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モーリス・バーバネル (1902~1980年)イギリス 人類に真理を伝える憑依霊の代弁者

2017-08-02 05:41:04 | Weblog

 

1920年、ロンドンでの出来事だった。
モーリス・バーバネルは、とある交霊会に出席していた。彼は会が始まって間もなく、意識を失くしてしまう。
ハッと目を覚ました彼は、自分が居眠りをしたものと思い非礼を詫びた。
参加者たちはバーバネルの態度を一向に咎めはしなかった。実は、彼の記憶が途切れている間に「シルバー・バーチ」と名乗るネイティブ・アメリカンの霊が憑依していたのである。
このシルバー・バーチの人となりについてはいっさい不明だ。
分っているのは、シルバー・バーチは霊界の中でも高度な次元に属していて、「霊媒に憑依する」と云う直接的な接触ができないこと、その為レッド・インディアンだった霊を媒介してバーバネルに憑依している、と云う2点のみだ。バーバネルに関して言えば、ごく普通の18歳の青年、としか言うべきことはない。
元々無神論者で、霊的な体験も無く、取り立てて何か特別な能力を持った人物ではない。
その彼に、何故かシルバー・バーチが憑依したのだ。
シルバー・バーチが言うには、「人間界は大霊界が支配する全宇宙の一部である」と謂う。そして彼の使命は、バーバネルの体を通して、人々に真理を伝えることだと話している。だから、「病気の治療や心霊研究への協力は一切行なわない」と始めに断言しているのだ。そして、「人間が神の摂理に従った生き方をしなければ、混沌と破壊の時代が繰り返すこと」「死は物質的肉体の活動停止であり、霊的には記憶や人格がそのまま生き続けていること」など、人間を取り巻く環境や運命についての真理を説き続けた。また、時にはバーバネルの体を通して、自分以外の人物を登場させることもあった。例えば、ノーベル文学賞を受賞したイギリス人作家ジョン・ゴールズワージー、小説家ホール・ケイン、更には第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンまでが声で出現していると云うから驚きである。

これら一連の事柄が行なわれたのは、シルバー・バーチの教えに関心を寄せるジャーナリスト、ハンネン・スワッファーが開催する交霊会であった。交霊会にはしばしば牧師やジャーナリスト、霊媒など、多分野に及ぶ人物がゲストとして招待されていた。
シルバー・バーチの存在自体に懐疑的な者も少なくなかったが、彼の説く真理を聞いて、考えを改める者が続出したと謂う。

おそらく、シルバー・バーチも自身の存在証明が必要だと感じていたのだろう。
交霊会の出席者に対して、バーバネルの手にピンを刺してみる様に指示したことが、一度ならずあったと謂う。
指示通りに出席者がピンを刺すと、当然のことながら血が流れる為、刺された本人は相当な痛みを覚えるはずだ。
だが、憑依から覚めた当のバーバネルには刺された記憶はなく、傷跡も見当たらなかったと謂う。
こうして、すっかりシルバー・バーチの自動書記係と化したバーバネルは、1923年に心霊新聞「サイキック・ニューズ」を発刊し、シルバー・バーチに関する記事を執筆した。
そして、自身が死を迎えるまでの60年間に渡って、シルバー・バーチの言葉を伝え続けたのである。


*画像
偶然からシルバー・バーチの霊媒となったモーリス・バーバネル
シルバー・バーチの霊視画

       

       




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