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融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

バァンゼー会議…ヒトラーの為の虐殺会議

2023年07月09日 | 映画
紫陽花の花の季節
【ヒトラーの為の虐殺会議】を見て、身体の調子が悪くなった。

そのせいかインフルエンザをもらって、二週間鬱々として過ごした。

ウクライナのニュースは見たくない。
(子供たちが悲惨な目に遭うのは耐えられない)

プーチンの顔も見たくない。
(ヒトラーと変わらない)

7.2℃で微熱が続く。
老化現象で熱が出きらないと思ったら、今年のインフルエンザはそんな感じなのだそうだ。

喉の痛みと咳が酷く、家の中で籠った。

六月はずーっとそんな感じだった。
身体の調子が悪いと思考能力までが低下すること、当たり前の事をしみじみと感じた。

それなのに痩せないのはなんでです❔❔

体脂肪が贅肉として腹部の財産権を主張している。

昨日に続く雨。

窓の外…糸のような雨を眺めながら一服。

身体の調子も戻ってきた。

贅肉のお陰かもしれない❔❔

(バァン湖の畔の邸宅)




時 1942年1月20日、11時ごろ
場所 ベルリン郊外の保養地バァンゼー(ゼーはドイツ語で湖)

出席者 ナチスドイツ政権の高官15人。
(女性書記と調理人数名)


主宰者で議長はラインハルト・ハイドリヒ(国家保安本部長官)38歳の若僧だ。
議題  自国 占領国 植民地も全て ヨーロッパのユダヤ人問題の最終的解決
彼らの移送と疎開と最終的解決についての分担と連携についての討議

来たくなかった と言いながら背広組が入ってくる。

制服組は冷酷な面持ちに見える。
(彼らは悪逆非道に手を染めている…残酷でなければできない任務を遂行してきている)

文官(背広)と武官(制服)の対立は水面下にあると思うが、会議の間ずーっと文官の発言権は弱い。

世界で最も最悪の会議と言われる【バァンゼー会議】は、90分の会議である。

1.100万人のユダヤ民族の移送と疎開について…ハイドリヒは語る。

「1933年以頼、我々はユダヤ人問題と取り組んできました。ユダヤ人をマダガスカルに送るというのは、制海権がイギリスなので無理があった」
「東方では50万人処理。ガス車で…渓谷で…森の中で……」

アイヒマンが説明をする。
「最終解決は東方疎開」「アウシュビッツという村です」

「銃弾の無駄を防ぐために、ガスを使います」
「ガスは殺鼠剤…ティクロンB」
「より効率的な死、慈悲の死」
「焼却炉の建設が進んでいます」
「近隣住民は…」
「隠蔽施設です」

「我々に役立つものは取り敢えず残します。取りあえずです」

1.100万人のアーリア化…アーリア化とは人間の話ではなく、財産没収の隠語だ。
(財産は相当な額になる)国家の名を借りた略奪である。

休憩時間を挟んで…国民は飢えていて、ユダヤの民は悲惨な目に遭っているのに、ワインやサーモンサンド‥親衛隊は予算がある。
会議会場の邸宅も親衛隊(SS)のゲストハウスだ。

どうせ、だまして恫喝して自分たち専用に召し上げ(略奪)したに違いない。

「女子供を殺すのは…」「部下は子供を撃ってます。親なしでは生きられない。撃つのが思いやりだと…」「………」

「ユダヤ民族の旅の終わりは、労働可能でも不可能でも同じです」

会議の中、否、謀議の中で「人道的」という言葉が出てくる。

背広組が恐る恐るという感じで口に出すが、「ユダヤ人は罰せられるだけの事をしたんです」
「民族と国家と社会の衛生の為に必要なのは病原体を根絶することだ」
「低劣な人種は排除する」
「人種の戦も戦争です」「総統の構想を勝手に縮小できません」

その度に、ハイドリヒの一喝。


まるで品物を動かすように、人間の命が扱われている。
移送の手段は残虐だ。

ナチスドイツに人道はない…ヒトラー直属の親衛隊は人の形をした野獣の集まりでしかない。
ゲシュタポも同じだ。

「皆さん、これは運命が私たちに与えた任務です」
「我々が重荷を背負うことで、のちの世代が幸せになるのです」
ハイドリヒは語る。

映画は議事録に沿って描かれている。
初めから最後まで、音楽がない。
エンドロールが終わるまで無音だ。

そのことが余計に恐怖を誘う。

恐ろしいのは人間の脳だ。

ヒトラーに心酔して、彼の構想というより、妄想を実現しようとする側近たちの脳と行動が恐ろしい。

この会議の後…600万人のユダヤ人がガス室で亡くなっている。



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