南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

人生は移動であるということ

2011-02-16 01:01:00 | Weblog
今朝方、真っ白に雪の積もった東京を後にして、香港に
戻りました。日本も寒かったけど、香港は予想外に寒い!
旧正月の頃は少し暖かくなってきていたので、もうすぐ
暑くなるんだなと思ったら、この寒さです。気温は11度と
いうことでしたが、風が冷たいです。明日はちょっと暖か
くなるようですが、明日の夕方はインドのムンバイに
向かいます。

先日の土曜日、横浜で開催されていたCP+というカメラ
関係の展示会に行ってきました。ニコンブースを通り
かかったら、ステージに沢木耕太郎さんが登場してきま
した。あの『深夜特急』とかで有名な作家の人です。



「自分は写真集を出しているけれど、プロカメラマンと
思ったことはない。写真に関しては全く素人です」という
話しで始まったトークなんですが、プロの完璧な写真は
むしろ面白くないとか、自分が出した写真集は日常的な
アルバムの感覚で作ったとか、同じ場所で二枚の写真を
撮る事でそこに時間まで写り込むとか、不完全な写真を
使うことでプロカメラマンでは表現できなかった表現が
可能になるとか、実に面白い内容でした。

若いうちに勉強すべきことは、知識を身につけることで
はなく、自分が何を知らないかを知ること、そして、
知らない事でも誰にきけばわかるようになるか、その
解決方法を見いだせるようになること、それが大事と
いう言葉が印象的でした。

カメラマニアの人からすると、ちょっと抽象的な感じの
話だったのですが、自分的にはとても面白かったです。
戦場カメラマンの先駆けだったロバート・キャパの伝記
を翻訳した話とか、ロバート・キャパの話だとか、すごく
面白い内容でした。時間がなかったので、最後まで聞けな
かったことが残念でしたが。

その話のなかで、彼の表現のテーマが「移動」だったと
いう話がありました。彼の写真集のテーマも「移動」だっ
んだそうです。人生はまさに「移動」なのかもしれません。
生まれてから死ぬまで人生は旅であるのかもしれません。

明日から仕事で二三日インドに行くのですが、いろんな
場所を移動していると、人生は旅であるというのがよく
わかるような気がしてきます。まもなく、十数年の海外
勤務を終えて、日本に帰る日程が迫ってきています。

このブログも今月でひとくぎりになるかもしれないので
すが、その後どうするのかまだ考慮中です。

5年前にこのブログを初めてから、自分の結婚式があった
り、母が他界したり、シンガポールから香港への転勤が
あったり、義父が亡くなったり、いろんなことがありま
した。このブログも人生の旅のログなんだなあと思います。
ブログという言葉は、ウェブのログが語源なんだそうです。

今週はインドのムンバイに行って、その後、香港に戻り、
シンガポールに行って再び香港に来て、その後はいよいよ
東京生活となります。このブログもまもなく閉店ガラガラ
となるかもしれないのですが、いましばらくの間、
おつきあいいただければ幸いです。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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