GWSの軽量RC機器を使って、195g→175gまでダイエットしたスナッピーだったけど、低いランチ高度と粘りの少ない滑空に違和感を覚えるようになり、何よりハンドランチからサーマルに乗せたくて、抵抗の少ない細胴を作ってみた。
付属の図面と原物から寸法を拾って、CADでノーマルボディの三面図を引いた。
そこから削れる部分を出来るだけ削っていったら、面積30%減の機体が出来た。
154gで仕上がった機体を投げ上げると、抵抗が減ったせいか2割程上がるようになった。
軽くなってサーマルの反応も良くなったみたい。狭い範囲でもサーマルを捕らえて上昇する事が出来た。
慣れてくるとフワフワした感じと乱流に対する弱さ、旋回終了時に翼を振る動きが気になりだした。
そこで錘を追加して160gにしてみると、フワフワ感が消えスッと伸びるようになった。また、翼を振る動きも小さくなった。
「軽さは武器だけど、絶対じゃない。」って事かな?
春の土手ソアでは、時折サーマルが混じる南風に乗って、ターンのたびに階段を上るように上昇していった。
夏の公園では、ランチ1回で3回サーマルに乗って30分以上飛んでいた。
けれど細くした胴体は、乱暴なランチに耐えることが出来なくて、尾翼直前で折れる事がしばしばあった。
補修を重ねたが修正しようの無い歪みがたまり、癖のある機体になってしまい、廃機を決めた。
このサイズなら、近所で気軽にソアリング出来る。
右手にプロポと胴体、簡単な工具セットに予備クリスタルをつっ込んだ手提げ袋を、左手には翼を持って出かける感覚は他の機体では味わえない気楽な物。
ポッドタイプの胴体を作って、再生させる計画はあるんだけどね。
(2004.3~2005.6)