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カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

春眠の後は読書

2018-04-14 15:15:53 | 本と雑誌
 この頃詩を読むことが多くなった。

 字が大きい、従って字数が少ない、ページに余白が多いし目も疲れない。

 だが、今回は少し厚手の読み物を借りてきた。

 
 「世界の終わりの天文台」リリー・ブルックス・ダルトン(著)佐田千織(訳)2018.1東京創元社(刊)

 地球からの連絡がまったく途絶えてしまった宇宙船の乗組員と、本部との通信が途絶え北極の天文台に一人取り残された研究者の別々の物語が同時進行する。

 二つの物語の接点はアイリスという不思議な少女の行動。

 地球の運命も、二つの物語の主人公達の運命もまったく謎のままに物語は終わる。

 さて、お次は・・。

 
 「議会に死体」ヘンリー・ウエイド(著)武藤崇恵(訳)2007.2原書房(刊)

 人物像や背景を丁寧に描いていく本格ミステリー。

 スピード感ありユーモアあり、エスプリも効いている。

 ちょっと辛口の社会批評もいい。

 今回の2冊は、読み応えがあった。

 ★★★を贈呈したい。

 
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ロビーで目を引いた展示物

2018-03-30 09:36:46 | 本と雑誌
 借りていた本を返しに図書館のある交流会館に行った。

 本は返して、新しい本も借りた。

 だが、それよりもロビーの展示物が珍しかったし、表示要領が意表をついていた。

 

 白い手袋に指の形に詰め物をして、手話のさいの指の形を再現し、あいうえを順に表示してある。

 各種の特徴を捉えた言葉(単語)の組み合わせと、接続詞や細かい表現に基本的あいうえおを用いて、文というか会話が成り立っているのだろう。

 こうして実際の指の形に立体的模型としてズラリと展示されたものは始めて見た。

 真っ白の手袋には、手首のあたりに黄色の線があって、ごく普通に見かける軍手である。

 真っ青な時と真っ白な手袋、なかなかよく出来ている。

 期間限定ではなく、こうしたものは常設展示して欲しいと思った。

 本もなかなか良かったが・・・。

 
 「六輔五七五」永六輔 2018.1岩波書店

 「俳句で綴る変哲半生記」という小沢正一の句集があるが、想定がまったく同じでなのが気になって読み進むうちに、永年同じ句仲間で一緒に活動していることがわかった。

 
 「萩原朔太郎」の詩集と「わたしたちの猫」文月悠光の詩集

 以前は縁遠かったのに、この頃、わりと詩や短歌・俳句の棚に足が向くようになった。

 手話の展示物に驚きつつ・・・。

 
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読書は楽し

2018-03-06 10:32:40 | 本と雑誌
 今日は図書館の本の返却期限日である。

 返しに行く日に次の本を借りてくる。

 借りる本を決めるのに結構な時間を費やする。

 そしてそれが楽しい一時でもある。

 今回の返却本は、つまり読んだ本は3冊。

 
 「陰翳礼賛」(文)谷崎潤一郎 (写真)大川裕弘 2018.1バイ・インターナショナル(刊)

 序文を出版プロデユーサーで俳人の谷村鯛夢氏、あとがきを写真家の大川裕弘氏が担当して、文豪谷崎潤一郎の論評・随筆「陰翳礼賛」とコラボした作品である。

 日本人が好む、日本の季候風土にマッチした陰翳とは・・・をあらゆる方向から谷崎が語り尽くす。

 その文章を辿りながら、大川の写真が見事にその陰翳を捉えてみせる。

 文章と写真の表現か見事で、なるほど礼賛したくなる。

 
 「チェスをする女」ベルティーナ・ヘンリヒス(著)中井珠子(訳)2011.2筑摩書房(刊)

 主人公の主婦エレニが、夫パニスの誕生日に送ったチェスの一式が物語りを引っ張っていく。

 エーゲ海に浮かぶ小さな平和な島が舞台であるが、チェスを巡って彼女にとっては決して小さくは無い冒険が展開する。

 人々の暖かい心が伝わってくる、主婦の冒険の物語。

 
 「バン・バン!はい死んだ」ミュリエル・スパーク(著)木村政則(訳)2013.11河出書房新社(刊)

 表題を含む短篇15編で構成されている。

 ブラック・ユーモアありミステリーありロマンチックな恋愛あり等々多彩である。

 女性の感性からとらえた風景や人間心理を皮肉とユーモアをもって表現する。

 男がちょっと間抜けに見えてくる瞬間が随所に・・・。

 今回借りた本のうち、2冊はたまたま女性作家のもので、作風も内容もおおいに違うが、なんとなく両者通底するものを感じた。

 多分それは、作家が女性であることと読み手が私という男であるということに無関係ではないような気がする。

 久々に3冊とも私の独断と偏見で★★★をつけてしまった。

 
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読書の冬

2018-02-03 11:27:10 | 本と雑誌
 町の図書館がしばらく休館になる。

 理由は知らないが、本を借りに行ったら返却予定日が通常の2週間ではなくて、とても長かった。

 ちょっとした改修でもするのだろうか。

 取り敢えず3冊借りてきた。

 
 「極北」マーセル・セロー(著)村上春樹(訳)2012.4中央公論社(刊)

 これは年明けに数冊借りた中の一冊で、他は読んでしまって期限には返した。

 ところがこの本は10ページちょっと手前で滞ってしまって、他の雑事に忙殺されているうちに返却期限が来た。

 仕方なく返却に行って、またまた借りてきた。

 他に詩集を2冊プラスしたりして、通常より長い閉館に備えた。

 極北の厳しい環境の中の物語で、立ち上がりから重い。

 いわゆる大物の予感がするので、じっくり読みたいと脇に置いておいた。

 この連日の、冬眠を余儀なくさせる冷え込みに閃いた。

 読むのは今しかないな・・・と。

 まだ読んでないけど・・・。

 
 「永遠の詩03 山之口貘」2010.1小学館(刊)
 「黒田三郎詩集 支度」  2009.12岩崎書店(刊)

 1903年と1919年生まれで、どちらも60歳で亡くなっている。

 山之内貘の、「僕ですか?これはまことに自惚れるようですが、びんぼうなのであります」という言葉どおり底抜けに貧乏でそして、明るくしたたかな詩を残している。

 黒田三郎の詩は初めて手にしたが、表題の「支度」の後半部分、「心の支度は、どうでしょう。もうできましたか」という文を目にして、読んでみようという気になった。

 両者に共通するのは、戦前・戦中・戦後を生きた人の逞しさである。

 いずれにしても、2冊の詩集は読み終えたが長編がまだ残っている。

 さて、この猛烈な冷え込みの中で「極北」を読むことになるとは・・・。

 「さすが水下りが楽と知っている」

 

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情報社会の虚と実

2018-01-10 12:43:33 | 本と雑誌
 年末年始を読書三昧などと初夢のような計画をしたがけっこう大変だった。

 返本期限の10日までには読み上げるぞ等と三昧には程遠かったが、取り敢えず読み終えた。

 返納に図書館に向かうと、隣の体育館はメインもサブも両方とも無くなっていた。

 
 (暮れの頃のメインとサブの体育館)

 
 (消えてしまった体育館の建屋)

 ガタゴトと重機は音を立てているので、もう基礎部分の解体に入ってるのだろう。

 2年後には立て替えが完了する等と冗談だろうと思っていたが、どうやら本気らしい。

 肝心の町の中心部の復興は計画がスムーズにいかずに、仮設の入居期限内には再建は無理のようだ。

 計画でも実行でも、虚と実が入り混じって訳が判らない事態はよくある話。

 今日返す本の中でも「ヌメロ・ゼロ」はその虚実入り混じった複雑な内容だった。

 

 小間使いが語る物語は謎に包まれたまま終わり、最後は読者の想像に委ねるという手法。

 1992年イタリアを舞台に繰り広げられる真偽入り乱れた政財界・マスコミ他諸々、ムッソリーニの死までからんだ大騒ぎ。

 実際の事件や実在した人物名が大量続出で読み手の頭を混乱させるが、最初と終わりでちゃんとつながって、私でも判る設定になっていて助かった。

 新聞・テレビその他メディアの報道内容を鵜呑みにするなとおっしゃる。

 「ゴースト・ストーリー傑作選」は英米女性作家による8短篇。

 私的に三つ星は、死ぬべき人を祈りによって奇跡的に生き返らせた女の悲劇と生き返った男の悲劇を描いた「祈り」。
 死んでいく女性から読まずにそのまま焼くようにと託された手紙の束を、読んでしまう男の悲劇「手紙」がよかった。

 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や、落語の「死に神」に似たところもあって、人の欲望とか業というようなものを思い知らされる。

 今日から寒波がやってきて平地でも積雪がある予報なので、雪の降らないうちに本を返し、相方の買い物を手伝った。

 雪に備えて分厚い本を一冊借りてきた。

 温かい図書館で「極北」という表題の本を借りて、面に出ると冷たい風と今にも雪になりそうな雨がショボショボ。

 我ながらよくもまあ・・・「極北」などという寒そうな本を借りたりして・・・。

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願わくば読書三昧の年末年始を

2017-12-29 11:10:05 | 本と雑誌
 年末年始を通じた肉体労働は車洗いを除き概ね終了した。

 昨年腰痛を発症して慌てふためいたことを考えると、すこぶる上首尾の年末である。

 相方から、お褒めの言葉とユックリ過ごして良いというお墨付きを得た。

 そこで年末年始を優雅に過ごすため、図書館から本を借りてきた。

 
 「ヌメロ・ゼロ」ウンベルト・エーコ著 中山エツコ訳 2016.9河出書房新社(刊)
 「ゴースト・ストーリー傑作選 英米女性作家8短篇 2009.5みすず書房(刊)
 「都々逸読本」柳家紫文(著)2015.7海竜社(刊)
 
 「古典まんだら(上)(下)」田辺聖子(著)2011.1新潮社(刊)
 
 ジャンルはまちまちで読んでみなけりゃ分からない期待感がある。

 
 「神殺しの日本(反時代的密語)」梅原猛(著)2011.3朝日新聞出版(刊)
 
 「天皇機関説」事件 山崎雅弘(著)2017.4集英社(刊)

 「神殺しの日本」は既に読んでしまった。梅原猛の人生観・世界観が随所に表れる短文連載の集約されたものである。
 「神々の流竄」や「梅原猛の授業 仏教」など過去に読んだが、独特の視点から語られる宗教観が面白い。

 「天皇機関説」事件は、現在読んでいる最中で今年中には読んでしまいそう。

 図書館の本で済ますことを原則としているが、この本は珍しく購入した本である。

 線を引いて汚す可能性がある本とか、人間関係が重要で且つややこしい本とかで、基準は自分の気分次第。

 さて、この年末年始期間が思惑通りノンビリしたものになるかどうかは、帰省する子供達や正月明けの句会に握られている気もする。

 「木枯しとクシャミに震う古障子」

 では、今年はこの辺にして、本の続きを・・・。

 
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本の善し悪しも自己責任ということで・・。

2017-11-18 10:12:46 | 本と雑誌
 言葉という単語についつい目が向いてしまって、そうした題の本を選んでしまう。

 半分くらいは後悔することになるのだが・・・。

 

  「語源に隠された日本史」

 ちと大袈裟な表題だと思ったが、思った通りの内容だった。

 半分くらいは既知の事柄で、後の半分は珍しいなとは思うけれどもそれがどうなのよ。

 なのである。

 せめて、語源の成り立ちくらいに抑えて・・。

 隠された日本史などと思って読むと拍子抜けする。

 選んだ当方の自己責任ということで・・・。

 
 「九州・沖縄 方言からみえる県民性の謎」

 各県の方言と、県民性にまで話が及んでいるが笑わせてくれて面白い。

 方言は県境でスパッと変わるわけではないので、県境のある一定地域ではどちらかの県の方言に影響を受けている。

 県境で割れない地形とか、過去の歴史的な繋がりなどが影響を与え合っていることが分かる。

 日本全国〇〇の方言として、各種発刊されていると思うのだが、よく地域別に調べている。

 中にはそんな言葉は使わないというものもあるが、同じ県でも隣り町では違っていたりするので一概に間違いだとは言えない。

 「県民性」の話になってくると、「血液型別の性格」といった、あの手の表現に似てくる。

 「あるある」とか「そうだよね~」とか「そりゃ言い過ぎだぞ」の連続なのである。

 「語源に隠された・・」も「方言からみえる県民性」も、軽く手にとって時間を潰すのにはいいのかも。

 「譲っても譲らなくても自由席」

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心の間取りと衣替え

2017-10-19 10:04:20 | 本と雑誌
 第一次衣替えをしてしまった。

 暑いときもあったり、冷え込んだりでとにかく一気に衣替えは出来ない。

 やっと本日夏物の薄手を中途半端な厚物にした。

 冬の寒さにも夏の暑さにも該当しない、世間では秋物と云うべきモノなのだろうか・・・。

 多分あと二次・三次の衣替えを経て収納場所が切り替わることになるのだろう。

 「ま、こんなもんでどうだ?」で適当に中味が入れ替わるのだ。

 政治や選挙の離合集散などままならぬ浮世に腹が立っても怒りは健康によろしくない。

 ひょとしたら「上手な腹の立て方」というのもあるかも知れないが、最近読んだ本に田辺聖子の「上機嫌の才能」には「ま、こんなとこやな」が人生の結論だとある。

 読んでいて段々上機嫌になっていく。

 
 「上機嫌の才能」田辺聖子(著)2011.9海運社(刊)

 冒頭の書き出しは「世の中って面白いと思い生きるのと、世の中って苦しいと思い生きるのでは歳月のかたちが全然違う」てなことで、又お説教ですかいなと仏頂面で読み進んでいたら、途中から面白い言葉が飛び出し始めて興味が湧いてきた。

 いわく、「年齢を人が任意に選び取る」とか「私の年齢に巡り合う」とか・・・。
 いわく、「気を取り直す能力」「精神の腕力」「死は本人より周囲のもの、死に臨んでは天の声が「そこまで」と言えば「ハイ」と答える」とか・・・。
 いわく、「幸福は独りこっそり味わうもの」「笑いの中でも、自分で自分を笑うってのは上等だよ」・・などなど。

 そして、生きたいように生き、上機嫌を大事にしたいものだと思い、最後に「ま、こんなとこやな」と呟くことが達観することだとおっしゃる。

 田辺聖子の作品など読んだこともないが、このエッセーは読んで上機嫌になれそうな気分にさせてくれる。

 衣替えのシーズンを迎えたが、どうやら心の方も衣替えが必要になってきたようだ。

 「少しだけ心の間取り替えました」

 おそまつさま。

 
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本を読むということ

2017-09-28 13:34:13 | 本と雑誌
 昨今のマイブームは「詩」を読むこと。

 「今更」だの「今頃かよ」とかいう声が聞こえそうだが、詩集の本の厚さが丁度良い。

 
 「世界は一冊の本」(長田弘) 「素直な疑問符」(吉野弘)

 どっちも「弘」でこんがらかりそうになる。

 読み終わったらさっと返して、次をさっと借りてくる。

 
 「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(最果タヒ)「花と木のうた」(吉野弘)「わたくしたちの成就」(茨木のり子)

 で、これも読み終わったらサッと返す。

 よっぽど気になったフレーズでもあれば、ちょっとメモしておく。

 詩などというものは、乱読・多読ではまずいのではないかと、少々気にはなるがエイヤッとやり過ごす。

 同じ作者の同じ作品が、出版の時期や編集によって沢山ダブっていたりするので、同じ作品に何度も出会うこともある。

 乱読・多読でやり過ごすつもりでも、妙に引っ掛かるフレーズがまるまる記憶に残ってしまう作品もある。

 最近気になっているのは、物忘れが激しいことだ。

 新聞も本も詩もどんどん読むがさっさと忘れる。

 多分老化した脳の処理能力を超えているに違いないのだが、割り切ることにしたのだ。

 本でも詩でも、読んでいる間は没入したり感動したり出来るわけで、その瞬間を大事にするしかないな、と、割り切るのだ。

 作者もまさか、その内容くらい覚えていて下さいよ、等とは思っていない筈だし・・。

 そしていつかは、お気に入りの数冊を手元に置いて、ずっと繰り返して読むばかりの毎日を送るのだ。

 「未来とは末路の中にある時間」

 
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中国の文学も面白い

2017-09-09 10:01:04 | 本と雑誌
 図書館から借りた中国の作家の「世事は煙の如し(余華)」を読んで面白かったのでまたまた2冊中国系を借りてしまった。

 
 「年月日」閻連科(著)谷川毅(訳)2016.11白水社(刊)

 寓話に満ちた設定で、音や色そして日光の強さを重量で表すという独特の描写が際立っている。

 乾ききった村を捨てて出て行く村人を見送って、目の見えない犬と共に村に残ることを決心した老人と犬が過酷な自然の中で生きて行く物語。

 年月日はただ一つ村に残された万年歴のとおりに流れていく。

 動物も植物も自然には本質的に抗えないが、ただ己の成すべき最善の事を信じて懸命に生きて行く。

 ノーベル文学賞の次期候補と目される現代中国の巨匠が描く「神話の世界」とはカバーの文言だが私は知らなかった。

 
 「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」漢詩表現研究会(編)2009.7主婦の友社(刊)

 漢詩・漢文を訓読を可能にした先人のお陰で日本語の文法にしたがって漢詩漢文を読むことが出来るようになった。

 外来文化を取り込み工夫し自分達のものにしてしまい、そこから新たに日本独特のものとして文化の域まで発展させてしまううという、古来からの日本人のDNAは今にも引き継がれているようだ。

 天・地・人・愛・別・時・老・国・戦・酒 の項に区分し、多分日本人の琴線に触れる詩を列挙したものだろうが、ものに動じない確固とした中にもユッタリと流れる時間や風景を彷彿とさせる描写のものが多い。

 日中数千年の歴史の中で、今は平和なときなのだろうかそれとも乱れた時なのだろうか、昔の詩人には何と詠むのだろう。

 
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