まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

恋しいのは昭和の味

2017年05月31日 | 日記&映画
 東京新聞(佐藤正明氏の政治漫画)
うちとこ(我が国)の大将は引退して欲しい。
言葉のトーンもだが、容姿も態度も発言もすべてパッとしない。
爺様と父親と‥つまり既得権益の上に乗っかって‥利用されているだけ‥しがらみの中で祭り上げられているだけ。
「断固として阻止します‥」‥断固の発音が団子のように舌の上にくっついてネバっとして気の毒な感だけが残る。
仮にも、痩せてもかれても、一国の代表なんだから‥何とかしようぜ。
頼みます。
官房長官も、言い逃ればかりで、目が宙を泳いでいる。
心が壊れない事を祈っています。
そんなヤワでは、政治家はやっていられないだろうけれど‥

しかし、である。

かつて自民党の名だたる歴代内閣が何代にもわたって成し遂げられなかった様々な立法や施策を、安倍政権は事もなげに次から次へと実現している。
今週は共謀罪が衆院で強行採決された。
その前は集団的自衛権を解禁する安保法制を通し、さらにその前は秘密保護法だ。

それ以外にも武器輸出三原則の緩和や教育基本法の改正など、安倍政権は自民党の長年の課題をことごとくクリアしていると言って過言ではないだろう。

そして安倍首相は遂に、自民党結党以来の野望とも言うべき憲法9条の改正を明言するまでにいたっている。

このまま行くと、安倍首相は自民党「中興の祖」とでも呼ぶべき大宰相になりそうな気配さえ漂う。

なぜ安倍政権は自民党の歴代政権の中でもそれほど突出して強く、安定した政権になり得たのか。
これは単に「野党のふがいなさ」だけで、説明がつく現象なのか。
(一橋大学大学院社会学研究科の中北浩爾教授)の指摘。
安倍政権の権力の源泉は、1990年代から段階的に続いてきた「政治改革」に請うところが大きい。

アメリカ合衆国の衛星とも言われる日本の現状が露呈している。


中世‥戦争・ペスト・飢饉・略奪・搾取・独裁。
近代~現代‥地震・津波・戦争・核・イスラム国テロ・1%vs99% 情報操作。
中世と今とどっちがひどいだろうか?
どっこいどっこいか?

そんな事考えていたら眠れなくなった。
脳と胃が疲れている。


ケチャップの味が濃いナポリタンを作った。

懐かしい昭和の味。
自分の思いと、回りの仲間の力で世界が変えられると信じていた。

若さと希望が胸の中に確かにあったあの頃。
権力の裏にある汚い力が見えなかった。

私の思いそのものが最も心地よかった時代。

その事を呑みこみながら‥食べる。

ひと時‥満足する。
満腹は人間をダメにしていく。
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弁護人‥アジアの底力  

2017年05月20日 | 映画
2013年の韓国映画だが、日本では去年の11月に上映された『弁護人』

’81年、全斗煥の率いる軍事政権下の韓国で起きた実話が題材になっている。

’80年には悪名高い(光州事件)も起こった。

ソン・ガンホが主人公を演じる。


高学歴社会の国で、商業高校卒 苦学して弁護士資格を取ったウソク。
あなたのお金を守ります。名刺にコピーを入れて税務弁護士としてそこそこ金儲け。
懇意にしていた食堂の店主(母親)の息子が、公安当局に逮捕された事を知る。
面会にいき、拷問の後をみた時に取調べに疑いを持つ。

E.H.カーの『歴史とは何か』など‥を読んだことを理由に国家保安法に違反した罪。
それで起訴される平凡な大学生が息子である。

冤罪を晴らすために弁護を引き受ける人情に厚いウソク。
軍部や警察の裏工作。裁判官と権力との癒着。
無罪を証明するために対決する法廷。
前半の税理弁護士とは違う緊張感あふれる攻防。
公権力と戦う弁護士へと転身していく様子を、声のトーン、表情を巧みに変えて渾身で演じるガンホ。
好きな俳優の一人だ。

この事件を機に人権派弁護士に転向し、後に大統領になる男。
『弁護人』は故・盧武鉉大統領をモデルにしている。


最後は「数の力」で押し切った「共謀罪」の成立要件を改めた「テロ等準備罪」。                      
深まりも歩み寄りもなかった我が国の国会。

お隣の国の映画は、他山の石ではない。

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韓流‥王の運命

2017年05月17日 | 日記&映画
Gwは終盤にお客様が来て、Y村に行くという。
何が何でも行きたいという気迫。
輪島市のY村R寺(お寺)に家族と客人込みで押しかけた。
七尾市も輪島市も時節‥ホテル&民宿は満室。

村の住民、陶芸家のM氏は窯焚きで大忙し、寺の老師は勉強会の講師、30人以上の客人でテントも張られている。

いや なかなかの繁忙期のY村。
氏の家がなかったら日帰りか‥野宿か‥車中泊。
村にとっては例年の行事とはいえ、招かれざる者としては、冷や汗が出るところ。

暇人の私とは違い、休みに動くしか出来ない多忙な人々は貪欲で活力が違う。
初めてのY村を身体全体で吸収しているF氏とAさん。
場馴れしている両人は楽しんでいた。
空間と人間力との出会い。
氏‥毎度お世話になります。
助けられています。
有難う。
 《GWに花を咲かせていたチューリップは今日は茎のみ》
花の命は短いという当たり前の事が侘びしい。

TUTAYAに行ってきた。
ひと頃の人気と勢いはないが、いまだ根強いファンを誇る韓国ドラマ。

メディア露出が少ないだけで‥むしろ視聴者は増えているという声も聞こえる。
レンタルDVDのコーナーも益益々々の広がりを見せるばかり。
時代劇が好きなので楽しみでもある。

 映画《王の運命》

18世紀の朝鮮王朝を舞台に、第21代王・英祖とその息子・思悼との確執を描く。

国民的俳優ソン・ガンホが(英祖)を演じる。
実話である米櫃事件は、大義と名分のみを重んじる李朝の理不尽があくなく出ている。
米櫃に閉じ込められて殺される王の息子‥思悼世子はユ・アインが熱演。
全編を流れる音楽も胸に沁みる。
韓国史の知識がなくても面白くみられると思う。

この映画を見た後、続けてドラマ《秘密の扉》を見ることになった。

こちらは名優ハン・ソッキョと好漢イ・ジェフンが悲劇の親子を演じている。

父が息子を殺すことになる経緯が、緻密に丁寧に描かれている。

李朝は520年余り‥世界史上有数の長寿王国だ。

儒教(朱子学)が国宝‥国の根っこであった。
知識人たちが進んでそうしたのではなく、国家が官学としてそれを定めた。
それを学ぶ以外に官史になる道がなかった。
朱子(朱子学の祖)が悪いわけではない。
制度がそうであった為、やむをえないことであった。
この屁理屈のような学問‥司馬遼太郎氏がおっしゃっている。
官僚たちは消耗し、政治の党争が常に表面化してくる。
そのたびに儒者が処刑され、廷臣は流罪にされ、王族は毒を飲む。
慢性病のような時代。

米櫃に八日間閉じ込められて思悼世子(サドセジャ)は息子の為に死んだ。

優れた建設技術や新しい文化の導入‥朝鮮末期文化の華を開かせた英邁な君主。
ハングルを創造した世宗大王(李氏朝鮮第4代国王)と並ぶ好学の王としての誉れ高い22代国王。
正祖‥イ・サンが息子の名前だ。

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