まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

ギターを弾いてる  君への手紙

2015年02月26日 | 日記
世の中(世界)の全ての物はひとつに結ばれている。

夜になって雨が降り始めた。

雨の音が好きで、音楽を聴いているように雨の音を聞く。
聞くともなく 雨音が響く。



君のギターは巧い。
ギターを弾くというのは分析していくと論理的な裏づけがある。
スキルステップは1段階から3段階 それ以上何段階も あると思う。

君のギターには、習い始めて(6か月)で上達した技巧はもちろん 情感もある。
今、益々、格段に上手くなっている。
それだけではなく周りの状況に対する…心地よい配慮の音がある。

君の中にある沈滞した苦痛や、無意識に背負っている苦労が、ギターの音になって出てくる。

苦労や苦痛は、これからもきっとたくさん経験する。
それと同時に、苦労や苦痛の中には、何か素晴らしい物が含まれている事を知ってほしい。

痛みには価値がある。

その事を信じて前に進んで欲しい。

人生には限りなく〝めぐり合い〟の奇蹟がある。

その奇蹟が大きな花束になる事を祈っている。
どんな物事も、どんな出会いも、目には見えない関連を持っているし、その事を信じれば……何かとんでもない物語が生まれてくる事を信じて…

又、遊びにきてね。 
H君。

今日は焼きそば、美味しかったね。

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シュガーマン  奇跡に愛された男

2015年02月22日 | 映画
{ロドリゲス}というミュージシャンのお話。
ドキュメント映画である。
1942年7月、ミシガン州デトロイト生まれ。
現在78歳になったのかな。

映画の冒頭部分 彼の歌が流れる。
味わい深い声。
けれど、歌詞には触れてくるものがない。
シュガーマンは砂糖を運んでくるらしい。

シュガーマン(薬の売人)
砂糖(ヘロイン) 救いのない貧乏人。その日暮らしの労働者。

無産階級を歌った歌…ギターが物悲しい。


1960年代終わり、デトロイトの片隅のバーで歌っていたロドリゲスは、大物プロデューサーの目にとまった。
映画の中では前半のこのシーンが良い。
店の隅で壁をむいて弾き語り…この時の歌はボブ・ディランの再来かもとおもわせる。

1970年代初めにアルバムを2枚発表する。
「インナーシティー(スラム街)の詩人」とも称された彼の音楽性は高く評価され、業界筋はその成功を疑わなかった。
しかし商業的には全くの失敗。
コード契約を解除されたロドリゲスは、アメリカの音楽シーンからほぼ完全に姿を消してしまう。

ところが…彼の録音テープが偶然か奇跡か、地球の裏の南アフリカに渡り、広まっていく。
反アパルトヘイトに立ち上がる若者たちの、反骨の歌として広がっていく。

白人のリベラル派の若者たちの圧倒的な支持を得て、{ロドリゲス}のアルバムは世代を超えたミリオン・セラーとなった。
南アフリカでは社会現象を巻きおこしたといってもいい。
しかして、当のロドリゲスは消息を絶ったままで、そのうちに南アフリカでは、彼は失意のうちに自殺したと信じられるようになったのだった。
本国アメリカのステージで、客の入りに不満で…もしくは思いどうりの声が出なくなって、ピストル自殺をした男。
まことしやかに信じられてきた伝説のミュージシャン。

90年代に入って、{ロドリゲス}の自殺説に興味を持ったケープタウン在住の男性2人。
彼らは執念で「伝説」のシンガーの足取りを追っていく。

アメリカでは“ほぼ無名のミュージシャン”だったことが判明し…インターネットのおかげで、現在も生きていることが分かった。
ロドリゲスは音楽活動を辞めて肉体労働者として娘達とくらしていた。

数十年の空白の後…南アフリカでのコンサート。
連日超満員札止めの大人気。
熱狂的な観客。

突然名声が押し寄せてきた恰好だが、ロドリゲスはそんな環境の変化にも、特に動じることはなかったようだ。

「何故、音楽をやるかって? ミュージシャンが音楽をやる理由は、金とか名声とか色々あるかもしれないけれど、何よりも楽しいからだよ。
これまで音楽を続けてこられたのは、音楽は直ぐに報いてくれるからだ。音楽は、世界と接触する感覚、タイミングの感覚、オーガナイズする感覚を教えてくれる」

19世紀末から自動車産業の街として興隆したデトロイトは、70年代には日本車の台頭により経済が深刻な打撃を受け、治安悪化が進んだ。
映画『シュガーマン』に散りばめられたロドリゲスの音楽は、そんな時代の空気に鋭く反応して生まれた曲ばかりである。
その静かで直接的なメッセージは、先の見えない不況に喘ぐ今日にあっても、同じように響いてくる。
若者が徴兵カードを焼き、警察による暴力、政府による抑圧も蔓延していたアメリカ。
アパルトヘイト政策で逼塞状況にあった南アフリカ。

海を越えて、風に運ばれ、呼吸するように{ロドリゲス}の歌が広がっていったのだ。

真実(真実)はどんなフィクションよりも感動する。

彼は今も肉体労働者として働きながら音楽を続けているという本当のお話。

 

暮れていく今日。





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第七の封印…イングマール・ベルイマン

2015年02月21日 | 映画
ベルイマンの映画を観る。

20代の頃{叫びとささやき}でショックを受けてからのファンである。
{ある結婚の風景}はシリーズだった。
夫婦の葛藤を描いていた。
濃密な心理劇。
人間の感情は非論理的で矛盾に満ち満ちている。

どちらの作品も、恋人でパートナーでもある…リブ・ウルマンが主演。

途中で客人が来た。
あわてて一時停止する。
  蒸しエビ、鉄火、鯵 干瓢巻…好物ばかり
今晩のメニューが一品決まると安心して堕落する。

ベルイマンの映画が観たい。
携帯が鳴る。
思慮に欠ける内容なので…ひとまず忘れる。

家人が寝静まった真夜中。
ベルイマン劇場の始まり。

舞台は十字軍の遠征が終わってまだ間もない頃のスウェーデン。
死神とチェスの勝負に挑む騎士、アントニウス・ブロックとその従者ヨンスの物語。
疫病が蔓延し、魔女の烙印を押された娘は火あぶりに…聖職者は下劣な犯罪人になりさがり、最後の審判を恐れる人々は刹那的で自堕落。
騎士アントニウスは戦いに倦んで、神の存在を疑っている。
死神に無謀にチェスを挑むほどに。
アントニウス役の名優マックス・フォン・シドー…若い。

エクソシストでは、牧師を演じていた。

渋い役者が若すぎる事に少し緊張する。

黒沢映画…羅生門と雰囲気がなんとなくだが、似ている。

間口が狭い所から、だんだんと物語が広がっていく感じが…。
広がるとは言っても、死の舞踏へと導かれていく騎士と従者なのだが。

モノクロ映画がもつ存在感が似ているのかもしれない。
巨匠同士…共時性があるのやも知れませぬ。

ベルイマンの映画を観る時は、体力と時間がいる。
緊張感と圧倒的な衝撃で脳が揺れる。
そんな経験をしてきた。

それなのに……
「第七の封印」はさほどの事なく、ずるずるとみた。
無事に観終えて速やかに就寝。

宗教や形而上学とかけ離れている私(わたくし)だからこそぐっすりと眠れるのだろうか。

脳(頭)が老化して固くなってしまっているのか。

どちらも今の私である事は間違いなく…疑問を抱いても仕方がないよ。

















































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チョコレート・ドーナッツ

2015年02月18日 | 映画
映画チョコレート・ドーナッツを見た。

1979年、カリフォルニア。
シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。
ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。
麻薬依存の母の元で育ったダウン症の少年・マルコ。
アメリカの片隅で3人は出会った。

ルディとポールは魅かれあう恋人(ゲイカップル)
あるとき、ルディの近所に住むダウン症の少年マルコの母親が薬物所持の罪で逮捕された。
施設送りになるならと、ルディとポールはマルコを引き取って育てることにした。
2人はマルコとともに幸せな家庭を築き始める。

ずーっと3人で暮らしたかった。

君と笑っていたかった。

毎日、毎日が続いていけばよかった。

それだけで幸せだった。
ルディを演じるアラン・カミング。

マルコを見つめる彼の目。
慈愛に満ちている。

好物のドーナッツを食べ終わって笑うマルコ。
その表情が本当に美しい。
笑顔に嘘がない。
じんわりと涙が流れた。

ゲイのカップルと知的障害を持つ少年。

彼ら3人に社会の偏見と理不尽がおそいかかる。
家庭局,監護局,裁判所。
ルディとポールはそれでもあきらめない。
しかし…真実は捻じ曲げられる。
社会の秩序という常識の枠の中で、マルコの人生は終わる。

 3日前の空

ラストシーン…アラン・カミングが歌うボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」は観る者(聴くもの)を圧倒する。

とてもいい映画だった。

















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イスラム国

2015年02月11日 | 日記
イラン・イラク戦争。湾岸戦争。イラク戦争。シリア紛争。
ずっと続いている、資本(亜米利加、イギリス…西側諸国)による対外支配の側面。
間接的に日本も加担している。

そして今、「イスラム国」という自称過激集団がテロ行為を繰り返している。

"ISILは勢力を広げる過程で大量の公開処刑などを行っており、アルカイダからも「過激すぎる」として非難されている"

「男は処刑、女は強姦・売春」過激派 「ISIL」(イスラム国) がイラク北部の少数民族宗派「ヤズィーディー」族に対して虐殺行為。

"彼らの戦い方は、100人が前線に出たら80~90人は死ぬという人海戦術。頭数が欲しい"

元日本人傭兵が激白したイスラム国の地獄絵図 若者たちは使い捨て - ライブドアニュース

聖戦(ジハード)で戦死した者は、天国でハーレムのような暮らしを送れると本気で信じている。

"イスラム国は住民の生活にも深く介入していて、たばこを吸った人の指を公開の場で切断したり、金曜礼拝に参加しなかった住民にむち打ちなどの処罰をしたりしている"

「イスラム国」は「恐怖で支配」 報告書 NHKニュース

一般市民は逃げ場を失い、殺され続けている

一般市民の逃げ場は無い。

住む場所を追われ続けている。

"イラク国内での「イスラム国」の暴虐ぶりにより、今年に入ってから住む場所を追われた人の総数は120万人"以上と言われる。
ロイター通信より

…後藤健二さん殺害のニュースから…何も書く気がしなかった。
今も胸の中にしこりの様に悲しみが残っている。
そして世界人口の16億を占めるイスラム教徒の信者の方々に同情する。

アッラー(神)はISIL(アイシル…イスラム国)の倫理を容認するとは到底思えない。

聖典(コーラン)の中で述べられている聖戦(ジハード)とは、神の為に奮闘し努力する人間一人々の内なる戦いの事を指し示す。

アイシル(イスラム国)の指導者、アブ・バクル・バクダディは精神に異常をきたしている。

そう表現しても誤りではないと思う。

1400年以上も前のイスラム法…そのルールを現在に適応する「イスラム国」
〈ヨルダンのパイロットの火あぶり〉〈女性や子供、障害者に対する虐待〉‥

指導者の持つ残忍性が、それ等の行為を裏付けている。
"イスラム国が宗教的・民族的少数派に属する子供を組織的に殺害していると非難し、「少年の集団処刑のほか、子供の斬首やはりつけ、生き埋め」も報告されている"
"誘拐され、性奴隷とされる子供たちもおり、イスラム国が「組織的な性暴力」に関与しているとされる。
「少数派の子供は多くの場所で誘拐され、値札を付けられて奴隷として市場で売られている」"
"イラクでは、18歳未満の少年がイスラム国の自爆攻撃要員とさせられたり、米国主導の空爆から施設を守るための人間の盾として使われたりすることが増えている"

指導者が精神異常なら部下も又サイコパスの異常集団。
世界中の若者が惹きつけられるのはなぜか。
豊富にみえる資金源は何か。誰なのか。
この世界からテロが消える日はいつなのか。

バクダディの滅亡が近いという予感がする。

恐怖支配…残虐さは脳中枢を破壊していく。長くは続かない。

歴史が証明している。
































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