南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港の喫茶店で何も注文しないで座っていても許される?

2010-05-03 15:24:41 | HONG KONG

香港でときどき、気になるのが上の写真のような喫茶店で、何も
注文しないで座っている人。一般の通路と境目がない作りの喫茶
店が多いのですが、これは公園のベンチとでも思っているので
しょうか、ただ休息のために座っている人、誰かと待ち合わせを
するために座っている人、打ち合わせをするために座っている
人々など、結構何も注文しないで、座っている人が目につきます。

コーヒーを飲みたくて来て席がいっぱいで座れない人がいたと
してもおかまいなし。日本では考えられない光景なのですが、
香港だと、座っていても何も言われなければ、自分のほうが正し
いとでも思っているかのように、堂々と座っています。

香港では、スターバックスとか、パシフィックコーヒーとか、
公共のスペースと店内の境目をあえて明確にしていない作り
のお店が多いので、そういう店舗スタイルに慣れていない人が
多いのでしょうか、その椅子が飲食店の物だという認識さえして
いなさそうな人が目につきます。

私などはついつい経営者側の視点で眺めてしまうので、店の売上
にもならず、しかも椅子が占拠されていることで、せっかく
コーヒーを飲もうとして来た潜在的なお客さんを逃がしてしまう
という状況が許せないのですが、香港のお店で、そういうお客
さんに注意しているというのは見た事がありません。

おそらく店員のほうも相当イライラしてはいるのでしょうが、
あまり強硬手段には出ません。見るに見かねて、店員が、
中国の田舎から出てきた風のおばさんのところに、メニューを
持って行って、机の上に置いたのは見たことがあります。
そうしたら、そのおばさんはきょとんとして、何のことだか
理解できないような感じで、そのメニューを数分館眺めて
いたのですが、結局何も注文しないで立ち去ってしまいました。
たぶん歩き疲れて休みたかっただけなのでしょう。

こういう欧米スタイルの喫茶店というシステムが入ってきたの
はここ数年のこと。喫茶店のルールというものを理解していない
人も多いのでしょう。注意されなければ、悪い事だとは思わない
という意識もあります。こういう状況を見てしまうと、日本人と
しては何ともイライラしてしまいますね。

香港の日本式のラーメン屋とかでも、満員で沢山人が待って
いたりするのにも関わらず、食べ終わってもおしゃべりをして
いてなかなか帰ろうとしない香港の若者たちにもイライラしま
すが。ラーメン屋は喫茶店とちゃう、と言いたくなります。
でも香港の人たちにとっては喫茶店的な部分もあるのかも...

あと、こちらでは常識なのですが、お店から帰るときに、日本
では、食器やゴミを自分で片付けますね。でも香港や、中国、
アジアのだいたいの国で、使い終わった食器やゴミはテーブルの
上に残しておくのが普通。お店のほうで片付けてくれます。

これはこういうルールなのでよいのですが、もしも彼らが日本の
セルフサービスのお店に来たときに、同じことをやったら、
かなり顰蹙を買うんだろうと思います。文化の違いをわかって
いれば、そういうことかと理解もできるのですが、何も知らない
と、マナーをわきまえないアジア人ということで逆上する日本人
も出てくるんだろうと、それがちょっと心配ですね。

文化の違いを知らないでいると、その摩擦が、人種差別を生み、
諍いの種になってしまうこともあるのかと、そんなことを思った
のでありました。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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