雪の日‥閉じ込められる楽しみも一興

雪国といえども、山暮らしといえども、三日ばかし我慢すれば、外出もできるし、買い出しもできるのが常の冬。

今年は寒さと雪に閉じ込められる日が続いている。



家の裏には一メートル以上のつららも下がっている。
寒さで溶けてくれない。

１０年ぶりか‥それ以上か？
寒波はやむことがない。

それでも、それだから毎日の料理が楽しみだ。
鍋アラカルトで味だけを変えながら‥結構いける。

戸棚の乾物や冷蔵庫の残り物‥土間で保存している野菜。
冷凍庫の肉、魚、練り物類。
表の小屋に吊り下げた玉ねぎ、大蒜(すりおろせない)‥凍ってしまってジャリジャリ、ザックザック。
玉ねぎも白菜も霜柱を切っている様だが、面白い。

和風、洋風、中華風、私風、調味料を変えながら何とかしのぐ。

水道が‥　台所が寒すぎて洗い物が‥　事故に逢いそうで買い出しが‥洗濯器が動かないよぅ‥‥

怠慢な私でも、出来ない事は出来ないと諦めてしまえば、その場をなんとか工夫するように動く。

今日は、トマト鍋‥イタリアはジェノバ風。

ジェノバ風がどんなのか知ったことではないし、又　知らない。

それでも‥まあまあの味で(やっぱ　ミラノ風かな)。
美味し、美味しと一人で楽しんでいる。

ひき肉が足りないが、そこは諦める。

何しろ雪だからね‥大いなる言い訳ができる。

何でもない当たり前の毎日が有難いのだ‥そう感じられる事も雪の日の楽しみ。

寒波の中で５日め。

今日は午前中お風呂場が回復した。
午後になると急激に温度が下がったりする今年の冬。

お湯の有難さが骨と皮と身に染みた。

し　あ　わ　せ。

明日は雨が降るといい。

ルフィ＆キング・アーサー

“王様の剣”はディズニー映画だった。

鉄床に突き立てられた剣(つるぎ)を引き抜くことができた者が、次代の王様になる‥と 語り継がれていた中世のイギリス。
城で働くみなしごの少年ワート(アーサー)は、森の中で 魔法使いマーリンに会う。
小学生の頃に見たので‥記憶は曖昧だけど、主人公は痩せてヒョロっとして優しげな少年、マーリンは白いひげの老人。
ワートを未来の王様と予言していたマーリンは、彼に帝王教育を始める。

老魔法使いに導かれて修行(修練)しながら‥主人公が王の剣(エクスカリバー)を手にするまでの物語。

ガイ・リッチー監督の“キング・アーサー”も“中世の伝説の王”アーサーが下地だ。

「スラムのガキから王になる」物語。
主人公は幼少の頃の記憶をなくしているだけで‥もともと王の息子なのだ。

彼をスラムから再び王の座に導くのは魔術師メイジ‥女性である。

チャーリー・ハナム(キング・アーサー)
映画はヒットしなかったそうだけど、個人的にとても好きな映画だ。

エクスカリバー(聖剣)はそれ自体が持ち主を選ぶ。

剣を持つに値する者の心の強さを試すと言ったらいいのか、屈強な身体‥腕力や筋力だけでは抜けない。
そしてその剣は国士無双の威力を持っている。
映画では主人公が剣に向き合う事を拒んでいた。
印象に残った場面だ。
中世の騎士道・円卓の騎士・物語の世界は夢がある。

王道と覇道はセットになっている。

王道の物語は、王になろうとする者が、仁と徳と力を兼備しなければならない。

そして…自分と志(こころざし)を共に戦える仲間がいなければ始まらない。

「海賊王に俺はなる」と言い続けているワンピースの“ルフィ”。

彼にも導くものとして、シャンクス、ガープ、レイリ―がいるし、個性豊かで‥強靭な絆で結ばれた仲間がいる。

聖剣に変わる物は悪魔の実の能力‥それもゴム。

15年以上も第一線のこのコミックは‥敵が益益強大になっていく。
天竜人　世界政府　革命軍　四皇。
最終話はいつになるのか気になる所だが、原作者の尾田氏の脳細胞はどんな働きをしているのか、灰色ばかりではなく金色、銀色、虹の色の細胞ではないか。
彼の想像力を羨望するばかり。

王にふさわしいのは、弱き者や声を持たない者の声を聴く能力と人間全体に対する深い愛情だと思うのだ。
そしてダイヤモンドのタフネス。

今年の初夢は王道を歩む少年の夢だったが、もう記憶が薄れている。

今日で3日。
強烈な寒波で村の水道は何とか凍らずにすんでいるが、お湯が出ない。

私の脳細胞は凍えている。

今晩も水道の蛇口を開けて‥震えて眠ります。

横道者は王道の初夢をみる

暮れから元旦にかけてまったりと過ごす。

家族が全員家にいて、どっぺりと‥だぶついて‥食べたり、飲んだり、話し込んだり‥夜更かししたり、久方ぶりの自堕落なお正月。

平和な我が家でありました。

４日の日‥友人の母上の訃報が入って(９８才)‥しばし瞑目する。
長い間お世話をしてきたYさん‥心からお疲れ様でした。
彼女の姿に励まされた事が何度もあった。

介護は他人事ではなく明日の私の問題でもある。

　Nのオブジェ

中旬‥雪がたっぷりと降った。

毎年　冬は嫌だなあと思うし　憂鬱になったりするが、雪が降ってしまうと覚悟が決まる。

冬日の楽しみもある。

１月生まれの私は今日が誕生日。

息子二人から思いがけない‥大きなプレゼントがあり‥ソファベッド＆羽毛布団。

こたつの我が定位置に据えた。

ゴロンと横になって映画をみる。
横道というか横着というか‥まぁ情けなくはあるが、今の私の姿はだらしがない。

身体の中からほんわかと暖かくなって、口元が緩んでくる。

手巻き寿司やら‥から揚げやら‥お祝いの夕食。
お腹の中も満腹だ。

「私たちは微力ではあるが、非力ではない」氏のバースデイカードにあった。

毎日何事もなく平和で、子供たちがのびのびと暮らしていけたらいうことないわ。

この国が戦争に向かわないように(税金でトランプさんから兵器購入している安倍さん)‥教育、医療、介護の事を冷静に考えようよ。

出来る事をやっている人がまわりにもいる。

気の合う仲間たちとまったり寄添って、知恵を出し合って暮らしていけますように。

今年最初のご挨拶です。