閉館時刻を過ぎたばかりの 都美術館。こんなに素敵な建物だったのか。
この美術館の建物をじっくり見ることはなかったように思う。
西洋美術館や新国立美術館は、その建物自体が話題にのぼることが多い。
国立博物館や絵画館は正面の姿に特徴があり、科学館にもそれらしい雰囲気があると気づいていた。
それなのに、都美術館の瀟灑な後ろ姿(?)に、なぜ今まで気づかなかったのだろう。
なんだか申し訳ない気分になる。
現在 とびかん(都美術館のこと)では「ボストン美術館の至宝展」開催中。
英一蝶の大作「涅槃図」が展示されている。
修復後の姿で「里帰り」しているのだが、その修理行程を知って驚いた。
「保存修復の取り組みーー涅槃図を守る」と題した展覧会にしたという。
来館者の目の前で、修理の行程が9ヶ月間も公開されたなんて。
なんと羨ましいことか。
日本の美術館も、そんな企画してくれたらなぁ。