鳥が庭に運んできた木の実が、芽を出して大きくなってしまたものの一つにヒラカンサスがある。
車庫の屋根の下に芽を出したばかりに真っ直ぐ伸びることが出来ず、一旦右へ曲がることを宿命付けられている。
毎年赤い実をつけるので、中程度の大きさの「ヒヨ」や「ウソ」という特定の鳥が、山にエサが少ない冬の時期には啄みに飛んでくる。
赤く色づいてはいるが、鳥には熟していないのが判っているらしい。
里山には豊富にエサがある時期だし、訪れるのはもっと遅い冬の寒いころになる。
枝を伸ばしその成長力が早いので、車庫の屋根や壁に当たらないようしばしば剪定する。
鳥が運んできたものではないが、自然に庭に生えてきたものに、キンモクセイがある。
大きくなりすぎないように鉢植えにしている。
ただし窮屈そうになると、成長に合わせて鉢を大きくしていたら、とうとう3mを超える程になってしまった。
近所ではキンモクセイの花が咲き始めたので、我が家はどうなのだと見に行ったら、木の上部の葉っぱが殆ど無くなっていた。
回りには大きな虫の糞が沢山落ちていた。
虫を探しても見つからなかったのでそのまま放置していたら、更に葉っぱが少なくなっている。
葉っぱが丸くまるまっているのが沢山見えるので、きっと病気だろう等と考えながらよくよく見ると丸まった葉っぱではなくて葉っぱと同じ大きさの大きな青虫だった。
毛虫ではなくて毛の無い青虫で、だいたい揚羽蝶などの大型の蝶の幼虫だろう。
柑橘系の「金柑」や「花柚子」には、今も青虫がいるのは知っているが黙認している。
多少は葉っぱを食べるが坊主にする程は食べないし、綺麗な揚羽になって飛んで来てくれるので、むしろ見守っていた。
しかし、このキンモクセイの青虫は木そのものを枯らしかねない勢いなので駆除することにした。
かろうじて半分ほどの葉っぱが残ったキンモクセイは、命からがら今年も花を咲かせ良い香りを漂わせはじめた。
多分柑橘系の木の葉や、キンモクセイなどは大型の青虫の好みにあった何かをもっているのだろう。
直ぐ横には沈丁花の花が数輪開きかけている。
例年よりかなり時期が早いし、沈丁花も暫くすれば良い香りを漂わせるはずだが、過去に沈丁花の葉っぱを食べている虫を見たことが無い。
虫の好かない何かを持ち合わせているのだろうか。
植物の世界も虫や鳥の世界も、棲み分けなどの生活防衛や子孫繁栄に知恵をしぼる。
人間と青虫との共生などは、なかなかの難問ではある。
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車庫の屋根の下に芽を出したばかりに真っ直ぐ伸びることが出来ず、一旦右へ曲がることを宿命付けられている。
毎年赤い実をつけるので、中程度の大きさの「ヒヨ」や「ウソ」という特定の鳥が、山にエサが少ない冬の時期には啄みに飛んでくる。
赤く色づいてはいるが、鳥には熟していないのが判っているらしい。
里山には豊富にエサがある時期だし、訪れるのはもっと遅い冬の寒いころになる。
枝を伸ばしその成長力が早いので、車庫の屋根や壁に当たらないようしばしば剪定する。
鳥が運んできたものではないが、自然に庭に生えてきたものに、キンモクセイがある。
大きくなりすぎないように鉢植えにしている。
ただし窮屈そうになると、成長に合わせて鉢を大きくしていたら、とうとう3mを超える程になってしまった。
近所ではキンモクセイの花が咲き始めたので、我が家はどうなのだと見に行ったら、木の上部の葉っぱが殆ど無くなっていた。
回りには大きな虫の糞が沢山落ちていた。
虫を探しても見つからなかったのでそのまま放置していたら、更に葉っぱが少なくなっている。
葉っぱが丸くまるまっているのが沢山見えるので、きっと病気だろう等と考えながらよくよく見ると丸まった葉っぱではなくて葉っぱと同じ大きさの大きな青虫だった。
毛虫ではなくて毛の無い青虫で、だいたい揚羽蝶などの大型の蝶の幼虫だろう。
柑橘系の「金柑」や「花柚子」には、今も青虫がいるのは知っているが黙認している。
多少は葉っぱを食べるが坊主にする程は食べないし、綺麗な揚羽になって飛んで来てくれるので、むしろ見守っていた。
しかし、このキンモクセイの青虫は木そのものを枯らしかねない勢いなので駆除することにした。
かろうじて半分ほどの葉っぱが残ったキンモクセイは、命からがら今年も花を咲かせ良い香りを漂わせはじめた。
多分柑橘系の木の葉や、キンモクセイなどは大型の青虫の好みにあった何かをもっているのだろう。
直ぐ横には沈丁花の花が数輪開きかけている。
例年よりかなり時期が早いし、沈丁花も暫くすれば良い香りを漂わせるはずだが、過去に沈丁花の葉っぱを食べている虫を見たことが無い。
虫の好かない何かを持ち合わせているのだろうか。
植物の世界も虫や鳥の世界も、棲み分けなどの生活防衛や子孫繁栄に知恵をしぼる。
人間と青虫との共生などは、なかなかの難問ではある。
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