ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

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「贅沢」な「貧乏」・鴎外の娘

2016-06-13 21:47:28 | アート・文化

 

鴎外記念館の続きです。

こちらのブログが14日はメンテで使えないので、

本日アップします。


イベントが終わったあと、館内のカフェ。

 

ドイツ留学に合わせてウインナーとブレッツェル

セット。

 

カフェから庭を見ると猫ちゃんがお昼寝。

 

 

展示会場では鴎外関係のビデオもじっくり拝見。

そこで鴎外の作品はすべて読破したという

作家平野啓一郎さんが、

「舞姫などに代表されるように鴎外は冷酷な人の

ように思われているけど、(安楽死を扱った)

「高瀬舟」「阿部一族」などを読むと、

どんなに力を尽くしたあとでも人の力では

どうしようもないものがある。

大地震を経験したあとでは、鴎外の

そんな思想は胸を打つのではないか」

とおっしゃっていました。

 

 

 


なるほど、

シニアになると、「努力は必ず報われる」とか

そんな考えに必ずしも頷けないことが

確かにあると納得します。

だからといって何もしないのではなく

やってみることに意義がある~~。

「山椒大夫」など子供のころに読んで号泣したものです。

弟を逃がすため安寿は死んだけど、

ラスト厨子王と母は再会することができた。

鴎外、再読してみましょうか。

 


 二階の休憩室。

 コンクリートの壁が現代的。

かつての家屋の一部なりとも再現してほしい。


森茉莉さんの「贅沢貧乏」も面白かった

(遠い昔に読んだ)

狭い部屋に一人で暮らす女性が

ベッドにかけられた色とりどりの洋服を

眺め、なんて美しいと感激する、

「貧しさのなかで贅沢に暮らす」といった内容でした。

 

貧乏だけど贅沢なのか。

貧乏だから贅沢なのか。

貧乏と贅沢なのか。

贅沢こそ貧乏のか、

逆に貧乏こそ贅沢なのか、

貧乏が贅沢なのか。

贅沢に貧乏を楽しむのか~~。

贅沢な貧乏なのか。

いろいろ解釈できますが、結局のところ

「おかねのあるなしにかかわらず、

好きなものに囲まれて暮らすのが贅沢」

ということでしょうか。


鴎外の娘、晩年は財産(鴎外の印税も)

などなくなってしまったけど、

本当に、心から自由で楽しそう。

奥様より娘になりたいとワタシが思ったのは、

だからなのかも。

二回離婚。

花瓶の後ろが最初の旦那さま。

二回目は「実家に遊びに行っておいで」といわれて、

そのまま離婚されたとか。


 

入口の鴎外と一緒に記念写真。

光がきれい。

背中のシワもなく、きれいに着用できました。


鴎外って60歳でお亡くなりになったのですね。

もっと年取っていると思ってた。

60年、濃さが違うのね。

 

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