カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

サギと雀と

2017-10-23 19:13:12 | 日常あれこれ
 田んぼは刈りいれがほぼ終わりつつあって、可動堰からの取水が必要なくなって堰が低くなり深かった水深が浅くなった。

 そうなるとサギなどは脚が川底に着くようになって、川の真ん中でも魚を狙えることになる。

 
 じっと動かないまま魚と、傍の堤防や橋をとおる人間に五分五分の注意を払いながらずっと川で佇むサギたちが目立つ。

 人間と違ってグループで詐欺を働くようなことはしなくて、ほぼ1羽で営業している。

 すこし上流には桜並木があって、賑やかな鳥のさえずりが聞こえ始めた。

 
 葉っぱの落ちた桜の枝先に、まるで落葉しそこなった葉っぱのようにたむろして無闇に鳴き騒ぐ。

 姦しいどころではなくて、何がそんなに取り留めもなく鳴き続けさせるのかさっぱり理由が分からない。

 直ぐ下を通っても鳴き止まないし、逃げもしない。

 だから人間が来たぞ注意せよと仲間同士で伝えているのでもないらしい。

 雰囲気的には大勢が集まってただ、無統制にガヤガヤいっている幼稚園か小学生低学年の子供達の休憩時間のようなものに違いない。

 かたや孤独に日永一日水の中に突っ立っているサギと、エサも捕らずに寄り集まって囀り合っている雀の集団。

 実は以前「吾が来て囀り止める群雀」という句を作ったことがある。

 ところがお喋りを止めるどころか頓着せずに喋り続けているのが実態だった。

 「五・七・五埋まらぬ枡の指を折る」

 
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