうれしかったりする。
「康平の消息がつかめん　」
教職を選ぶものと誰もが思っていたし、レールをはずれる予感のかけらも感じられない優等生。

三年前の夏‥我が家にひょっこり顔を見せた。
インドネシア・タイ・で放浪していたらしい。
映画監督の道を選ぶとはびっくり‥それにしても似合いすぎる風貌で紅顔の優等生の面影は眼差しに少し。

康平くんが息子の忘れ物を届けてくれた日の穏やかな目を思い出した。

ドカベンとポット。(野球の練習試合の終わったグランドの芝生の上に置きっぱなしだったそうで)
さすがは「なんちゃら映画祭でも‥」で済ませる頭の持ち主らしい所業。
息子は変わらない。

「こうへい　今年はドイツに行くらしいよ」
「へえ　毎年世界がひろがるねぇ」

三作目はどんな題材で撮るのか‥興味しん　しん　しん。

氷雨が振ってしん　しんと夜は更け行く。

そのうち‥またひょっこり顔をだすかもしれない。

雪国の空の下で

アメリカの大統領はある意味‥正直だ。

選挙で公約したこと(荒唐無稽であるし人道を超えていると思うのだけど)を有限実行している。


原則火・水はパート休み。
今日はじっくりストレッチ（左膝のリハビリに欠かせない）ご飯食べたら眠くなった。
家賃払いに行って米をGET,テクテク。暖かい。
帰ったらちょうど江戸の友達からTEL,喜んで長話、しているうちに申し込んでいた玉木正之さんの講演会に。
体育とスポーツの違い、２０２０東京オリンピックはスポーツインテリジェンスー民主主義の祭典に、と締めくくった。
スポーツの起源と歴史を紀元前から、体育ー軍国主義教育、運動会の歴史と自由民権運動、スポーツが発展したのは民主主義が発展したギリシャ、イングランドで。
上位下達の体育会系からスポーツインテリジェンスへと時代はかわってきている‥
卓球・水泳・ラグビー・・豊富な知識とエピソード、卓見を庶民目線でわかりやすく抵抗なく、語る。
素晴らしかったです。
本屋さんによってAERAで白井聡さんを立ち読みして、豚肉と鶏肉買ってご飯とビール、これから一仕事。
暖かい。２月に入った。
に返信する。
近間に住めるといいねぇ。

白井聡氏の記事が気になる。
かなうならば会って、話を聞いてもらいたい。

意味のない話や夕食のおかずはなに作る？、趣味の話もいいけれど‥自分を取り巻く世界情勢について意見が聞きたいと思う。
愛国心と言えるものは、少ししか持ち合わせていない私でも‥日本列島は愛している。

日本はアメリカの衛星国もしくは(従属国)のようだとオリバー・ストーン監督がいっていた。
この所特にそう思えるのだ。
極右に走っているアメリカ国は怖い。

忌憚のない話ができる相手はそう多くいない。
心を開放して意見を言い合える相手がいると‥内向きで卑屈で脳みそがゆがんでいく事がない。
身体が硬くて身勝手になっていく狭量な自分に‥よしよしと優しくできる。

しばらくはF・BOOKで近況方告。
雪の日。

今日は“大根と鱚のすり身と結び昆布”で大量の煮物を作る。
余り野菜と卵で残りごはんの焼き飯。

手抜きの冷凍ぎょうざで一汁三菜(冷凍食品は馬鹿にできない)‥結構美味し。

夕食は長男と二人。

ほっこりの大根でお腹が満足。
そう食べているわけでもないのに‥お腹だけに肉が付く。

雪の日。