心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

月のようで団子のようで

2020-09-30 19:37:28 | 日記

明日は中秋の名月。花屋の店先はお月見気分に溢れてた。

月がいっぱい 団子がいっぱい どちらでもいいしどちらでもない。

ゴールデンピンポンという可愛らしい名前がある。

ほんとに 金色まんまる菊。

これを飾れば満月も月見団子もいらないかも。

ちょうど今、見上げる夜空に朧月(?)。

朧月(おぼろづき)って春しか使えないのかな。

春はかすみがかることが多いから朧月で、秋はスコンと抜けた空だから名月と聞いた。

さらに、朧月は満月を指すわけでもないとも。

めんどくさいな。いやいや、奥深いな。

ま、明日はくっきりすっきりほんとうの名月が拝めることだろう。


「猫の手研究所」 通信26

2020-09-29 20:58:19 | 記憶のかけら

あの日からずっと考えていた。なんと情けないことかと。

初対面の人に対して 行儀の悪いことをしてしまった。

相手は申し分のない行儀の良さを見せていたのに。

思えば、突然他人に親切にされたことはなかった。

だいたい胡散臭そうに見られたし、それを演じてもいた。

いい人と思われてつけいられるのが怖かった。

あの家であの子猫に会って、頭が真っ白になった。

感じたことのない熱いものが胸いっぱいに広がった。

いつもの自分にならねばと焦った。

とにかく自分の居場所に戻りたかった。

猫殿はこちらの様子を気にすることもなく暮らしている。

毎日何処かへ出かけて、気ままに帰ってくる。

今もいつも通り窓辺の居眠りに徹している。

あの家に行っているのかと聞きたい。いや聞きたくない。

猫殿の背中はこちらの心境を察しているのだろうか。

電話が鳴った。依頼されていた市場調査の件だ。

しばし反省をしないでいられる。


花壇の縁取り

2020-09-28 20:27:54 | 日記

サルビアがきれいに咲いてる と思ったすぐ後、空っぽになっていた。

今度はケイトウが縁取りに採用されていた。

白い縁石には赤い縁取りは映えるね。

かつて ケイトウは 本当に鶏のトサカそっくりだった。

この頃のケイトウはシュッとしてる。もはや「鶏頭」じゃないな。

色も増えている。黄色やピンクがある。

もっとスマートなのは ノゲイトウ。葉も細い。

「シャロン」とか「ピア」なんて、オシャレな名前もついている。

それを見て「綺麗な鶏頭だ」なんて言ったらバカにされちゃうかも。

人気のある品種はどんどん改良されるから、見極めが難しい。

それでもしつこく調べたくなる。

花の名前にはたくさんの発見がある。

今の暮らしで本物の鶏頭を見ることは難しい。

そうか、鶏が身近にチョロチョロしていたのかと気づく てな具合に。 

ほんのちょっと タイムスリップした気分になれる。


小山混さんの本

2020-09-27 23:51:02 | 日記

イラストレーターの小山混さんの新しい本が出た。

タイトルも表紙も、見た通り。シンプルでわかりやすい。

特に楽しいのは「手あそび歌」編。

「これっくらいの おべんと箱に おにぎり おにぎり ちょいとつめて・・・」

「ずいずいずっころばし ごまみそずい・・・」

「ゴンベさんの赤ちゃんが風邪ひいたぁ・・・」などなど。

わー懐かしい。あったあった。やったやった。

楽しい記憶がいっぱいよみがえった。

よく ここまで 整理できたな、と感心したし、読後は楽しい気持ちになった。

人の集まりの初めにこんなことをしたら緊張がほぐれるだろうと思うものばかり。

さすが小山さん。いつも真っ正面に立ってニコッとしてくれる。

この本もどこから眺めても小山さんがきちんといる。

いい生き方をしてるなぁ。少しうらやましい。


山盛りの秋味

2020-09-26 23:20:56 | 日記

あちらこちらから美味しい秋便り。

コンポートからはみ出して、おいしさが溢れてる。

しばらく秋の味覚を堪能させてもらおう。

このところ急に涼しくなって、慌てて布団を引っ張り出した。

エアコンの掃除もした。

次はスリッパを替えて靴も入れ替えなくちゃ。

先週「衣がえをした」という人がいて驚いたけど、あちらが正しかった。

いつも出遅れる。そして土壇場で慌ててる。

そんなんで風邪ひいてちゃみっともないな。

行楽の勧誘も盛んだ。立派な旅行雑誌が届いてる。

でもねー。まだコロナ不安があるよ。まだ出られないよ。

秋の大パノラマは無理だけど、美味しい秋味で満喫することになるな。