心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

桜二重奏

2020-03-31 22:58:02 | 日記

東京に雪が降る前だった。近所の庭に桜の競演を見た。

並んで枝を伸ばす二種類の桜(?) 幹の様子も花の形も花の色も違う。

どちらも満開の枝を存分に見せていた。

微妙な色差がそれぞれを引き立てているようで、競うようで・・・

どちらもすばらしい咲きっぷり。これは職人の手が入っているのか。

腕のいい職人と、それを楽しむゆとりの家人を想像する。

庭の木は、意外に手がかかる。伸びる枝も伸ばしたくない枝もある。

近すぎて成長スピードが整わないこともある。

どんな庭に仕立てるのか、緻密な計画と長年の管理を必要とする。

それが苦手なので、自分は「助長」という言葉にすがっている。

植物の希望だけを受け入れている。

いつまでたっても、とりとめのない方向性をもたない庭を保っている。

長年の経過を物語る立派な庭にはいつも、家人の大きさを感じてしまう。


春雪ふたたび

2020-03-30 22:33:36 | 日記

今日は一日くもり空。何度も雪を探してる。

優秀な天気予報が雪の予想は出していないのに、期待を込めている。

しかたがないので、昨日の雪景色をもう一度。

ブルーベリーの花が咲きそうになっていたところにあの雪。

ここに植えられてから十年。

やっと「らしい」実をつけてくれるようになった。

今年は早めの花に心配もあったけど、雪はどうなんだろう。

凍えたりしなければ、実をつけてくれるに違いない。

冠雪の花を愛でて、実を賞味出来たら感動するな。


満開万作冠雪

2020-03-29 21:15:37 | 日記

万作が満開になったので、奇麗な写真をとりたいと思っていたら・・・

白い雪が満開になっていた。

外出自粛要請下の東京に、たっぷりの雪が降った。

気分がよくなった。すがすがしささえ覚えた。

これほどとは思っていなかったので、雪好きとしては大満足。

帽子を被ってカメラを雪から守りながら外に出た。

これは自宅の庭だから「外出」じゃないよね。

ずっと家にいるからテレビでいろんなニュースをみる。

フランスは収入の8割と完全復帰を保証しての外出規制という。

いいなー。それなら安心してじっとしていられるよね。

この国はそんな対応はできないんだろうな。悲しいな。


教室「はじめてのガッシュ画」 猫祭

2020-03-28 21:03:33 | 美術

NHK文化センター岐阜教室、Rさんの猫の絵を並べてみた。

資料に使った写真も一緒に。すると、ひとつの立派な作品になった。

描き続けることで、自分の猫になってくるということか。

モデル猫をすでに選んでいるし、ポーズも選んでいる。

色も、筆も、紙も、描き方も、すべて自分流。

素材が増えれば個性はより際立ってくる。まとまって大きな表現になる。

自信をもって、描き続けていこう。無駄なものは存在しない。


客待ちタクシー

2020-03-27 23:00:03 | 旅行

岐阜駅のタクシー駐車場が満杯。動いている車はない。

運転手さんたちが車から降りて雑談しているらしい。

「暇だねぇ」 「いつまでこんなことが続くんだろう」

「売り上げがなくて、情けない」 「ガソリン代も出ないよ」

妄想がひろがる。

「東京じゃあ 大変なことになってるらしい」 「岐阜はまだましだ」

「こんなとこにいても仕方ないのか」 「どこ行っても一緒さ」

「そういえば S社の I君、最近見ないね」 「コロナかな」

「いやいや、そうじゃないよ。バイトしてるって聞いたよ」

「そっか、大変だね」 「何時かな」 「そろそろ帰るか」

実際はもっといい話をしているに違いない。世相が暗い妄想を誘う。