まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

エール

2016年04月28日 | 日記&映画
フランスの田舎町。
主人公ポーラ・べリエは高校生。
両親と弟の4人家族。
酪農を営んで…自家製のチーズの販売もしている。
熱血漢の父 可愛いくて陽気な母 生意気でおませな弟
一家の合言葉…“家族はひとつ”オープンで明るい家族だ。

家族全員が聴覚障害をもっているのに ポーラひとりが健聴者である以外は…

高校の音楽教師は、ポーラの歌声に才能を感じる。
パリの音楽学校のオーディションを進めるのだが…

家族は彼女の歌声を聴くことができない。
手話通訳ができる彼女がいなくなることに猛反対。
ポーラはまた自分がいなくなったら…家族の心配が先に立って才能を信じる事が出来ない。

悩んだ末に夢をあきらめようとするのだったが…

人生は出会いの海。
四月初旬に書いた記憶がある。

人と出会う。音楽と会う。一冊の本で変わる。映画で泣く。

笑みがこぼれる。

爽やかに感動する。

音楽と映画が一体でエモーショナルな感動がわいた。
両親と弟が彼女の声を会場の反応で感じるとき…
彼女が父親の耳元で歌うとき…
音楽学校のテストで手話をまじえて歌うとき…

しみじみと鼻をすする。

環境から逃げ出すのではなく…広い世界に飛んでいくのだと言う事を…。

自分の声だけで表現した感のある新星ルアンヌ・エメラさん。

笑顔が暖かく 包み込むような美人。

フランス映画に又 名作が生まれた。




火事場の馬鹿力

2016年04月23日 | 日記
地震から10日目。
熊本の親族も無事らしい。
友人(二人)も“Facebook ”から連絡があり…ひとまず気持ちが落ち着いた。

以前から復旧・復興のための特別ワークキャンプを実施しているさん。
ボランティア活動も募金も善意の仲間たちも動き出した。
勿論 “うちらの仲間”もいわずもがな。

普段は友人の近況をみるだけ…いいねを押すだけのお付き合いのFacebook 。
災害の時はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に心から感謝する。

地震列島日本。

北海道(点在している)以外…活断層という名の棺桶が列島を縦に走っている。

地震は日奈久断層帯北部から布田川断層帯北部、阿蘇山を経て別府-万年山断層帯分布域に連続する。
別府湾から九重・阿蘇を経て島原半島に至る延長約200 km、幅20~30 kmの範囲には溝状の地質構造が存在しているし…
「別府-島原地溝」と呼ばれている。
余震分布は、「別府-島原地溝」沿いに分布している。ただし、地溝南部にも延びている。

普段は活断層の存在を意識する事などないが…ワンコの散歩で山に入っている時に能登地震を経験した。

自分が歩いている地面が揺れる。
廻りの木々がざわ ざわ ざわ と軋みながら迫ってくる。
シャンクスが両足をふんばりながら 空に向かって吠える。
足元が揺れる。
自分も揺れる、ワンコもふんばりながら吠えつづけている。
杉の木が擦れて落ちてくる。
その間パニックで頭は働かない。
普段は欠落していると思っている…本能のみで動いていたのだ。
大地が揺れたら 自分も犬も…ほかの事も全て 何を どうすることも できない。
どうやって家に帰ったか覚えていないが…
それでも家に帰ると冷蔵庫から食品が飛び出て 家全体がゆがみ(柱)には亀裂が入り瓦も壁も落ち放題という感じだった。

電話が引きも切らず…励まされる状態が続いたのを思い出す。
渦の中にいると渦そのものがみえない。

災害は教えてくれる。
自分の存在がいかに希薄か❔
「たいしたことない私」と日ごろ思っている以上に大したことない自分。
家族や友人や…顔もわからない他人の力に助けられているという当たり前の現実。

被災地 熊本に雨が降っている。
命の基…食料と水が被災者の方全員にいきわたりますように。
暖かく過ごせますように。

“うちらの仲間”も火事場の馬鹿力を発揮して全力支援でいきます。

一緒に頑張ろう。

ライク・ア・ローリング・ストーン /転がる石

2016年04月16日 | 日記
地震があった。
正確には、2016年4月14日21時26分ごろ、熊本県で最大震度7の地震が発生した。
いまだに余震が続いている。

昨日…熊本城の天守閣の瓦が落ちて、石垣が崩れている。
無残である。

今日未明は南阿曽の土砂崩れで道路が寸断されている。
阿蘇神社の屋根が落ちて見る影もない。
余震はさらに続いている。
被害状況は日を追うごとに深刻になっていく。

阿蘇の山が噴火でもしたら…北海道以外の列島はどうなるのか❔。

3.11の傷は癒えないまま…放射性物質の放出、拡散と汚染の解決策等いまだに宙に浮いているこの国。
去年は水害で甚大な被害。

“天”“宇宙の力”“自然の理”
どんな言い方でも…人智を超える大いなる力から見放されている≪国≫としか思えない。

ラジオでボブ・ディランが特集されている。

Like a Rolling Stone のさびの部分が心に沁みる。

How does it feel ?
How does it feel ?
To be without a home ?
Like a complete unknown ?
Like a rolling stone ?

どんな気分だ❔どんな気がする❔
何を感じている❔
帰る家もなくして…
誰にも知られることがなく
ただ転がる石の様になってしまった時…

母方の親族の安否が確認できない。
電話が混線している。

転がる石ならまだしも(苔はつかない)
私なぞ、道端にあるただの石ころがせいぜいのところ。

だからこそ…思う。

災害に負けないで、つぶれないで、生きていてほしい。
被災地に大雨の予報が出た。

どうか…無事に乗り切ってほしい。
何度も電話をする。

今できる事はそれだけなのが、哀しい。

明け方の夢

2016年04月14日 | 日記
とりとめのない 夢をみた。
夢自体がとりとめの無い…ものではあるのだが…
夢の中の桜の風景に引っ張られて目が覚めた。

明け方の薄闇の中…起きるには早い時間で…ぼーっとしながらも二度寝する。



三日前まで咲き誇っていた庭の桜は、今日…葉桜になった。

桜の花だけが印象的で、他は切れ切れ、脈絡がない夢だった…のだが。

昔話を思い出した。
はなさか爺さん。
正直者の老人と強欲な老人が登場する。
「ここほれ ワンワン」
正直な爺様は黄金 小判を掘り当てるし…欲張り爺さんは塵 芥を掘り当てる。
「枯れ木に花を咲かせましょう」
正直な爺様の咲かせる花は桜であるが、欲張り爺様は灰がまい散るだけで迷惑この上ない。

正直爺さんは犬のポチ(白)をつれて裏の畑に行く。
欲張り爺さんも同じくである。

犬が探り出したものは同じ。
人によれば財宝にもなるし、ただのガラクタにもなるのではないだろうか。

「宝」は外にあるものではない。
内にあるものだ。

その事の“不思議”になかなか気づけない。

自分を肯定して生きている人は、その“不思議”に遭遇しているのだ。
“不思議”を否定せず 受け入れて活かしている。

それは“運命”などと言える物ではなく、“意志”の力だと思う。

自分を好きになれない人は “不思議”を疑う。

一度疑ってしまうと、結果あれもこれも疑ってしまう事になる。


Γいい いい 植え替えとかできんから…面倒臭いし」

氏から去年もらったムスカリが咲いた。

氏は人にも植物にも動物にも情が深い。

悩みも深い。

喜びも…また深い。


ドラマ依存『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

2016年04月10日 | ドラマ&日記
読みたい本がないわけではないが…本を読む気力がない。

映画とドラマで精いっぱい。

「ハウス・オブ・カード」は洗練されたドラマだ。

氏に薦められて見はじめたが…嵌まった。

主人公のフランク(下院議員でホワイトハウス入りを狙う)をケビン・スペイシーが演じる。
「綿密な計略」に加えて「緻密な知略」…おまけに「必要となれば他者を犠牲にできる冷徹な心」の持ち主。
妻であり同志でもあるクレア…ロビン・ライトが演じる。
NPO法人クリーンウォーター(CWI)の代表。
夫(フランク)と同じように、目的のためには他者を追い落とす、もしくは踏みにじることをいとわない。
類は類を呼ぶ…というところか❔夫と同じ価値観を持ち、夫の野望を支持する。

政治家(利権と選挙地盤の間での駆け引きだけで青息吐息) 政治家のスタッフ(不出来な息子をコネで何とか大学にいれたい大統領秘書官とか) 
実業家(金➡利益の前では個人の尊厳などガラスコップが割れるぐらいの痛み…) 
マスコミ関係者(真実とスクープの板挟みで命を失う女性記者) SP(忠誠という名の妄想) 
様々な人間が麻糸のように絡まりもつれる。
政界が舞台とは言え、そこにかかわる人間のドラマでもある。

ネット配信で見ている人が殆どらしいが…配信には興味がもてない。
結果…TSUTAYA通いをする事になった。

シーズン2まで見てしまった。


夕食に天ぷらを作った。
春野菜と鶏肉、魚はたくさんのサバ。
大根おろしに天つゆ。

ドラマと日常とは無縁の世界。

台所と居間の間の通路でカメムシの匂いがする。
ちょっと慌てる。

料理の上にカメムシが乗ればアウト。

我が家は匂いのオンパレード。

ぼっとん便所には銀バエ…家中にカメムシ。



権力の頂点と下々の生活が似ているとすれば…
権力を手にした人間は糞の匂いがする。
カメムシの匂いの方がまし…とは言えないが…腐った匂いに当事者は気がつかない。

権力闘争に必要不可欠な「非情な心」「無慈悲な心」は、その匂いの上になりたっていると思う。

ドラマとして見るのは面白いし興味がある。
他人を殺してまで(複数の命)を奪ってまでして手にした権力をどのように行使するのか…
それとも頂点に登りつめる寸前で脚をすくわれるのか…
デヴィッド・フィンチャー監督の手腕に期待してはいるが…

ネット配信でしか見られないと言う事で…シーズン3は保留である。

ネットに執着(シーズン4まで配信されていると思う)がなく依存をまぬがれているのが幸いだけどね…。
主演者も制作者も脚本も好みで申し分がない。

11月のアメリカの大統領選。
ドナルド・トランプ氏が勝利する事がないように深ーく祈るのみ。
敗戦国である日本がこれ以上貶められる事がないように…

それとは別に…老眼のために慌ててカメムシを踏んづけてしまわないように。

ドラマと現実は違う。
そう言い切れるだろうか…形而上では似ている。

おそらく形而下でも…

なんとなくだけど…そう思う。