心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

黄昏の公園

2017-12-31 22:52:57 | 日記

2017年もあと一時間くらいで終わる。

だからなんだという気持ちと、何はともあれ無事に一年過ごせたという安堵がある。

去年の今頃、Mさんの病院に通っていた。そのMさんを偲ぶかたちでこのブログを始めた。

いろいろな思いをブログに込めたつもり。届いているかなぁ。

 

年の瀬の寒さのなか、皇居に近い和田倉門跡地の噴水公園に行った。

夏はバリエーション豊かな水のアートが見られる。

冬の噴水は駄目かと思っていたら、日暮れとともに静かな水音が聞こえてきた。

寒さも忘れる美しい光景に出会えた。

今は静寂の皇居も来年はいろいろな変化があるのだろう。

何かの折りに何度となく訪れているこの公園、いつまで変わらずにあるのだろうか。

いろいろなことが変わっていく。当たり前なんだけど、置いてけぼりの気分。

こうやって、時間は過ぎていくのだね。

せめて、「今」を大切に生きようと、大晦日、まじめに思う。


門松の撮影はいいけれど・・・

2017-12-30 23:17:33 | 日記

皇居も近い丸の内は年末もイルミネーションが華やか。

そしてビルの入り口には立派な門松。ガラスに通りのイルミネーションが映り込んでいる。

そのマッチングが面白くてカメラを構えたら、警備員さんが寄ってきた。

とても丁寧な口調で「写真撮影ですか?」と。にこやかだった。

そして「会社名などが写らないようにお願いします。内部も困ります」とも。

素直に門松だけを写した。映り込みを活かそうとすると内部が入ってしまうので諦めた。

警備上の問題だというのだけれど、よくわからない。

ガラス張りの建物にしてるのに、内部を知られるのは困るなんて。

なんで透明ガラスにしたんだろう。中からは見えて外からは見えないガラスだってあるのに。

がっつりシャッターを下ろしてもいい。

 

警備員さんが近寄って来たとき、私はこう思った。

「見事な門松にいたずらされないように見張っている」と。

どうやらそんなちっちゃな(?)ことじゃないみたい。

警備員さんたち、さまざまに気遣いをしなくちゃならないんだ。

きっと、お正月もお仕事だね。

 

 


年末のプラットフォームで起きたこと

2017-12-29 21:00:21 | 旅行

年末の列車の混雑は毎年のこと。東京駅は人でいっぱい。東海道新幹線のホームもごっちゃごちゃ。

そんななかで、ちょっとしたトラブルが発生した。

時刻表には列車の発車時刻とともに番線が記されている。ネットでも検索できる。

今日の東海道新幹線は指定席は満席。となると自由席頼み。

プラットフォームも階段もごった返していて動くのが大変なくらい。

やっと、長時間待ち覚悟で自由席の行列に並んだ。何度も確認した17番線。

電光掲示板には次とその次とそのまた次の3つの案内が出る。ひかり517号は3つ目に表示されていた。

517号待ちの列に並んだ。ところが、突然並んだ列がざわつきだした。

17番線の電光掲示板からの517号の表示が消えた。構内放送も入る。「ひかり517号は16番線に変更します」

なんてこった。皆時刻表を信じて努力してるのに、勝手に、しかも急に変えるなんて。

「ええーっ、並び直すの ?」「どういうこと ?」いっせいに不安と不満が噴き出した。

急いで移動する人、どうしたらよいかわからずキョロキョロする人、駅員に怒りをぶつける人・・・

ひとりの男性が「駅員に話してくる」と言って、列を離れた。

しばらくして戻ると「確かめてくれるそうです。報告を待ちましょう」と。

程なく構内放送。「ひかり517号は予定通り17番線の発車とします」

一度列を離れた人たちも戻って来た。子供連れの女性は2時間半並んでいたという。

何はともあれ、予定通りに列車は来た。一様にほっとした様子。

皆にこやかに、例の男性に「ありがとう」「よいおとしを」・・・と言いながら大きな荷物を持って列車に乗り込んで行った。

 

笑顔で混雑と混乱を乗り切った人たちは、よい正月を迎えるにちがいない。

 


まるで・・パリの街角

2017-12-28 23:39:08 | 展覧会

三菱一号館美術館の「パリ♡グラフィック」の会場風景。

街の壁に貼られたロートレックのポスターに見入る人々・・・の様子はパリそのもの。

この展示会場には写真撮影できる部屋が3つあり、これはその中の一つ。

1900年あたりのパリにいるようなでとても楽しい。

 

美術展というと何かとうるさくいわれることが多い。

展示について控えめに話しているのに「他の方々の迷惑になりますのでお静かに」と言われる。

展示物の近くを指さすと人がとんできて「作品にお触れにならないで」と叱られたこともあった。

幼い子供が声を出すと「出て下さい」と言うところもある。これはひどいと思う。

 

今回の展示場内にはベビーカーの子供を連れて来ている人もいた。

ちょっと驚いたけれど「へぇー、ここはいいんだ」と感心した。子供がぐずっても何事もなかった。

子供がいても見たい人はいるし、子供がぐずるのも普通のこと。

だれも鑑賞の邪魔になるとは思わないはず。

そもそもそんなにしゃっちょこばって見るものでもない。

この展覧会の楽しみながら鑑賞するというやり方はとても素晴らしい。

楽しめる展覧会がもっと増えるとありがたい。


タイマー犬

2017-12-27 23:27:37 | 日記

来年は戌年ということで、街中に「犬」があふれている。

銀座の有名なショーウィンドウにも、大きな狛犬が登場した。

12月25日の夜、一気に飾り付けをしたらしい。

そんなに慌てなくてもいいように思うけれど、まあ几帳面だよね。

買い物でのポイントを貯めてもらった犬型のタイマー。

タイマーの犬はシンプルで使い易く大活躍している。ダックスフンド似。

長い間使っているので,犬と意識しなくなっている。

もはやただのタイマー。

腕時計も、買う時はあれこれ迷って大変な労力を費やすのに、持ち続けているとただの時計。

ダイヤがはいっているとか世界中の時間がわかるとかいっても、動かなければ役にたたない。

きちんと動いている時は気にしていないのに、動かなくなると大変困る。

 

最近私の腕時計の様子がおかしい。少しは動いているようだけれど、時刻表示はむちゃくちゃ。

親から譲り受けたものなので、かなり古い手巻き式。

今の腕時計事情は、手巻きから遠いところにある。

もう手巻き式を持つことはできないのかなあ。さびしい。