Fly…Little Wing

手作りRCグライダーの記録

WinG/Dom-EVA

2005年09月21日 | 所有機
 ネット上の色んなグライダーのコンテンツを見て回っている内に、エルロンでVテールの機体に興味が出てきた。
 F3B、J機やスロープ機を始め、特にアートホビーのZuni-V、Falco-V辺りが良いなぁ。と、思うようになった。
 とは言え入手が困難だったり、お値段がちょいと高めだったりして、そんな時は自作だな。ってんでフルスクラッチすることにした。

 HLGで行こうかとも思ったが、気軽に揚げたいのでモグラにすることにした。
 設計にあたり、エルロン翼の構造をどうしようか、かなり悩んだ。OKあたりのエルロングライダーを習作にすればよかったかな?
 翼型はHQ358近似オリジナル。フラットな下面に続く、後縁近くのアンダーキャンバーが特徴で、下面プランク材基準で作っていく工法に向いていそうだったから。

 出来上がってみると、OK模型のオレガノっぽい…。


 緒元はこんな感じ。
 全長820㍉ 全幅1340㍉ フル装351㌘ 翼面加重17.7g/dm
 中央上半角0度、翼端5度 翼型7.6%厚オリジナル
 モーターAC-VL 0.3㍉線3束12ターン
 プロペラ CAM7.5×4
 バッテリー リポ2セル910mAh
 充電直後は、8.4V 7.1A 9500rpmをマークする。 

 飛ばしてみると、上昇中の左偏向癖が強めに出る。ロスが多いように感じるので何とかした方がいいだろう。サイドスラストの見直しだな。
 直進はかなり安定している。しかもユックリと進むのにビックリ。HLG並と言っても過言じゃなさそう。

 旋回させていると、バンクが切れ込んでいくため当て舵は必須。ラダーを上手に使うと機体の沈みもなくクルッと旋回できる。低空での小旋回に応用できそうだ。
 スポイロンを展開すると、ぐっとスピードが落ちる。ハンドキャッチも成功。これが結構嬉しい。こう言うギミックは大好きです。

 柵に腰掛けて、のんびりと滑空させる。オーバルコースを仮想して定常旋回してみる。素直でダイレクトな操舵感と伸びのある滑空。気分良し。
 ロールやループは、まだする気にならない。主翼の補強は中央翼のヒノキの棒のみ。繊維強化はされていないので、スタント・アクロは結構不安。

 早朝の状況で30秒ほどの上昇を6本行い、1回の滞空時間は7分程度。全飛行時間は40分を超えた。それでもオートカットはかかっていない。満足いく飛行時間だ。
 今までの自作機の中では、一番の出来と性能。神の見えざる手が働いたか?

 でも壊したくないばかりに、フライトは極度の緊張を強いられる。
 飛ばしたいけど、ちょっと戸惑う妙に困った機体(;^^)
(2005.4~ )