まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

第七の封印…イングマール・ベルイマン

2015年02月21日 | 映画
ベルイマンの映画を観る。

20代の頃{叫びとささやき}でショックを受けてからのファンである。
{ある結婚の風景}はシリーズだった。
夫婦の葛藤を描いていた。
濃密な心理劇。
人間の感情は非論理的で矛盾に満ち満ちている。

どちらの作品も、恋人でパートナーでもある…リブ・ウルマンが主演。

途中で客人が来た。
あわてて一時停止する。
  蒸しエビ、鉄火、鯵 干瓢巻…好物ばかり
今晩のメニューが一品決まると安心して堕落する。

ベルイマンの映画が観たい。
携帯が鳴る。
思慮に欠ける内容なので…ひとまず忘れる。

家人が寝静まった真夜中。
ベルイマン劇場の始まり。

舞台は十字軍の遠征が終わってまだ間もない頃のスウェーデン。
死神とチェスの勝負に挑む騎士、アントニウス・ブロックとその従者ヨンスの物語。
疫病が蔓延し、魔女の烙印を押された娘は火あぶりに…聖職者は下劣な犯罪人になりさがり、最後の審判を恐れる人々は刹那的で自堕落。
騎士アントニウスは戦いに倦んで、神の存在を疑っている。
死神に無謀にチェスを挑むほどに。
アントニウス役の名優マックス・フォン・シドー…若い。

エクソシストでは、牧師を演じていた。

渋い役者が若すぎる事に少し緊張する。

黒沢映画…羅生門と雰囲気がなんとなくだが、似ている。

間口が狭い所から、だんだんと物語が広がっていく感じが…。
広がるとは言っても、死の舞踏へと導かれていく騎士と従者なのだが。

モノクロ映画がもつ存在感が似ているのかもしれない。
巨匠同士…共時性があるのやも知れませぬ。

ベルイマンの映画を観る時は、体力と時間がいる。
緊張感と圧倒的な衝撃で脳が揺れる。
そんな経験をしてきた。

それなのに……
「第七の封印」はさほどの事なく、ずるずるとみた。
無事に観終えて速やかに就寝。

宗教や形而上学とかけ離れている私(わたくし)だからこそぐっすりと眠れるのだろうか。

脳(頭)が老化して固くなってしまっているのか。

どちらも今の私である事は間違いなく…疑問を抱いても仕方がないよ。


















































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