Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆神に選ばれた奄美諸島のユタ   <日本>

2024-08-18 13:19:30 | Weblog

 

大隅諸島・トカラ列島と共に薩南諸島の一部をなす奄美諸島では、
昔から「ユタ」と云う名前の呪術師が存在し、今も活躍している。
ユタの主な仕事は病気の治療、占い、死者の霊の口寄せなど。
これらを行なう時のユタは一種のトランス状態になって、神と直接交流してその真意を聞き、死霊を呼び寄せ、
それを自分の肉体に入り込ませる。
特に「マブリワアシ」と云うこの地方独特の行事では、人の死後19日、29日、49日などに、死者の霊を降ろして、
ユタの口を通して死者が親族に言い残したことなどを聞く。
行事のやり方はユタによっても違うが、薄を使うのが大きな特徴。
奄美地方では薄には神秘的な力があるとされ、安産を願って妊婦の下に置いたりする。
その薄を回して、死者の霊を呼ぶのだ。また、霊が帰った後には刀や焼いた大豆を使って魔除けをすることも多い。
こうしたユタは、神の意志によって選ばれる。「神を崇め」と云う神からの召命を受けた者には、
巫病と云う病気が現れる。
これはカンブリとも言い、病苦や不眠、頭痛などの結果、精神のバランスを崩し、突然おかしな行動に出たりする。
この病気に自ら気づいてユタ家へ出向き、そこでユタから手ほどきを受ける。
これが上手く行くと巫病が回復するか、病状が安定する。
そして新しいユタが誕生するわけだ。

新しいユタの元には、たくさんの占いの依頼が訪れる。
新しいユタは霊力が高いと云うのが、奄美地方の人々の考えだ。
もしも、この時に霊力が高いことが実証されると、
そのユタはドンドン名声を得る様になるが、その逆も考えられる。
ユタの世界も出世するのは中々大変なわけだ。
        



                                呪い あなたの知らない無気味な世界
                                        人々を操る怪しい呪術師

 


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菜根譚 後集9項

2024-08-18 13:05:00 | Weblog


茄子(Aubergine, Eggplan) Solanum melongena 希望 慎ましい幸福

 

心無物欲、即是秋空霽海。坐有琴書、便成石室丹丘。

心に物欲無くば、即ち是れ秋空霽海なり。坐に琴書有らば、便ち石室丹丘を成す。
 

「物欲を去る」
心中に物に対する欲望が起きないと、その人の心の中は、澄み切った秋の空や、
雨の上がった海の様に、カラリとして晴れ渡っている。
また、身近に琴と書物とがあると、その人の居る場所はそのまま、仙人の住み家や仙郷の様に、
俗世を離れて静かになる。

 


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