カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

熊本は火の国そして水の国

2017-10-14 14:19:33 | 日常あれこれ
 国道443号線の大津町付近を車で走っていると、両側には田園地帯が広がる。

 まだ稲刈りの済んでいない田んぼの方が多いが、飼料米や早場米など一部で刈りいれが済んだ田んぼに水が張ってあるのが見える。

 

 流し込まれる水の底には刈り取った稲株が見える。

 

 やがて満水状態になると、ちょっとした貯水池の様相を呈してくる。

 

 こうした田んぼは冬も水を湛えていて、水源の涵養に役立てられている。

 大津町や隣の菊陽町などの地下は阿蘇一帯に降った雨が浸透した地下ダムを形成していて、熊本都市圏100万人近くの上水道をまかなう重要な位置にある。

 熊本地方では水前寺や江津湖など自噴するほど地下水が豊富ではあるが、近年上水道や工業用水などで大量に組み上げられ、貴重な水資源も放置すれば段々と水位が下がる。

 そこで、下流域の水資源確保のため中流域の町々と協定を結び、冬期の田んぼにも水を張って地下水を保全しようという取組が、町や企業などの協力で推し進められている。

 有明海の漁協などが上流域の山に植林をしたり、水を大量に使う清涼飲料や電子関係企業などが植林や田んぼの湛水へ協力したりしているのである。

 こうした目につきにくい細かい心遣いによって、熊本の地下水は保全されている。

 火の国熊本は、誇りある水の国でもあるのだ。

 中流域の農家の意義ある協力を忘れてはならない。

 
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