南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

ハッピー・ニュー・イヤー

2007-02-23 02:21:05 | シンガポール
先日の18日の日曜日が旧正月の元旦だったのですが、今週から
来週にかけては、正月のイベントが多く、挨拶もハッピー・
ニュー・イヤーです。たった今も、取引先の会社の新年パー
ティーがシンガポールのシャングリラホテルであったばかりで
す。300人弱の人がいたでしょうか、余興やゲームありの盛大
なパーティーでした。

旧正月パーティーの一番の目玉は、魚生(ユーシェン)です。
これは新年の定番の料理で、サラダのような、刺身のような、
ちょっと甘ったるいドレッシングの料理です。各種素材がそれ
ぞれおめでたい意味を持ったものばかりで、みんなで「ローヘ
イ!」とか、それぞれの願望とかを叫びながら、大皿の上の具
を箸で高々と持ち上げて、混ぜるという儀式をともないます。

そんなすごい美味いものではなく、毎日こんなものを食べさせ
られたらちょっとうんざりしてしまいます。とくに甘いのが
苦手な人にはかなり苦痛です。

うちの会社は昨日の水曜日から仕事初めだったのですが、昼
社員がどっかで魚生セットを買ってきて、オフィスの会議テー
ブルで、その儀式を執り行いました。にぎやかで、明るい儀式
です。

材料の重要な要素となるのは、刺身です。シンガポール人の
大好きなサーモンは必須です。この他、白身魚も入ったりして
います。サラダ部分は、人参、大根、胡瓜、キャベツ、クラゲ
などが千切りにしてあります。ソースは、ガーリックオイルに、
醤油、スィートプラムソース、紹興酒、ライムなど。これに、
トッピングとして、ローストピーナッツを砕いたもの、五香粉、
ローストした白ごま、ショウガ、コリアンダーなどをかけ、
短冊型のコーンフレークをまき散らします。

こんなんだと味が想像できないと思うのですが、味覚を楽しむ
ようなものではありませんね。日本には、類似の味覚がありま
せんが、さしみのつまの上にサーモンの刺身をのせ、ごま醤油
ドレッシングをかけて、その上から蜂蜜を振りかけて、ライム
を絞ったような複雑な味。タイ料理のパッタイ(焼きそば)の
味がこれに一番近いような気がします。もっと詳しいレシピを
知りたい方は、こちらを
http://www.arukikata.co.jp/webmag/2004/0412/sp/041200sp_02_03.html

今日のはシャングリラホテルのものだったので、かなり高級な
魚生でした。箸で高くまで持ち上げたほうが縁起がよいので、
テーブルの上は、こぼれた具でぐちゃぐちゃになります。おか
しな儀式があったものです。

この上のミカン二つと、アンパオ袋はこのような新年会の典型
的なおみやげです。アンパオ袋には、宝くじのようなものが
入っていました。丸いのはブックマークのような感じですが、
このえとのイラストはあきらかにブタですよね。「いのしし年」
だと主張している日本は、少数派ですね。中国の人口は圧倒的
に多いし、シンガポールもその他の国でもブタが主流ですから。

ところで今日は、歯医者に行って、虫歯(奥歯)を一本抜いて
きました。旧正月の期間中に、歯を抜くのが縁起がよいのか
悪いのか知りませんが、観てもらっているうちに、抜かないと
だめだということがわかったので、麻酔をして、抜いてしまい
ました。ちょっと痛かった~。

この歯医者はこれまでに何度か通ったことがあるのですが、
日本人の先生です。やっぱり歯とかになると、日本人でないと
不安ですね。

この歯医者の椅子に座っていると窓の外にオーチャードの
高島屋の建物が見えています。でもその景色を眺めていて、
ホテルの名前が変わったところが多いんだなあと思いました。
建物は全く同じなのに、経営者が変わる。ロゴだけが変わる。
私がシンガポールにいる間に、マルコポーロホテルがなくなり、
全日空ホテルがなくなり、コンコルドホテルがホリデーインに、
ニューオータニがノボーテルに、スタンフォードがスイソテル
に、というように変わっています。まあ10年近くもこっちに
いるので、仕方がないのかもしれませんが。