Fly…Little Wing

手作りRCグライダーの記録

尾翼の交換

2009年03月29日 | Egret (軽DLG)
 調整を進めていくうちに深まった、水平尾翼面積が少ないかも。という疑念。
 無風のうちは全く問題ないのだけれど、空気が揺らぎだすと、途端に落ちつかなる機体。

 水平尾翼の面積を計算し直すと、20%も面積が足りなかった。
 主翼後縁に研ぎだすために縦目バルサを追加した際、翼弦が延長される分を計算に入れなかったのが原因。

 
 で、新規作成(上:旧 下:新)
 面積20%増って、結構大きく見える。

 
 彩色も少し変える。大きくなって、重量も1gほど重くなってしまった。

 テスト飛行は、冷たい北西風が強い中で行った。
 乱れた空気の流れの中にあっては、激しくテールが蹴り上げられたり、機首がカチ上げられたりしていたけど、そんな動きが穏やかになって、修正舵が打てる余裕が出来た。
 縦の安定感は、かなり改善された。


 さて、お次はどこを変えてみようか…(手間の掛からない範囲でね)

Egret ほぼ調整完了。

2009年03月08日 | Egret (軽DLG)
 久しぶりにEgretを飛ばす機会に恵まれた。
 風も無風から強めまで頻繁に変わるので、突っ込んだテスト飛行には具合がいい。


 以前の無風時では判らなかった、風に対するふらつきが感じられる。
 何時も飛ばしている所は、風が縦に巻く事がある。その縦巻きの風が、不意に失速を招く。
 水平飛行していても突然「カツーン」と高度を下げるのは、前下方から風を受けて減速した上に「迎え角」が過大になったと同じ状況になるからだろうなぁ。

 そんなことを考えながら、重心近くに15g錘を載せる。
 翼面加重が11g台となって、ふらつきが収まり前に出るようになった。
 私の作る翼の場合、翼面加重が10g以下だと走らなくなる。どう作っても11~12g台が具合がいい。



 フラップの位置関係も、納得できるところまで詰めてこられた。
 サーマルの強さ、機速の付き方でフラップ量を微妙に操作すると、今までのラダー機では得られなかった勢いで上昇していく。

 固定キャンバーのラダー機の場合、エレベーター・プリセットによって主翼の迎え角を調整していた。
 時にはエレベーター・アップトリムの状態。機体姿勢が上向き加減で前進していく事になる。
 これが無駄な抵抗を生む原因にもなっていたと思う。
 
 フラップによって可変キャンバーとなり、機体は姿勢を保ったままで、速度と揚力の操作が出来るようになった。
 これが結構効果的で面白い。
 機能としてはプラス・ワンだけれど、操作と効果の幅はワンだけにとどまらない。

 機体諸元
・翼長 1350mm 翼面積21d㎡ フラップ付
・全長  967mm
・重量  212g~ (ノーズウェイト含)

 使用機器
・受信器 クラフトるうむ RX-4
・サーボ フラップ WayPoint W-084
      ラダー・エレベーター PowerHD 1600A
・バッテリー ニッケル水素蓄電池(自作)4.8V-170mAh
         リチウム・ポリマー蓄電池 3.7V-300mAh

Egret 熟成中

2009年02月11日 | Egret (軽DLG)
 ランチペグ追加とフラップ・リンケージの変更。改造ニッケル水素電池の効果の確認。

 ランチペグは引っ掛りも無く、機体を投げ上げられるようになった。
 少しだけど、左右の旋回の仕方に違和感を感じる。
 左旋回の方が、スムースに回れる。まぁ、気になる程度なので良しとしよう。


 フラップは発航・巡航・浮揚の各位置に、きちん移動出来るようになった。
 ブレーキ時は、突っ込み姿勢でもゆっくり降下するように、フラップ+エレベーターの下げ量を調整した。


 改造ニッケル水素電池は、消費量が1時間ほど飛ばして70mAh程だった。
 この電池なら、2時間程度の滑空が可能か。(300mAhのリポなら、4時間程度かな?)
 リポよりも寒さに強く電圧が高い分、安価なサーボの動きも、電波の受信距離も問題なし。


 滑空調整の方は、3フライト・モード時のエレベーター位置設定に、妥協点が見えてきた。
 と同時に、不安定な縦安定性に対し、水平尾翼の容積不足の疑いが持たれて来た。
 調整で追い込みきれなくなったら、水平尾翼の作り直しも考えよう。
 まだまだ、先は長そうだ…。

Egret 手直し

2009年01月30日 | Egret (軽DLG)
 テスト飛行で気づいた、不具合箇所を手直し。

 フラップの曖昧な動きは、リンケージに使った0.8φSUS線が歪む事。
 フラップ側のホーンが短かく、サーボ側の動きが少なすぎて制御仕切れなかった事が原因のようだ。


 リンケージ線を二股分岐以前を1.2φにサイズアップ。分岐以降は、しなやかさが必要なので0.8φのまま。


 フラップ・ホーンはFRP板でカサ上げ。
 これでリンケージの剛性が上がり、サーボの動きも大きく出来て、安いサーボでもフラップ・コントロールが効く様になった。

 寒中でも電力が確保できるように、ニッケル水素電池に積み替え。

 某社の006P型ニッケル水素電池を解体して使用する。
 メーカーさんが、「やるな」って言ってる事をしているので、バチが当っても覚悟の上。
 1セル300mAhリポ12gに対して、4セル170mAhが17g。
 
 ランチ・ペグは板ペグにする。過去に痛い目にあっているけど、再挑戦の意味もあって…
 カーボン・ロッドを芯に、バルサとベニヤで作る。 



 成形後、グラスを巻いて黒色マジックで着色。

 まずは3点の変更。次のフライトでは効果確認と、調整の追い込みを行おう。

軽DLGを作りましょう(11) ~WinG/D-Sal Egret~

2009年01月25日 | Egret (軽DLG)
 軽DLGの調整飛行。 時折、風は強いけれど、今の季節なら好条件。

 ランチ・巡航・サーマル各モードでの、エレベーター・セットに悩む。
 ランチモードではダウン気味なのに、サーマルモードではアップ気味。
 SanwaのRD6000Superでは、フライトモードごとのトリムは記憶されないので、「あちらを立てれば、こちらが立たず」状態。深く追い込む必要あり。

 フラップ・サーボの動きが、前回と比べて緩慢。
 フライトモードごとの位置に、フラップがきちんと動かない。
 寒さでリポの電力が落ちたか?受信器を換えたので、サーボとの相性が悪いかな?
 リンケージにガタツキがあるので、パイプで抑えなきゃいけないな。



 ランチは翼端を掴んで投げる「グリップ式」だけど、指が滑ってしまう事が多い。
 大らかにゆっくりと投げれば、滑る事も少なくなるけれど、ペグ式に変えよう。

 名前を付けた。「Egret (i:grit)」英語で鷺の意。
 フラップを下ろして降下してくる姿が、田んぼに餌を探しに降りてくる鷺の様だったので…。



 風が止んだ時、機体がフッと浮き上がったので、即座に旋回させる。
 機体は冬雲の隙間の青空に吸い込まれていく。
 あぁ、一瞬の中に永遠を感じる至福のひと時…。


軽DLGを作りましょう(10)

2009年01月17日 | Egret (軽DLG)
 いよいよテスト飛行。
 電池はリポ1セルの300mAhを使用。重心合わせに15gほど錘を載せる事になった。
 ノーズを短く設計したのが原因。まぁ覚悟の上の事。
 リポ1セルの意義は、省スペースのため。みたいなものなってしまった。
 今の時点で総重量は207g


 テスト飛行には風が強いかな?置いた機体が裏返るくらいの状況。
 そんな中でのグライドテスト。
 難儀するだろ予想に反して、素直に飛んでくれた。
 角舵のトリム、操作角をすり合わせて行く。

 後ろ重心気味だけど、水平尾翼を翼型に成形したせいか、突っ込み姿勢をとる事がある。
 重心位置・エレベータ・トリムともに調整が必要だ。
 滑空は自作機中一番伸びてる気がする。主翼後縁を縦目バルサにして研ぎだした効果があったみたい。


 フラップはスピード・クルーズ・フロートの3モードを設定。
 エレベータ・ダウン・ミキシングとともに調整必要。
 ブレーキとしてフルダウンさせると、機首上げが激しく、エレベーターダウンが追いつかない。
 下げ角度は半分程度で良さそうだ。

 ボチボチ調整が取れたところで、ディスカス・ランチで上空へ上げる。
 軽いランチなので、ラダーのオフセットは要らなかった。
 上空では風が荒れているようで、機体が翻弄されたり、バックしたりと調整どころじゃない感じ。
 そんな中コントロールできる出来てるので、舵の効き具合は問題ないようだ。


 3点フラップの効果は、強風下の状況ではよく判らなかった。
 でもブレーキの効果は抜群。機首下げ約30度の姿勢で、ゆっくりと降りてくる。
 その姿に、思わず笑ってしまった。

 1年ぶりの自作機が、無事に滑空し手元に戻ってきた事が、何より嬉しい。
 これから深くて広い調整の森に進んでいこう。
 その森を抜ける時に見る光は、きっと素晴らしいものと期待しながら…。

軽DLGを作りましょう(9)

2009年01月16日 | Egret (軽DLG)
 フィルム貼りに、リンケージ作業。
 機体の色柄は、ほぼ計画通り。


 サーボはラダーフレームを作って搭載する。
 右手前からフラップ用、エレベーター用、ラダー用。


 尾翼のリンケージは、ボンダブル・テフロンチューブにギターの絃。
 寒くてチューブの伸びが悪く、ペンチで両端を挟んで伸ばそうとしたら切れまくった。
 両端にバルサの端切れを接着して、石油ストーブで焙りながら伸展させる。


 サーボホーンの穴も大きすぎるので、ボンダブル・チューブを差し込んで極小の穴にする。


 絃と動翼ホーンとの継ぎ手は、極小のクランクによる。
 絃とクランクの固定にも、ボンダブル・チューブを使う。


 雑然としたポッド内。
 フラップ・リンケージは、0.8φSUS線で二股加工。


 フラップは、ほぼ90度まで下ろす事が出来る。(そんなに必要ないだろう。)


 残すは細かい調整・修正作業。完成間近だ。

軽DLGを作りましょう(8)

2009年01月02日 | Egret (軽DLG)
 あけまして、おめでとうございます。
 昨年後半辺りから、RCから手が離れがちです。
 今後は、細々と続けていく感じになりそうです。

 軽DLGの製作は、小物の製作。
 水平尾翼の支柱は、3㍉バルサの木目を変えて製作。
 水滴型に成形して、外周をマイクログラスで巻いて補強。

 
 主翼前縁には、2φカーボンロッドでノックピンを打ち込む。
 2本でもって、力の分散を図る。
 ノックピン上部に、ポッドとの突合せ部を設置して、固定の補助とする。


 ようやく機体を仮組みする。
 ついでにグラフィック・ソフトでカラーリングの思案。

 いつもの白/青じゃなくて、白/緑にしてみようと思う。

 DLGに興味を持ち始めた頃、もっともメジャーだった機体「Radina」
 その中でもグリーンの機体を手に入れたかった。
 今でも、新型の「Sophia」のグリーンに心引かれる。そんな訳で。
 
 もう少しで完成。だけど、その「もう少し」が長くかかりそう…。

軽DLGを作りましょう(7)

2008年12月26日 | Egret (軽DLG)
 大まかなパーツの生地仕上げ。

 ポッドは主翼固定用のナットを埋め込む。
 主翼を乗せる部分にはバルサを貼って、フィレット兼パワーバルジを形作る。
 生地重量17g

 
 尾翼の可動部周辺にマイクログラスを貼って、補強兼スキンヒンジとした。
 生地重量、水平7g 垂直5g


 主翼パネルの接合部は、カーボンライン同士をプリキュア・シートの端切れで継いで、マイクログラスでオーバーラップさせた。

 ラップをかけて、表面平滑処理。


 主翼生地重量80g
 

軽DLGを作りましょう(6)

2008年12月18日 | Egret (軽DLG)
 主翼のフラップ加工。
 中央パネルの後縁側25%ほどを、フラップとして切り出す。

 3㍉厚のバルサで、切り口に蓋をする。
 外形は既に仕上がっているから、仕上げは慎重にサンディング。


 上半角加工。
 中央・外翼ともに、上半角に合わせて角度出しを行い、端面を削っていく。
 中央上半角は水平に対し4度。2段目は翼間で9度にした。

 翼の接着はエポキシ接着剤にて行う。
 左右の翼を会い向かいで置くと、左右翼の上半角度を合わせやすい。