ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「死に方上手」ってどんなことだろうか

2018-08-26 21:45:19 | 死について

 

かつて

聖路加病院の日野原重明氏の

「生き方上手」(ユーリーグ」という本が

ベストセラーになったことがあります。

当時まだ40代だった私は

老いにも死にも興味はなく、

90歳で書かれたという

この本にもあまり興味はありませんでした。

 

あれからおおよそ20年、

老いは、図々しくもなぜか身近に感じないのに、

死については、ときおり考えます。

 

あまり長生きせず、

それこそ「上手に逝きたいなあ」と。

そんなとき目に入った本。

 

一冊は「人は死なない」(矢作直樹著・バジリコ)

この方東大医学部集中治療部の部長という仕事柄、

多くの人の死にかかわってきた。

 

 

その彼が人の死に関してさまざまな神秘を体験。

死んだ母親との再会、そのなかで本人と自分しか

知りえない内容を話したことから

霊の存在を確信するようになった

経緯がつづられています。

 

医学的な見地から書かれているので

腑に落ちる。

 

そして「人は死なない」と。

これは、私の心には

すんなりと心に入ってくるんですね。

亡き母親に助けてもらったこともあるし。

 

家族は死んでも同じ家にいて、

でも周波数が違うだけだそうです。

そうかも~~。

守ってね。

 

 もう一冊、

死ぬとわかるのは自由の獲得である」と

さらっと口にするのは佐野洋子さん。

 

「乳がんになった。

余命二年といわれた~~」

 

テレビをつけたら、めったに見ないEテレから

こんな言葉が流れてきて、

つい聞き入り、見入ってしまった。

 

「二年と言われたら十数年苦しんできた

うつ病がほとんど消えた。人間は神秘だ。

人生が急に充実してきた。

毎日が楽しくて仕方がない。」

そしてこう続く。

「死ぬとわかるのは、自由の獲得と同じである」

 

「死ぬ気まんまん」(光文社)と

「役に立たない日々」(朝日出版社」

 

すごいなあ。

私はまだそこまでには至っていないし、

いつかそのように思えるのかどうかは

わからないけど、この言葉は

頭の隅のそのまた隅に潜ませておこうと

思います。

 

いつか死が近づいたとき、

そんな風に思えるようになれればいいなと。

人は生きるための学びは何年もするのに、

死ぬための学びはしない。

死を意識した頃から、学びを始めたほうが

いいのではないかと誰かが言っていました。

そして、子供や孫や周りの人に

「蓄えてきた知識や言葉を伝える。

それによって先祖から受け継いだDNAを

受け継がせていく」

 

はい、これからはそんなことを少し意識しつつ

 いろんなことをやりたいと思います。

 

そして死んだら、家族と同じ家に住んで

彼らを守る~~?

きっとうるさがると思うけど、

くすぐったり、ものを隠したり

いたずらはしないからね。

 なんだか楽しそうじゃないですか??

 

 

メメントモリ、死をおもえという言葉があります。

これは逆にいうと、「今を楽しめ」ということ

死に方上手」は「生き方上手」でもあるのです。

 

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「装道」の始まり。きもの警察は邪道なのね。

2018-08-26 09:02:06 | しきたり、ルールについて考えた

 

先の「黒留めに刺繍半襟はOK?」の

記事で、黒留の刺繍は「鷹」ではなく

「孔雀」ではないかとのご指摘をいただきました。

確かに!

訂正しておきますね。

ところで「間違い」は

自分の密かな願望を潜在意識がキャッチして

表に表したともいいます。

「ミス」を起こしたとき、

即訂正するのは無論ですが、

自分の「ココロの内側」に分け入り、

検討してみるのも面白いかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーー

さて、「着付けのルール」、

先日「着付けの変遷」をアップしましたが、

今回は、「装道」の創始者、山中典士氏の言葉を

見つけましたので、それをご紹介しておきます。

 

「入門 初修課程・理論編」(装道出版局)

 

この本には、

「装道」の創始者山中氏の簡単な経歴とともに、

きもの教室を開く経緯が記されています。


山中氏は15歳のときに海軍の飛行士を

目指したが、幸い無事に帰還。


無事に帰還なさらなかったら、

現在のきもの事情もかなり

変っていたでしょうね。

いまの私が着物に興味を持てたのも~~。

 

復員後間もない昭和23年に呉服業界に。

帯やきものの販売に携わり、

あるきものの会社の重要なポストに。

昭和39年、

「このままではきものは滅びる」

と危機感を持ち、

 

きものの着装を指導する専門家を養成する

学校」を創設。

の記事と日本で初めて着付け教室が

できた年が違っています。

あとで調べてみます)


そうなんですね、

一般の人相手ではないんですね。

「専門家育成」だったんですね。


最初は生徒7人、次は二十人、

そして朝日新聞に「女性の新しい職業」として

紹介されたことから一気に広がった。


講演する山中氏。

 

開設にあたり、

「このままではきものは滅びる」

との危機感を抱いた理由を四つ

あげています。

①時代の変化。

洋装全盛の時代。

②生活環境の変化。

生活は合理化され、新幹線などができて

スピード化。

③ 女性の体型の変化。

現代女性の身体にメリハリができはじめ、

これでは着崩れるとずん胴体型を作るため

補正。

④価値観の変化。

きものを買う歓びから車や海外旅行にお金を

使うように。

これからのきものは

「温故知新」ではなく

「知新温故」、つまり時代にあった

新しい着付けをしなければと、

おっしゃっていますよ。


ここでは②のスピード化と③の体型の変化に

伴う補正について述べてみます。

 

② 黒留10分?で着るなどの

レッスンがありますが、

これはそのせいなんですね。

ゲームじみたレッスンかと思っていました(笑)

ファストファッション

(ファストの意味は違うけど)を

目指していたのですね。

早いほうが着付ける側も着付けられる側も

どちらも楽ですが、


ゆっくり着るからこそのきもの

ではないのですね。

私はゆっくり派です。

慣れれば、それなりに早く着られるけど。

 

③の体型の変化に伴う寸胴体型作りは、

これは着る人の個性をなくすのでは?

と思っていますが、

着せる側にすれば、着崩れないのが

大切、ということでしょうか。

同じような体型にしたほうが

着付ける側は楽、

ということはあると思います。


今ではフォーマルでも

楽で着崩れない着付けを

なさっている方も大勢

 

おはしょり三角折り上げにしても、

衽線にしても、どなたかが

「先生、こうすればおはしょり、

すっきり見えませんか」

「そうね、見える!見える!」と

試行錯誤を重ねられた結果なんですね。

私の試行錯誤と基本、同じだわ(笑)

楽に着るためにやめてみた」

 

 

 普段に着る人のためではなく、

「着付けを職業にする人」

のための着付けだったのですね。

納得。

一般の普通の人は、

それこそ「お好み次第」で

よろしいのですね。

納得。

 

時代の変化に伴い、

着付けもどんどん変えていったほうがいい

いうことですよね。

納得。

 

きもの警察は、ある着付け教室の

やり方を「伝統」だとか「正しい」とか

勘違いした一部の人たちが行う、

むしろ邪道、だということが

よくわかりました。

 

読んでみるものです。

これまでの謎が解明。

いろいろすっきりしました。

手に取ってよかった。

私があまり知りたがるものだから、

山中氏が引き寄せてくれたんですね。

いずれにせよ、私がきものを楽しめるのは

これまでたくさんの素敵な着姿を

見せてくださったから。

それもこれも功罪はともかくこの方のお陰。

感謝です。

 

というわけで、

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コメント (4)
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