まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

イ ビョンフン監督の話

2014年07月08日 | 日記
韓国ドラマの演出で有名な人で、俳優で人気の〝イ ビョンホン〟ではない。
一字違いで大違い。

ドラマ監督として活躍し、1999年、『ホジュン 宮廷医官への道』で時代劇史上最高の視聴率を記録。
時代劇の巨匠と呼ばれる。
その後、『宮廷女官チャングムの誓い』を演出し、アジア全土に韓国時代劇ブームを巻き起こす。
日本でも大評判になった事は記憶している。

ホジュンは原作を読んだ。

何かの縁でとしか言えないが、監督のインタビューを見る機会があった。

穏やかな顔と訥々と語る口調が懐かしい匂い。

日向で干された藁の匂い。もしくは、ど田舎の田園地帯に広がる青い空。

とても平和な感じを受けるお顔である。
もし、彼と遭遇しても何も感じないのではないか。 隣のYの爺様と対して違わない。
平凡な風貌。

「私は王様の話には興味が持てません。歴史の中にうずもれている人間(庶民)にとても興味がある」
「宮廷を描いたとしても、水剌間(スラッカン)やて図画署の茶母(タモ、下働きの女性)等…その時代に必死に生きている人間に光を当てたい」
と言うような話をされていて…ちょっといいんじゃない。
見てみるか…そう思った。
李氏朝鮮第22代国王・正祖。イ・サンの話。
ここから始める。
「王の話には興味が魅かれない」と言ったビョンフン監督が王の話を撮る。
面白そうではないか

ホジュン、チャングムはまだ見ていないのだが、スラッカンは宮廷の調理専門部門(台所)。
チャングムはここにいた。
図画書は行事記録処とでもいうのか。
〝イ サン〟の側室になるソンヨンは図画書の茶母である。

ホジュンは原作を読んだ。
内医院(ネイウォン 宮中の医局)が舞台である。

評判だった〝トンイ〟は掌楽院(宮廷のオーケストラ)のであった。

ホジュン以下、ビュンフン監督のドラマは全て(李氏朝鮮)(李王朝)が舞台になっている。

韓国の崔さんが言っていた。

「韓国では李王朝、李氏朝鮮という言い方はしませんよ」
「朝鮮王朝というのが一般的です」

無知な私は涙を流す。

「李王朝の末裔」と呟いてテントが吹き飛ばされている合歓さんの側で。