心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

「猫の手研究所」 通信59

2022-07-31 22:22:27 | 記憶のかけら

子供達の元気はたいしたもんだ。

こちらの戸惑いなど全く関係なく、どんどん楽しみを見つけてしまう。

「あ、黒猫さんがいた ! 」

その声を合図にドドドッと一斉に走り出す。

広くはない事務所はあっという間に運動会状態。

窓辺でトロトロ昼寝中の無宇が薄目を開けた。

「おおー、なんと賢そうな黒猫さん」「ほんとに」「期待通りね」

小さな黒猫の周りに6人の子供がぐるっと集まってる。

「落ち着いて話そうか、一度みんな座ってみないかい」

冷静を装って、ありったけの椅子を並べた。

「ありがとございます ! 」

全く迷いのない清々しいほどの反応。

子供達は詰めながら椅子に座ってこちらに対峙した。

やっと話を聞いてもらえる。

無宇はまた微睡の中へ戻っていった。


入道雲のシルエット

2022-07-30 23:36:14 | 日記

雷音を遠くに聞く時、たまたまその元と思われる入道雲を見た。

それは西の空、落ちたばかりの微かな光に映し出されたシルエット。

入道雲といえば、麦わら帽子の少年の背景で真っ青な空を支える白。

そのイメージは明るいけれど、実際には豪雨を伴う危険な雲塊。

その正体をうっかり見せてしまったかのようではないか。

これに驚かないでいられようか。

初めて見た。多分、街中の低い視点では見えなかっただろう。

視界のひろーい所に陽が落ちる頃居合わせたことはない。

雷鳴を聞くときは走ったり慌てたりしていることばかり。

こんな日常的な光景なのに見たことがないことに驚くのだ。


夏の夕雷

2022-07-29 23:43:03 | 日記

遠くに雷音が聞こえて慌てて屋上に上がった。

厚手の洗濯物を取り込んでほっとすると・・・

空を雲が回遊している。

今は私たちの時間 とばかりに のびのび ひろびろ。

あの雷音が接近するとこの光景も見えなくなる。

本の瞬間で会えるのはいつもの空模様。

今は気象予報士と呼ばれる職業、実は中学生の頃、ちょっと憧れた。

あの頃は気象庁の職員になるしかなかった。

怠け者の性で 大変そうだからやめた。

そういう選択を繰り返してきたなー。

絵描きは 楽そうだった。何より楽しそうだった。

後悔はないけど反省がないわけではない。

いろんなものから逃げ続けた結果が 確実に今の自分。

それでもなんとか生きてこれたことには心から感謝。

支えてくださった方々と、幸運に深謝。


家庭用充電器

2022-07-28 23:06:29 | 日記

家庭用、つまり小型充電器が自由実してきている。

10年前、東日本大震災直後に探した時はなかった。

10年というのはそういう時間なんだなぁとしみじみ。

スマホがないと何もできなくなるという生活スタイルもある時代。

スマホだけは充電したいということならこれで十分。

コンパクトな3〜5万円代で十分。ただし、太陽光パネルは要るね。

危機に備えるばかりでなく、車中泊・キャンプやBBQなどにも使えるのが売り。

それでも、手元にあるかないかは大違い。

と言いながら、まだ持ってない。

どれにしようか迷っている。

水、食糧、トイレは備えたから、次にこれは欲しい。

どのレベルにするかを検討しなくちゃ。


何する人ぞ

2022-07-27 23:01:05 | 日記

強い雨が降っていた。久しぶりにレインコートを着た。

目的地へのショートカットと思い、大きな公園を斜めに抜けることにした。

遠くに蠢く人影。なんと、芝生の上の落ち葉を集めている。

こんな日にも掃除するのか。

確かめるように、つい、足を止めてしまった。

上下レインスーツを着て、確かに掃除している。

そうなんだね。炎天下でも豪雨でも、掃除は必要なんだ。

いつもきれいな公園は、こういう人達のおかげで成り立っているのか。

いつも公園の整備された様子を当然のように見ていた。

雨上がりに多くの人たちがここに憩いを求めてくるだろう。

その人達のために、いろんな人がいろんな形で支えているんだね。