南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

オーチャードのイルミネーション

2006-11-24 02:25:14 | シンガポール
シンガポールのオーチャード通りです。昼間見たら、金色の
飾りがあるだけかと思っていたのですが、夜のオーチャード
を通ったら、そのイルミネーションの見事なこと。色はシン
プルな白色光系ですが、アクセントとして赤い光が使われて
います。雨か滝のように光が垂直に落ちているような雰囲気
はなかなか奇麗です。今年のシンガポールのクリスマスイル
ミネーションは灯を垂直に垂れ下がらせたものが多いですね。

この下を車で通ってきたのですが、ああ、何て奇麗なんだろ
うと思って、思わず、車が停まるたびに、写真を撮っていま
した。ぶれぶれの写真も多かったのですが、これはわりと
シャープに写っています。フォトショップでシャープを強調
してあるので、一層シャープな感じになっていますが。
光を強調するため、コントラストは若干きつめに調整して
います。

この光のアーチがオーチャード通りにづっと続いていて、それ
はもう見事です。オーチャードからドービーゴートまでイル
ミネーションが続いていて(これまではドービーゴートの
手前で終わっていました)、そこから先のブラスバサー通りも
ずっと先のほうまでイルミネーションが続いています。ブラス
バサー通りに入るとイルミネーションの色が少し白っぽくなり
ますが、これはこれでとても上品でキレイです。

今日は、リージェントホテルでとある人材派遣会社が主催する
異業種交流会セミナーがありました。邦銀のアジア法人事業部
の人が、「人、金を呼び込むシンガポールのメリットについて」
というテーマでの講演がありました。仕事には直接は関係のな
いテーマでしたが、いろいろ知らなかったことがよくわかり、
とても面白いお話でした。

村上ファンドがなぜ運用機能をシンガポールに移転しようとし
たのか。インサイダー取引が問題となったタイミングとだぶる
ので、海外に逃亡しようとしたのだとか思われがちですが、実
はシンガポールは世界の人と金を呼び込む場所になっているの
ですね。

シンガポールは日本人の数が減っているのかなと思っていたの
ですが、2005年にはぐっと増え、2006年には、日本人の数が
ピークだった1997年の約3万人に戻ろうとしているそうです。
シンガポールに金が集まる理由は、いろいろあるのですが、
プライベートバンキングに関しては、非居住者の預金利息が
非課税であるということで、スイスに次ぐプライベートバン
キングマーケットなのだそうです。

また法人税が年々安くなっていて、企業活動には非常によいし、
シンガポール企業の子会社が海外であげた利益はシンガポール
に持ってこないかぎり非課税という特典もあります。さらに、
2003年より、海外からの配当金、海外支店からの利益送金、
海外から受け取るサービス所得なども一定の条件を満たせば
非課税となったということです。村上ファンドみたいな組織が
さらに金儲けをしやすい感じがしますね。

また、知的財産を守るための環境がシンガポールは整っていて、
安心して企業活動ができるということだそうです。中国や台湾
やタイなどは、知的財産保護に関しては、そんなに安心できな
いという雰囲気がありますが、そういう部分ではシンガポール
はかなり厳しいです。

そんなこともあり、中東のオイルマネーや、インドネシアの
金持ちの金がどんどんシンガポールに流れ込んで来ていて、
スイスのようになっているというのですね。さらにシンガポー
は、地震、台風、洪水、津波、土砂崩れ、などの天災の危険が
ほとんどなく、戦争、暴動、クーデター、テロの可能性も低い
という安全性があります。シンガポールってすごい国なんで
すね。

オーチャードのクリスマスのいるミネーションを見ていると、
これはシンガポールの繁栄を象徴しているようなそんな気に
なってしまいます。この美しい景色をはやく妻の下町娘
に見せたいと思ったのでした。