形状も美しいし、照明も美しい。外階段なのに。
何でこんなに立派な外階段が必要なんだろう。
物を運ぶ ? 人を運ぶ ?
この建物の最上階には大ホールがあった。それかも。
もし、停電でエスカレーターやエレベーターが止まったら・・・
もし火事で館内に煙が蔓延したら・・・
その時はこれくらいの設備がないと避難に支障をきたすかも。
そのくらいの意識で用意された物だとしたら、納得。
外で、緩やかで、いつも管理されている。納得。
劇場の掲示板に張り紙とは違う立体感を感じた。
近寄ってみると、ピンで「PLAY」とある。
日差しが作り出す影のお陰で面白いオブジェに変身。
何でも使えるなぁ。可能性は無限。
来月からの予定がいろいろ入ってくるようになった。
透明展は有楽町駅近のギャラリー日比谷にて3月9日から14日まで。
その頃には春らしさが味わえるようになっているに違いない。
近くの日比谷公園で散策するのもいい。帝国ホテルのランチも・・・
自分にはそれだけのゆとりはなさそうだけど、気分だけは味わえるな。
久しぶりに夜の買い物。
イルミネーションがすっかりなくなってる。
あー、春雪も終わったのか。
わずかにホテルの歩道脇だけ植え込みが光ってた。
切ない気持ちを増幅させるのは冷たい北風。
気象予報では「花粉大量飛散」と言ってた。
しっかりマスクをはめ直して帰りを急いだ。
これも母が大切にしたらしいもの。全部を収納する箱がちょっと大き目のお弁当箱くらい。
実家には大きな七段雛飾りがある。
スチールの段を組み立てるだけで汗する。
毎年２月になるとそれを出していた。
年々出す数が減り、最上段の内裏雛だけになっていった。
それも辛くなったのか、今度は小さな雛飾りを買っていた。
体力は衰えても、節句を祝う気持ちは変わらず保っていたらしい。
近くにいない分、ふと気づく思いに切なくなる。