Fly…Little Wing

手作りRCグライダーの記録

WinG/D-SAL(ウィンザル)

2005年09月12日 | 所有機
 初のフルスクラッチ機にして、初のSAL機。
 数多あるSAL機のコンテンツを参考しまくって製作した。
 外見こそそれっぽいが、まともにランチ出来ない困った機体だった。

 6φのブームがランチの横Gに負けてしなってしまい、派手にウィングオーバーする。
 中央翼4度、外翼19度の上半角がさらに助長すると思えるし、カーボン板から作ったランチペグが指に残って拍車をかける。
 飛ばしにいくごとに、ウィングオーバーから垂直落下でノーズを壊して帰ったっけ。

 回転速度を上げられないからランチ高度は低いし、ノーズが短く後ろ重心で飛ばし難い。ウェイトを追加したくないものだから、主翼の取付角をいじってみたり見当違いな事をしていた。
 「苦労して作ったんだから」って気持ちが強くて、現実を客観視出来なくなっていた。

 ある時、報われないSALに疲れ果ててジャベリンランチすると、SAL並みに高度が取れた。
 その瞬間、廃機を決めた。

 この機体での失敗の経験は、反面教師となって以後の自作機に生かされることになる。
 主翼を残したので、SAL再挑戦しようか、通常機へコンバートするか、モグラに再利用しようか思案中。
(2004.6~2004.10)

Ice修理 まとめ

2005年09月11日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 ロハセル・シャーレ翼の修理は初めてだったので、戸惑う事が多かった。

 今回の修理で思った要点をまとめてみる。

・スパーの前後15mm幅の範囲にはマイクログラスが裏打ちしてあるので、切開時には注意が必要。

・軽目な挫屈、シワにはマイクロバルーンパテで埋めて成形。スキンが断裂している挫屈の場合はグラスをオーバーラップさせる。

・クラックを伴う大き目の挫屈部は、スキン・心材を切除して新たに心材を貼ってスキンの復旧を行う。

・エポキシグラッシング後のプレス処理は、前縁にグラスの浮きが発生しやすい。

・エポキシグラッシングの表面養生に梱包テープは使わないほうが良い。

・脱脂にシリコンオフは使ってはならない。

・簡単に諦めない。ネット世界の情報の海には、必ず解決の糸口が存在する。

 こんなところかな?


 今回の修理に関して、修理方法を示唆してくださいました、きむらクラフト、木村様。
 励ましのお言葉をいただきました、Tsukimizato's website月見里様、KNIGHT様に、この場を借りて御礼申し上げます。

Ice修理(7)

2005年09月11日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 シリコンオフによって肉ヤセしてしまった箇所に、マイクロパテを盛って成形する。

 成形できたら、グラスをオーバーラップさせてプレス処理する。

 上面は上手く行った。
 
 下面は養生に使ったクリアファイルの柄が転写されてしまった。塗装面を間違えてたな~。

 補修箇所は荒隠しに、アクリル系カラーをグラデッぽく噴く。
 艶消し色だったけど、逆に荒が目立つような…_| ̄|〇最後までなにやってんだか…


 とにかく、主翼の補修はこれにて終了。
 初めての修理で戸惑う事が多かったが、何とかなってホっとする。
 思い返せば、「ああしたほうが、こうしたほうが」と思うことが多い。

 右翼の重量増加が結構ある。ランチや飛行に影響が無ければいいけど。

Snappy-EP

2005年09月10日 | 所有機
 
 スナッピー用の細胴機・CSを作ったら、意外と良いものが出来た。
 結果ノーマルボディは機器を抜かれ、抜け殻状態で壁に吊るされていた。

 軽量化の為に下ろしたサンワのRSセットが遊んでいるし、モーターグライダーを購入するつもりで用意したスピードコントローラーもある。
 ノーマルスナッピーの胴体には、大きなRC機器に対応できる広いスペースもある。
 じゃ、電動化してスロープに持ち込んでみようとか、ハンドランチじゃ届かないサーマルに載せてみようってことで、製作を決意。
 
 280モーターとニッケル水素6セル300mAhを用いて280gで完成した機体は、上昇する事が困難な状態だった。
 バッテリーを8セルにして、何とか上昇できるようになったけど、頭上げが顕著な性格で、ダウンを入れながら上昇させる事が大変だった。
 
 重くなた分、滑空スピードが上がったが、旋回なんかはスナッピーそのもので違和感なし。足が速くなったのでハンドキャッチはちょっと怖い。いや出来ない(;^^)
 その後、受信器をGWS4chに換えて266gに軽量化したら、6セルで充分上昇するようになり、サーマルにも乗る事が出来るようになった。
 
 機体の性格は判ってるので、DIYモーターや新しい電池などのテスト機として活躍。
 現在の仕様は300Hモーター+リポ2セル910mAhがベストな組み合わせかな?ブラシレス並みの上昇力がある。
 手軽なモグラとして手放せない存在。


 とは言え初飛行から2年半経ち、興味の対象が1.5m級に移ると、飛ばす機会がなくなり廃機決定。
(2004.4~2006.6)
 

Snappy CS

2005年09月09日 | 所有機

 GWSの軽量RC機器を使って、195g→175gまでダイエットしたスナッピーだったけど、低いランチ高度と粘りの少ない滑空に違和感を覚えるようになり、何よりハンドランチからサーマルに乗せたくて、抵抗の少ない細胴を作ってみた。

 付属の図面と原物から寸法を拾って、CADでノーマルボディの三面図を引いた。
 そこから削れる部分を出来るだけ削っていったら、面積30%減の機体が出来た。


 154gで仕上がった機体を投げ上げると、抵抗が減ったせいか2割程上がるようになった。

 軽くなってサーマルの反応も良くなったみたい。狭い範囲でもサーマルを捕らえて上昇する事が出来た。
 慣れてくるとフワフワした感じと乱流に対する弱さ、旋回終了時に翼を振る動きが気になりだした。
 そこで錘を追加して160gにしてみると、フワフワ感が消えスッと伸びるようになった。また、翼を振る動きも小さくなった。
 「軽さは武器だけど、絶対じゃない。」って事かな?

 春の土手ソアでは、時折サーマルが混じる南風に乗って、ターンのたびに階段を上るように上昇していった。
 夏の公園では、ランチ1回で3回サーマルに乗って30分以上飛んでいた。

 けれど細くした胴体は、乱暴なランチに耐えることが出来なくて、尾翼直前で折れる事がしばしばあった。
 補修を重ねたが修正しようの無い歪みがたまり、癖のある機体になってしまい、廃機を決めた。

 このサイズなら、近所で気軽にソアリング出来る。
 右手にプロポと胴体、簡単な工具セットに予備クリスタルをつっ込んだ手提げ袋を、左手には翼を持って出かける感覚は他の機体では味わえない気楽な物。
 ポッドタイプの胴体を作って、再生させる計画はあるんだけどね。
(2004.3~2005.6)

QRP Snappy

2005年09月08日 | 所有機
 2年ほど前、それまで「トイラジ」を楽しんでいたけれど、やっぱりフルコントロールできる物が欲しくなって購入。

プロポやカバーリングフィルム等も一緒に購入したので、総額で¥35,000ほどの出費。

 正確に切り出された部品、詳しく書かれた組み立て説明書、QRP社のHPを併せて参考にすると製作は簡単だと思う。
 バルサキットは初めてだったけれど、延べ16時間ほどで生地完成した。

 飛行は大き目の上半角なせいか「ちょこまか」した感じ。滑空速度も速くないので、狭い場所で自分の周りをクルクル飛ばしてたのしんでいた。
 
 
 でもサーマルへの憧れもあり、ショックコードを作ってみたら、その日のうちにサーマルに乗る事が出来た。
 
 動力を持たないのに上昇する機体。陽の光を受けてネオンの様に光るリブ組の翼。
 その不思議な感覚と美しさに感激し、グライダーのラビリンスに迷い込む事に…。

 ある時、送信機のスイッチを入れ忘れてショックコードで打ち上げてしまった。
 とても素直に上昇し、離脱もしたので気が付かずにいた。そのうちコントロール出来ていない事に気づいてスイッチを入れた。

 その間、上空での機体は非常に安定しており、危なげなく滑空していたので慌てることが無かった。
 その後は何事も無かったれけど、何もしないほうが安定飛行していたことは皮肉だったなぁ。

こんな言葉を思い出した。
「操縦するから堕ちるのだ」
(;゜-゜) …言いえて妙ですな (T∀T)

 主翼の取り付け角を変えたり、強風化でウェイト追加で飛ばしてみたり、土手ソアをしたり、操作と調整のイロハを学んだ機体だった。
 あ、飛ばすたびに、どこか壊したりしていたので修理のイロハも学んだっけか。
 残念ながらノーマルボディで、ハンドランチからサーマルに乗り切る事は出来なかった。

 その後、細身の胴体をスクラッチしたり、モーターを積んでモグラ化して楽しんだ。
 現在はDIYモーターなどの実験機として活躍中。そのうちフロート付けて水上に進出するかも。
(2003.10~2004.3)

Ice修理(6)

2005年09月07日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 シリコンオフによって、外皮が浮いた箇所は前縁上部長さ7㎝くらいと、前縁下面3㎝角程と、下面スパーの後ろ辺りで長さ15㎝位。

 手当ての結果、下面は凹んだものの硬化させる事が出来た。
 上面は結局、中空のまま仕上がってしまった。

 こうなりゃ、意地でも何とかしてやろうと思う。
 で、上面は浮いたスキンを切除して、スチロールが引けた分マイクロバルンパテを盛って、再度グラスを貼ってやる。
 
 下面は凹みにマイクロパテを埋め込んで面出ししてやる。

 良く考えると、最初っから樹脂のヒケ部分はマイクロバルンパテで埋めれば、何てこと無かったんだよね。そのほうが軽量だろうし。

 至らない考えで、遠回りばかりだ (TдT)

 無意味に右翼の重量が増えていく。
 左翼にはペグが付いている分、静バランス的には吊り合う事になりそうだけど、ランチ時には重くなった影響で右翼の先行→左偏向・巻き込み癖発生が懸念される。

Ice修理(5)

2005年09月06日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 Ice修理(4)で、エポキシ樹脂の表面養生に梱包テープを貼ったが、これは失敗だった。

 テープの糊が、エポキシ表面に残ってしまい、始末におえない。
 糊が残らない場合もあるが、どんな条件で糊が残らなくなるかが、まだ分からない。

 糊の除去にシリコンオフを使ったが、これがいけなかった。
 シリコンオフは、少しだけどスチロールを侵す…。溶かすわけじゃないけれど、柔らかくしてしまう。

 表面がエポキシ樹脂で覆われているとは言え、わずかな気泡からシリコンオフが内部に侵入し、スチロールを柔らかくしてしまい、スキンが剥離しだしたんだ(T_T)
 
 あわてて、ティッシュでふき取り、アルコールをかけて洗浄した。
 全面というわけじゃいけれど、修理箇所周辺の肝心な箇所でもあるので、かなりショック。
 
 心の中で泣きながら、エポキシを混合し、緩んだ箇所に塗りつけ、PPシートで覆って再度プレスする事にした。
 エポキシを塗っていると、内部に浸透していくのが分かる。
 
 明日には結果が出るだろうけれど、さすがに今回はダメかもしれない…。
 2機目の購入も考えないと…。

Ice修理(4)

2005年09月05日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 いよいよグラス貼り。
 工作は「きむらクラフト」様の「直張り翼の修理」を参考にしました。

 マイクログラスは、なるべくバイアス方向で切り出して翼に貼る。
 余分な樹脂はティッシュに吸わせる。
 0.2㎜厚のPPシートをグラスの上にラップさせる。下面は平滑面を出すために、PPシートの下に更にPPシートを敷く。
 上下をスポンジで挟んで重石を載せる。
 
 <家の中で重めな物をかき集めてみた。クーラーボックスは10ℓの物で、水で満杯にすると10kgほどになる。全部で20kgほどの重さかな?スポンジは面で荷重を受けると中々凹まない。錘は25~30kgは欲しいところ。>

 PPシートを貼る際、下面のグラスを貼りなおすハメになった。
 少し硬くなりつつある樹脂で貼りなおしたので、下面の樹脂量は大目な予感。
 樹脂の伸びが悪い事による「ヒケ」が発生しなきゃ良いが…。

 最近使用しているエポキシ樹脂は、ヒロボーのZ-POXYフィニッシング・レジン。
 模型屋で手に入りやすいと思う。ポットライフは今の気温で15~20分位かな。
 混合比は1:1で使いやすい。有色(黄色)なのが、ちょっと残念。

 個人的にはブレニー技研のGM6800が好き。Z-POXYよりも粘度が低く塗りやすいし、透明感があり(ほんの少し黄色い)硬く仕上がる。
 でも値段がお高く、取扱店が少ない。同じ値段でZ-POXYは3倍の容量がある。

 18時間後、翼を取り出してみると、下面と前縁部分にに「ヒケ」が発生していた。
 
 ヒケに樹脂を流し込んで、梱包テープを貼って面出し養生してみる。
 これ以降の凸凹は、樹脂量が確保されているのでサンディングで均そう。

Ice修理(3)

2005年09月04日 | Ice-Fire.2 (DLG)
 前縁の剥離と上面挫屈の補修。

 前縁は剥離箇所を爪楊枝で開く。剥離が進行しないように注意。

 開いたところにエポキシ樹脂を塗りこんでいく。
 前縁を閉ざし、開かないようにセロテープを貼って養生する。

 上面の挫屈部にはマイクロバルーンを混ぜたエポキシ樹脂でパテを作って充填する。

 ある程度盛ったら、使用済みのハイカで余分なパテを削ぎ落としていく。
 少し削りシロを残しておいて、硬化後サンディングして面合わせを行おう。

 この後、いよいよマイクログラスを貼って表面処理を行う。
 上手に仕上がってくれるといいな(´ー`)