![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ab/eafddee3908ff6bd0a394a3f3ce4c6a5.jpg)
昨日は13日の金曜日でした。そのせいというわけではないので
しょうが、ずいぶんいろんなことがあり、なんだかすごく長い
一日だったように思います。
この上の写真は、金曜日の夜、シンガポールのロバートソン・
キー (Robertson Quay)にあるRiverineというバーでの音楽
演奏です。これはたまたま、うちの会社のお客さんが、バンド
でドラムスとボーカルをやっているので、おつきあいで見に
行ったのです。年齢層がかなり高く、音楽もレトロな曲ばかり
でした。
なんだかこんな音楽を聞くのも久しぶりでした。
お客さんは、このバンドのメンバーの個人的な知り合い関係が
多く、ローカルのシンガポール人がほとんどで、日本人は私
だけでした。うちの会社の女性営業マネージャーが一緒だった
のですが、シンガポールのビジネスは飲んで仲良くなるという
のが重要なんだとあらためて思いました。
話しは遡りますが、金曜日の午前中は、会社でいろんなアポが
入っていました。
まず、「取り立て屋」の人と打ち合わせしました。一つのクラ
イアントが支払い期限を過ぎても、支払いが滞り、回収の見込
みがたたないので、「取り立て屋」に頼むことにしました。
こういう会社があることを知りませんでしたが、別の広告会社
からの紹介で、とりあえず話しだけでもと思ったのです。
この会社は、依頼主に代わり、相手先からお金の回収を行いま
す。回収金額の一部をその会社が受け取るというものですが、
回収金額の20%をその会社が手数料として受け取るというもの
でした。うちの場合は、15%くらいにしてもらいましたが、
これだと全額回収できても仕事としては赤字です。この仕事は
もともと利益率も高くないので、15%も抜かれればかなりの
マイナスになるのですが、全く回収できない場合に比べれば
まだ損失が許容範囲です。とはいうものの相手が自己破産をし
てしまえば、取り立て屋もお手上げになってしまいます。
以前、香港の知り合い(日本人)が、取り立て屋に執拗な嫌
がらせを受けた話しを聞いたことがあります。アパートのドア
に火をつけられたりしたので、警察に一年間守ってもらったと
言ってました。シンガポールの取り立て屋は、そのような暴力
を使うことはできず、あくまでも合法的な手段で、相手に支払
いを要求していくということでした。まあこういう催促業務を
代わりにプロとしてやってくれるところがあるというのは助か
ります。
これと同時に、そのクライアントに対しては、訴訟も行うこと
にしました。金曜日の午後2時半に、弁護士事務所に行き、
訴訟のための準備をしました。まあ訴訟なんて日本では経験し
たこともなく、弁護士にも会ったことはありませんでしたが、
シンガポールに来てから、何度か弁護士に仕事を依頼してます。
弁護士とか登場してくるのは映画かドラマのようですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
金曜日の出来事はまだまだあります。この週は月曜から会社の
決算の監査が入っていました。会計会社から二人の女性スタッ
フが来て、会議室に終日缶詰になり、一年分のあらゆる伝票や
ら、契約書やらをチェックするのです。何から何まで経営状態
を丸裸にされるような感じで、経営者側の人間としては針のム
シロです。
「あの書類はどこにあるんですか?」「これの契約書類はどこ
にあるんですか?」「社員の昇給の場合の契約書ないしはレター
はないのですか?ないとしたら社員はどのようにしてそれを
認識するのですか?」「有給休暇の期末時点での未消化分の
日数の一覧はありますか」などなど、次から次へと質問がきま
す。去年まで別の会社で監査をやってもらっていたのですが、
今年は別の会社に変えました。去年もいろいろ質問が来たの
ですが、今年は、同じような質問もあれば、また新しい質問も
あります。決算というのは会社の健康診断みたいなもんだと
言われますが、徹底的にチェックされます。きちんと整理でき
ていない部分も多いので、毎回焦ります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
去年は、会計監査では、いろいろ問題があり、法的な期限の
6ヶ月をオーバーしてしまい、さらに延長の3ヶ月も間に合
いませんでした。そのため、シンガポールの当局から罰金を
課せられるという事態になってしまいました。
今年はそういう反省もあって、早めに作業をしています。
私は日本にいる頃、経理関係とか全くタッチしたこともない
し、勉強したこともないので、今この国で、こういう仕事を
しているのは信じられないことです。いろんな修羅場をくぐ
り抜けていると、いろいろ勉強になります。
13日の金曜日の出来事はまだまだありました。インドの雑誌
社の人との打ち合わせがありました。うちの会社ではインド
向けの広告の仕事をかなりしているので、今年になって何社
もインドの新聞社とか雑誌社の人間がうちの会社を訪問して
きています。
また、夕方の6時半から、オーチャードのタングリング・ク
ラブというところで、インドクラブと、日本商工会議所との
交流会があり、それに出席しました。シンガポールで仕事を
しているインド人がいっぱいいました。インド人の人はこう
いう場では、どんどん話しかけてきます。インド人は、立ち
話をすることは文化なので、彼らの得意なことですが、我々
日本人にはなかなかなじめない部分はあります。
インドの銀行の人がプレゼンテーションを行っていましたが、
プレゼンテーションはあまり上手じゃなかったですね。
ロバートソン・キーに行ったのは、このインドクラブのイベ
ントが終わってからでした。そしてロバートソン・キーを後
にしたのは夜の12時を過ぎていました。
その頃、東京にいる下町娘
から電話が。今日はこれから
ジョナサンに行ってくるので遅くなるとのこと。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
何だかいろんなことがあった13日の金曜日でしたが、一日の
最後に聞く「ジョナサン」という言葉、なんか妙に癒される
なあ、と思いながら過ぎて行った長い一日でした。
しょうが、ずいぶんいろんなことがあり、なんだかすごく長い
一日だったように思います。
この上の写真は、金曜日の夜、シンガポールのロバートソン・
キー (Robertson Quay)にあるRiverineというバーでの音楽
演奏です。これはたまたま、うちの会社のお客さんが、バンド
でドラムスとボーカルをやっているので、おつきあいで見に
行ったのです。年齢層がかなり高く、音楽もレトロな曲ばかり
でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
お客さんは、このバンドのメンバーの個人的な知り合い関係が
多く、ローカルのシンガポール人がほとんどで、日本人は私
だけでした。うちの会社の女性営業マネージャーが一緒だった
のですが、シンガポールのビジネスは飲んで仲良くなるという
のが重要なんだとあらためて思いました。
話しは遡りますが、金曜日の午前中は、会社でいろんなアポが
入っていました。
まず、「取り立て屋」の人と打ち合わせしました。一つのクラ
イアントが支払い期限を過ぎても、支払いが滞り、回収の見込
みがたたないので、「取り立て屋」に頼むことにしました。
こういう会社があることを知りませんでしたが、別の広告会社
からの紹介で、とりあえず話しだけでもと思ったのです。
この会社は、依頼主に代わり、相手先からお金の回収を行いま
す。回収金額の一部をその会社が受け取るというものですが、
回収金額の20%をその会社が手数料として受け取るというもの
でした。うちの場合は、15%くらいにしてもらいましたが、
これだと全額回収できても仕事としては赤字です。この仕事は
もともと利益率も高くないので、15%も抜かれればかなりの
マイナスになるのですが、全く回収できない場合に比べれば
まだ損失が許容範囲です。とはいうものの相手が自己破産をし
てしまえば、取り立て屋もお手上げになってしまいます。
以前、香港の知り合い(日本人)が、取り立て屋に執拗な嫌
がらせを受けた話しを聞いたことがあります。アパートのドア
に火をつけられたりしたので、警察に一年間守ってもらったと
言ってました。シンガポールの取り立て屋は、そのような暴力
を使うことはできず、あくまでも合法的な手段で、相手に支払
いを要求していくということでした。まあこういう催促業務を
代わりにプロとしてやってくれるところがあるというのは助か
ります。
これと同時に、そのクライアントに対しては、訴訟も行うこと
にしました。金曜日の午後2時半に、弁護士事務所に行き、
訴訟のための準備をしました。まあ訴訟なんて日本では経験し
たこともなく、弁護士にも会ったことはありませんでしたが、
シンガポールに来てから、何度か弁護士に仕事を依頼してます。
弁護士とか登場してくるのは映画かドラマのようですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
金曜日の出来事はまだまだあります。この週は月曜から会社の
決算の監査が入っていました。会計会社から二人の女性スタッ
フが来て、会議室に終日缶詰になり、一年分のあらゆる伝票や
ら、契約書やらをチェックするのです。何から何まで経営状態
を丸裸にされるような感じで、経営者側の人間としては針のム
シロです。
「あの書類はどこにあるんですか?」「これの契約書類はどこ
にあるんですか?」「社員の昇給の場合の契約書ないしはレター
はないのですか?ないとしたら社員はどのようにしてそれを
認識するのですか?」「有給休暇の期末時点での未消化分の
日数の一覧はありますか」などなど、次から次へと質問がきま
す。去年まで別の会社で監査をやってもらっていたのですが、
今年は別の会社に変えました。去年もいろいろ質問が来たの
ですが、今年は、同じような質問もあれば、また新しい質問も
あります。決算というのは会社の健康診断みたいなもんだと
言われますが、徹底的にチェックされます。きちんと整理でき
ていない部分も多いので、毎回焦ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
去年は、会計監査では、いろいろ問題があり、法的な期限の
6ヶ月をオーバーしてしまい、さらに延長の3ヶ月も間に合
いませんでした。そのため、シンガポールの当局から罰金を
課せられるという事態になってしまいました。
今年はそういう反省もあって、早めに作業をしています。
私は日本にいる頃、経理関係とか全くタッチしたこともない
し、勉強したこともないので、今この国で、こういう仕事を
しているのは信じられないことです。いろんな修羅場をくぐ
り抜けていると、いろいろ勉強になります。
13日の金曜日の出来事はまだまだありました。インドの雑誌
社の人との打ち合わせがありました。うちの会社ではインド
向けの広告の仕事をかなりしているので、今年になって何社
もインドの新聞社とか雑誌社の人間がうちの会社を訪問して
きています。
また、夕方の6時半から、オーチャードのタングリング・ク
ラブというところで、インドクラブと、日本商工会議所との
交流会があり、それに出席しました。シンガポールで仕事を
しているインド人がいっぱいいました。インド人の人はこう
いう場では、どんどん話しかけてきます。インド人は、立ち
話をすることは文化なので、彼らの得意なことですが、我々
日本人にはなかなかなじめない部分はあります。
インドの銀行の人がプレゼンテーションを行っていましたが、
プレゼンテーションはあまり上手じゃなかったですね。
ロバートソン・キーに行ったのは、このインドクラブのイベ
ントが終わってからでした。そしてロバートソン・キーを後
にしたのは夜の12時を過ぎていました。
その頃、東京にいる下町娘
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
ジョナサンに行ってくるので遅くなるとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
何だかいろんなことがあった13日の金曜日でしたが、一日の
最後に聞く「ジョナサン」という言葉、なんか妙に癒される
なあ、と思いながら過ぎて行った長い一日でした。
取り立て屋さんというシンガポールでの職業、初めて聞きました。あるんですねー。
香港で仕事をしているとき、やはり代金回収には泣かされました。中国人の習慣として契約条件はCODになっているのですが、まず到着時に払ってくれる会社なんかない。ずるずる時間だけが過ぎていって、何度も電話する、訪問するを繰り返してました。こんなことだったら日本の「○日締め、翌月○日払い」のほうがどんなにいいことか!
経理は「なるべく支払いを遅らせる」が優秀の条件と聞いたことがあります。