まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

転がる石…one's personal history

2015年06月29日 | 日記
「放っておけん、ほっとけんやろ、見捨てられん」
「共倒れでもええ、俺は、俺は、俺は…」
「困ってるもんは全部俺の仲間や」

合歓さんは・言葉通り・の行為を行うという点で申し分のない人間ではある。

自身が〝喪失感の塊〟で〝不幸〟を愛している。
不幸の中でのみ…存在証明を感じられる。
壊れた物、錆びついた自転車、雨漏りのする家、蜘蛛の巣まみれの窓、浮浪者や世迷言をいう者、変人…須(すべか)らく彼の好みなのである。
そして、塵、芥を呼び寄せ惹きつける才能がある。
残念な事に本人には〝自覚〟がない。

どのような環境で、どのように育ち、もしくはどんな親に育てられたら、彼の様な人格になるのか。
誕生から現在までの人間関係、教育、経済状態、両親がどんな形で愛情をそそいできたのか。
麻の糸のように乱れからまる要因が作用する成長環境を引きずっての現在…個人の歴史。



私のone's personal history(個人の歴史)がある。

〝才能〟これまでの自分になかったよりよいものを取り入れて
よりよい人生を作っていこうとする姿勢。
ちょっとしたことで幸せを感じる心。

何をいっても、いっても、頭が固くて言葉の通じない人間。
だから誰も本当の事をいわない。
万一、言う人がいてもそれに響くことのできる(共時性「意味のある偶然の一致」)才能にそもそも欠けている。
結果…逆恨みが関の山。

そのどちらもの性質が私の中に居座っている。

転がる石に苔はつかないと言うけれど、転がっても、転がってもつるつる滑るばかりで学べない。

状況のせいではない。

怠慢という名の愚かな敵が自分の中に…苔むして黴を纏って潜んでいる。

せめて…黴〝かび〟くらいは除菌しなくては。

今すぐに。



へんか(変化)とへんげ(変化)は大違い

2015年06月20日 | ドラマ&日記
物忘れをする。
知人の名前を思い出せない。
映画も音楽も…画面の情景や俳優の顔は鮮明だし…メロディはるんるんるんと口ずさめるのに。
映画や曲の題名…主演の名前がすぐに出てこない。

話題がそれた頃、「あぁぁっと、思い出した、さっきの映画の題名 題名・・」
…日常でざらにある。

記憶力の低下でもあると思うが、思い出したくもない雑事が多すぎて…
触れたくもない話題が多すぎて…
無意識に、健忘(物忘れ)状態で感情のバランスをとっているような気もする。
考えても解決策がない。

「そう、それそれ、そうですね、あれあれ、ほら、あれですよ」
それとあれで強引に押し切る。
生活の中に他人が入ってくるとエネルギーを使う。
自分が変化したいと思っている事と、外からの圧力で変化せざるを得ない事とは違う。
状況に振り回されるばかりの変化は怖い。
身体の芯に抑圧された疲れが溜まるのが怖い。



変化(へんか)と書いてへんげとも読む。
神仏などが本来の形を変えて種々の姿を現すこと。
また、その形が人間の中に現れたもの。
変化(へんげ)は権化(ごんげ)。
動物などが姿を変えて現れることだったり(宮崎監督の映画 平成狸合戦 ぽんぽこ)とか…また、そのもの。
もしくは化け物。
「妖怪(ようかい)変化(へんげ)」
「こと姫七変化」なぞもあったが…変装しているだけで本来の変化ではない。

変化(へんか)はゆっくりとおとずれる。
変化(へんげ)は、瞬間のような気がする。
呪文か忍術か…賢者の杖をふったり、魔法の石の力をかりたり…

願わくば、完全無欠のアイアン・ウーマンに変化(へんげ)したい。
身体も心も。

そんな思いが切れ々の今日の日の夕空。


がらくた屋…十中八九は居候

2015年06月13日 | 日記


6月7日の夜明け…この季節でも仄暗い時間に携帯が鳴った。
合歓さんが慌ただしく話しながら出ていく。
胸の中でざわわ、ざわわ…悪い予感がする。

合歓さんがらみはすべからく…私の手足を拘束する事案が多い。
今までが、ほとんどの場合 ・ 高確率で ・ 必ずと言ってよいほど ・ ほぼ必ず・・・・・・
(ジッチュウハック)十中八九・事件の匂いしかしない。

時計は午前5時を過ぎた所。
二度寝する気もなえて燈明をあげる。
お線香を焚く。
仏壇の水を変える。
燈明をあげる。
お線香を香炉で焚く…あぁ同じ事の繰り返し。

モーツァルトを聴きながら瞑想する。
鎮静効果は…長くはもたない。
ため息がひとつ。

N市の山際…資源再生工場前に高架がある。
高架の隅は草地で雨も避けられる。
そこに人が倒れていた。
所長のNさんが発見。
仕事仲間の合歓さんに電話をしたという流れ。

行き場がない・お金がない・故郷を捨てた・着の身着のままで半島にたどりついた人間が、がらくた屋で生活を始めた。

衣・食・住もだが、経済の基盤を…どうする。
こちとら貧乏ですねん。
胸を張って…凛凛と言える。
合歓さんには…幾万言も繰り言をいいたい。

電話があってから6日目の朝…うるり うるりと涙の様な雨が降る。

ため息がまたひとつ。

どん底の人間ばかりを引き寄せる「合歓さん」という存在。
今回で何度目だろうか。
両手の指と足の指を足してもたりない。
引き寄せるだけで完結するのは本人…善人ぶっているが何の力もない。
自分の事すらままならない者…家族の面倒も見れない合歓さんが重い荷物は背負えない。
本能だけで後先はなく、「困ってるなら来ればいい」…
力のないその日暮らしの合歓が差し伸べた手に掴まる者がいるという現実。

背負っていくのは、まんまるな私と家族と…そして友人達。
いつも、いつも、事後承諾。
あぁ。
財力はないが情と真心だけは持ち重りするほど持っている善人たちが…気せわしく動いている。
見ず知らずの人間の明日の為に。未来のために。
そして自分自身の精神に恥じない為に。

そんな1週間が過ぎた。




星の眺める★空の下で

2015年06月02日 | 日記
昨夜は夜更けてから…散歩に出た。
懐中電灯はもたず…しっとりと重いビロードの夜…いや、薄橙色の闇の中を歩いた。
お月様がぼんやり膜に覆われている。

目を凝らすと星が見える… こと座ベガ・わし座アルタイル・ はくちょう座デネブ。
この3つの星を結んで描かれる、細長い大きな三角形をしたアステリズムを夏の大三角と呼ぶ。
3つ星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」でもある。

N氏が教えてくれた。
一昨年まで夜の散歩は黒いシャンクスと一緒だった。
N氏もシャンクスもまっすぐに天国へ旅立った。
存在が最善だった人と飼い主への愛情だけで生きていたシャンクス。
似ている。

在りし日のN氏の思い出と愛犬の思い出…センチメンタルな感情がないまぜに…闇の中をしばし歩く。

asterism(アステリズム)…星団(あるいは小さな星座)
オリオンの三ツ星や北斗七星とともに夏の大三角も仲間である。
自分の中の毒。
積年の恨み。
現在の自分の所在なさで怒りと悔恨のやり場がない…怒り、罪悪感、無情感。
心の中のアステリズム。

ひたすら宵闇の中を歩く。
思いっきり哭けたら、心が浄化される。
脱力しても、その後でべつのちからが湧いてきて腐る事がない。
だけど自分の事で泣けない。
今まで泣いたことがない。
私は強い…私はできる…暗示をかけて心を騙して、生きてきた。
泣く暇がなかったのだ。



ジャガイモの花を見ていると、胸の奥がつーんとする。
痛い。

ここで、この地面で、その場所でしか咲かない花。
それすらも咲かせていない私。

今宵も夜の散歩に出る。

自分と…自分の中の弱さの部分と話をしたい。

星が瞬く空の下で。

所が…今宵は雨催い。
それでも雨を感じながら歩きたい。

まだまだ揺さぶらなければいけない、脳みそがある。
その事を信じながら。