今日、偶然見かけた香港トラムのフェレロロシェの広告。
金莎というのがFerrero Rocherの漢字名ですが、なんだか
妙に旧正月に完全に溶け込んでいます。金色のラッピング
が旧正月の雰囲気に似合いすぎているんでしょうか、もと
もとの金色のラッピングは中国人にとって大好きな色です。
これはイタリアのフェレロ社の商品なのですが、旧正月前
には、ウェルカムやセブンイレブンなどのスーパーに山積み
になっているのをよく見かけました。旧正月の贈り物として
は、見るからに縁起がよさそうだし、世界的な一流ブランド
だし、それほど高価でもないので、最適なアイテムだったの
ではないかと推測されます。
商品の形がボール型で、ヘイゼルナッツがまぶしてあるこの
ユニークなチョコレートは、金色のラッピングが豪華な印象
を与えます。またこれを山状に積み上げると、伝統的な供え
物のように見えます。中国語で「金玉満堂」という縁起の
よい四文字熟語がありますが(金銀財宝が家に満ちるという
意味)、まさにこの言葉がビジュアル化されたものがこの
チョコレートの山積みなのでしょう。
パッケージは透明プラスチックが基本で、中の丸い金色が
直接見えるというのもヒットの理由です。なんだか黄金が
並んでいるように見えてしまいます。こちらはテレビCM。
二三年前から同じバージョンが放映されていますが、これ
は中秋用のものです。今年の旧正月もこれと同様のバー
ジョンが香港で放映されていました。
こちらは数年前の香港のCM。
イタリアのチョコレートということはわかるのですが...
以前、アジアで人気があるチョコレートはどこのブランド?
(2010年7月16日)という記事でもご紹介したのですが、
フェレロロシェはアジアではキャドバリーに次いで二位の
有名ブランドなんですね。中華圏では旧正月などの贈答用と
して売上を伸ばしているので、ランキングはもっと上昇して
いるのかも。
去年、インドに行ったときも、インドの会社にこのチョコレー
トをお土産に持っていったことがありますが、インド人にも
受ける雰囲気はあります。あの丸い形がインド伝統的なお菓子
の形にも共通するものがあるし、豪華な金色はきっとインド人
好みです。というわけで、イタリア生まれのこのチョコレート。
もはやグローバルブランドなんですね。
こちらは香港で見つけたフェレロの新バージョン。
いろいろな味のものが入っているようです。金色の包み紙も
微妙に色合いが違っています。
よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。
↓
シンガポールの中華街にもデカデカと書いてありましたから。
日本では禁句。ですね。
ですね。このトラムのボディーに「金莎福満 玉兎迎春」と
書いてありますが、金莎というのはフェレロロシェの中国語表記。
これだけでもおめでたい雰囲気です。金莎で福が満ちるということ
ですかね。その後の「玉兎迎春」。今年は兎年なのですが、「玉兎」
というのは、月の兎の意味なんですね。このチョコレートが玉状に
なっているのとかけてあるのでしょうが、ますますおめでたい
雰囲気がしてきます。