心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

雲の彩層

2018-08-18 23:48:22 | 美術

夕刻の一瞬、多彩な雲の層。こんなにきれいな空を見ると、絵はいらないような気がする。

ずっと見ていたいと思っても、すぐ変化する。そっか、絵にとどめればいいのか。

瞬間の印象をどう記憶するか、どう表現するかが楽しい悩み。

感動の数だけ絵が描けたらいいのだけれど、そうもいかない。

記憶はさほど正確でない。感動も永久に続く訳でない。

写真をとっておけばいいようなものだけれど、写真を見た時の心境はとりもどせない。

そう、写真と絵は、自分の関わり方が圧倒的に異なる。絵は自分流で通せる。

初めから終わりまで、自分の感動を引きずり続けて・・・

引きずり続けるとは決して悪いことではない。いつまでもおいしいを味わうってこと。

それが絵を描く原動力かもしれない。だから、感動との出会いも待ち遠しい。