近くの小学校の校門の桜が満開になっていました。
子供達が大声で笑いながら下校していました。
何故なんでしょうか、桜が一番似合う場所は小学校のような気がします。
桜の花で直ぐ思い出すのは、自分が子供の頃の小学校の校庭の桜です。
幼稚園に行っていませんでしたから、最初に集団で生活したのが小学校というわけで、それだけその場所の印象が強かったのかも知れません。
この桜に送られて卒業し、あるいは入学して行きました。
開花の時期により卒業式か入学式かのどちらかに咲いていたり、散ってしまっていたり・・・。
今は廃校になって地域のグランドゴルフ場などに活用されている母校の中学校を訪ねてみると、やっぱり校門の脇には桜が咲いていました。
鹿児島県の知覧にあるかっての特攻基地跡の記念館に展示されている、隊員の辞世の句に桜の花を詠んだものが多いのに気がつきます。「散る桜 残る桜も 散る桜」が印象に残っています。確か20歳前後の人の句です。
この桜の時期から終戦の8月にかけて特攻が激しさを増していったのでしょう。
今では、桜が受験生の合否の連絡用語として使われるのも、ある種の人生の岐路にいることの覚悟をサクラに託して表しているのかも知れません。
そこで今日も一句いきましょう。
「サクラ散る 禁句なれども いさぎよし」
サクラの花も愛でて楽しむ程度にしておきましょう。
日本の平和のシンボルであり続けてほしいものです。