南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

出発が遅れた香港発の飛行機

2009-01-25 10:33:04 | HONG KONG
日本に着きました。今回はキャセイの14時25分香港発成田行き
だったのですが、飛行機の出発が遅れてしまいました。
(上の写真は、クリップアートの写真です。)

出発直前までは順調でした。機内放送では、「今日は追い風が
強いため予定よりも早く到着予定です」と言っていたので、
安心して出発を待っておりました。そしたら飛行機に何か
不具合があった模様で、少し遅れるとのアナウンス。やがて、
「故障は操縦席のシートベルトという非常に簡単なもので、
その部品が到着するまでに時間が必要」ということでした。

シートベルトだったらすぐに直るだろう、と思っていたの
ですが、結局1時間半くらい待たされることに。まあこの間、
インドのデリーに行ったときに濃霧で数時間またされ、あげく
の果てに一旦ホテル宿泊となったのにくらべれば、些細な
出来事なのですが、しかし到着先が成田で、到着する頃には、
電車もリムジンバスもすべて終了しているので、搭乗客に
とってはそれぞれに大変な問題です。

だいたい操縦席のシートベルトが壊れているのが発見される
のが、何でそんなに直前なんだよ~、シートベルトが壊れて
も何か紐で身体をくくってでも操縦してよ~、とか思った
のですが、多くの乗客の命を預かるパイロットの方に万が一
のことがあったら、余計に大変なことになるので、私は本
を読みながら耐え忍んだのであります。

近くの席の日本人のおっさんは、かなり苛ついていて、
英語でキャビン・アテンダントに食ってかかっていました。
ひとしきり文句を言った後、日本人スタッフがいたら呼んで
くれということで、今度は日本人のアテンダントが来ます。
どうやら、最初は5分とか、10分とか言っておいて、それが
ずるずる延びていくようなそういうアナウンスは良くない、
と怒っているようです。そのおっさんの気持ちもわかるけど、
キャビン・アテンダントはこれは謝りようがないよなあと
同情を感じました。アテンダントの女性は、それなりに
がんばっておっさんの怒りを鎮めるようにがんばっていまし
たが。そのおっさんはまさに口角泡を飛ばすという感じでした
が、ひとしきり怒鳴り散らすと、「状況がわかったらきちんと
アナウンスしてよね」と言ってそれでおさまりました。

なんか映画の『ハッピーフライト』のワンシーンを見ている
ようだなと思いながら、待っているうちに、やがて修理も
終了し、飛行機が飛び立つというアナウンスがあったとき
は乗客から拍手が出ました。

飛行機の中では、iPodでバラク・オバマの2004年の演説を
聞いていました。香港の空港で、オバマのスピーチを解説して
いる英語の本を買ってきたのですが、それを読みながら、
演説を聞いてみると、やはりこの人の演説は天才的だなと
あらためて思うのでした。オバマさんの演説の話はまた次の
機会にゆずるとして、さて飛行機のほうです。

飛行機は飛び立ってから順調に成田に向かいました。おっさん
の一件があったからか機内の日本語アナウンスはじつに丁寧で
パーフェクトな内容でした。途中、香港人のキャビンアテン
ダントが機内で2度ほどバタバタと走っているのが気になりま
した。非常時でないのに走るのはよくないですよ、キャセイ
さん。キャビンアテンダントが機内で走るのは乗客に不安を
与えるし、またあまり品がよくありませんですぞ。

さて飛行機は成田に到着したのですが、パスポート審査を抜け
たのは10時過ぎ、何とこのターミナルではこの飛行機がラスト。
荷物を取って外に出たのは11時近く、リムジンバスも成田エク
スプレスも終わっていて、空港自体が閑散としている。一瞬、
どうしようか不安になったのですが、航空会社のほうで、東京
とか、新宿とか、横浜とか無料でバスを手配してくれていました。

そこでも文句を言っている人がいましたが、まあ、こういう時は
いろいろと不都合がでます。東京への到着は深夜の12時半頃で
した。たかが単純な操縦席のシートベルトの故障が、数多くの
人々の人生にいろんな影響をあたえたのだろうなと思うと、
飛行機とかの公共の乗り物は本当にきちんと整備しておかないと
いけないのだなと思うのでした。