南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

上海の夜は更けて

2006-09-13 03:18:47 | アジア
常熟から上海に到着しました。ホテルは上海のホリデイ・イン・
VISTAというちゃんとしたところになりました。部屋もいきなり
シックです。インターネットも一日100元の有料となりました。

インターネットは接続できるのですが、メール接続が昨日の夜中
からできなくなり、困っています。昨日の夜中まで、受信も発信
もできていたのですが、ちょっと重いメールを送ろうとしている
最中に途中で止まってしまってみたいです。一日たてば大丈夫か
なと思ったら、相変わらず接続ができません。せっかくこれまで
よりもいい環境のホテルなのに残念です。

こちらに来てからというもの小雨が降り続いています。常熟のホ
テルをチェックアウトしたのが午前8時、ホテルに朝食が付いて
いるということで7時半に頼んでいたのですが、来たのはかなり
ボリュームのある麺と肉まんが二つ。こんなに朝から食べられま
せんぞ。麺は通常のラーメンの二束くらいの量のような気がしま
した。時間もなく、味もいまいちだったので、二口くらいで残し
てしまいました。

常熟のホテルの窓から外を見ると、何と目の前が盧山公園という
公園になっていて、ミニ万里の長城のような壁が山の上まで続い
ています。山と言うよりも丘のような感じですが、有名な場所の
ようです。この常熟という街は太公望にもゆかりがあるというこ
となのですが、よくわかりまえんでした。

ここにも巨大な工業団地があって、今日はそこの一つの工場での
撮影を行ってきました。電気部品を作っている工場で、いかにも
製造業という感じの雰囲気でした。日本人の技術者たちが何人も
技術指導のためにいろんな部署に来ていました。あらためて日本
の技術力の底力を感じました。

私は、たまたま撮影のために短期間で訪問しているのですが、
こういうところで日常生活をおくるというのも大変なことなのだ
ろうなあと思ってしまいました。ここで働いている日本人の人たち
は日本の田舎の工場で働いていたのでしょうが、いきなり中国の
田舎で生活しなければならないとは、大変な人生です。

今日はそこの工場で、働いている中国人の従業員の撮影を行ったの
ですが、写真やビデオで一人一人を撮影してみると、実に表情豊か
でいい感じです。カメラを実際に操作をるのは私ではなく、他の
現地スタッフが、「笑って」とか中国語で指示をしながら撮影しま
す。日本人のカメラマンがもし撮影を行った場合は、従業員の人も
緊張してしまい、いい表情が引き出せなかったかもしれないなと
思いました。今回、すべての撮影スタッフに現地の人間を使いまし
たが、そういう意味では成功だったのかもしれません。

今回のプロジェクトで、いろんな国のいろんな都市で同じような
撮影をしていますが、撮影スタッフも工場で働いている人たちも
国は違っても仕事の仕方は共通するものがあるので、国や文化の
違いよりも世界的に共通のものがあるんだなと認識しました。

そんなこともあるので、自分が今どこの国にいるのか、ふと分か
らなくなってしまいます。こういうのが本当のグローバルという
ものなのかもしれません。

明日は上海の市内のオフィスでの撮影後、午後の便でシンガポール
に向かいます。