植田正治さんという写真家の展示会「植田正治の作り方」が東京駅のステーションギャラリーであると知り行ってきました。
彼は恵比寿の写真美術展に行ったとき、その通路に飾ってあった写真を撮った人です。
鳥取の砂丘を背景に家族の写真や近所の人々を撮り続けたユニークな写真家です。
恵比寿の写真美術館の通路。
私が彼を知ったのは、「手から手へ」へという一冊の詩集でした。
「手から手へ」(集英社)
植田さんの写真と池井昌樹さんの詩のコラボで、山本純司さんという編集者が、ふたりの写真と詩を組み合わせて作ったものです。
池井さんの詩は、
「やさしいちちとやさしいははとのあいだに生まれたおまえたちは、やさしい子だから
おまえたちは不幸な生をあゆむだろう」という書き出しで始められ、
「そのやさしさがおもたくなったら
そのやさしさがくるしくなったら
そんなときにはひかりのほうをむいていよ
いないいないばあ」
なんてユーモアを交えながら綴られています。
その詩と植田さんの家族の写真があまりにもマッチして、見ているだけでなんだか涙が出てきました。
それ以来気になっていた写真家で、ある駅のホームに告知が出ていたの覗いてみたわけです。
なかでも引かれたのは、着物を着た彼の奥さんと子どもが砂丘で写っているシリーズ。
これはそのなかの一枚です。
昭和20年代の写真とは思えないシュールさです。
このセンス、ぜったいにファッションや広告に生かせるよなあ、と思っていたら、この方70歳になってからメンズファッションのキクチタケオの写真を撮っていたそうです。
どうです。カッコいいでしょう。
で、私の砂漠きものは載せるスペースがなくなってしまいました。
というのは、最近、このブログ、しょっちゅう不具合を起こすして、あまりたくさん写真乗せると「重いよう!」と不平をいうのが「保存」ができなくなるのです。
というわけで、すぐにアップします。
これに懲りず、また覗いてみてくださいね。
植田正治さんの「砂漠で着物」素敵でしょ。
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