「3本」の完成。雪が冷たい風を連れて来た。
地面に降りた雪が地面の温度を下げていく。
枝の一つ一つ、葉の一枚一枚に小さな雪が覆っていく。
この仕上げには青と白のグァッシュを使った。
地面には微かに暖かさが残る。
樹の根はその暖かさの記憶を春の夢へとつなぐ。
積もった雪のやわらかさを思いながら仕上げた。
「3本」の完成。雪が冷たい風を連れて来た。
地面に降りた雪が地面の温度を下げていく。
枝の一つ一つ、葉の一枚一枚に小さな雪が覆っていく。
この仕上げには青と白のグァッシュを使った。
地面には微かに暖かさが残る。
樹の根はその暖かさの記憶を春の夢へとつなぐ。
積もった雪のやわらかさを思いながら仕上げた。
「3本」の第3段階。幹、葉、地面に色を加える。
「1本」との違いは、左の2本の樹の重なり。
雪を降らせるので、雪を被っても2本に見えるくらいの重なりにする。
このあたりから、もう雪を書きたくて仕方がない。
でも、油彩なので、乾くのに1日はかかる。
この間、部屋の中はすごい匂いになっている。
食事をするテーブルで描いていたので後悔しきり。
寒さに負けず、換気に励んだ。
コロナ対策にもいいんだよね、換気は。
あ、自分だけなら関係ないか。
「3本」の続き。樹の数が増えると、構図の意識が強くなる。
地面と樹との関係、樹と樹の関係をいろいろ妄想する。
いっぱい雪を降らせたいと思いながら、眺めている。
数年前、新潟で見た雪景色を思い出していた。
せっかく雪を見に来たのだからと 車に乗らずに歩き始めた。
程なく どんどん雪が降ってきた。
もう 通る車もない。足跡はすぐ雪で消える。
少し不安になった頃、除雪車が来た。
「大丈夫ですか」と聞かれた。
雪見を気取っていたけど、傍迷惑なことをしたらしい。
描きながら、ワクワクしたこと ドキドキしたことを思い出していた。
この絵の上空には雪雲が どっかり。
今度は「3本」に挑戦。またまた汚くて申し訳ない。
下描きのようなものと思ってもらえるとありがたい。
ここで決まっているのは、全体の雰囲気と樹が3本あるということだけ。
上下を詰めて、樹と樹の間に風の通る道を作るつもり。
初めにがっつり決めて描くことは向いていない。
描きながらどこへでも行けるように ふわーっと進めたい。
途中で樹が増えたり減ったりもする。
だから 気紛れ天邪鬼の妄想なんだな。
「1本」完成。
仕上げは面相筆でグァッシュの白・黄・金を使う。
降り始めた雪が枝先の葉っぱに乗っかる。地面にも少しだけ積もる。
やがて雪は止み、空には星が見えてくる。
晴れた夜空は月も輝く。
月の光を浴びて、積もった雪が金色に光る。
クリスマスツリーのように仕上がったので、赤いリボンで縁取った。
初めの心象とは少し違った仕上がりになったかな。
そもそも気まぐれ天邪鬼の妄想だから。