南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

クラークキーのクリスマス

2006-11-23 00:38:24 | シンガポール
シンガポールのクラークキーの真ん中にあるクリスマスツリー
です。去年からリニューアル工事が進行してきたクラークキー
はすべてが完成し、クリスマスムード満点。今年のクリスマス
デコレーションのテーマは「マルディグラ」。

「マルディグラ」とはフランス語で、謝肉祭のお祭り。アメリ
カのニューオーリンズのマルディグラは世界的に有名です。
去年のハリケーンで大変な被害に会いましたが、ニューオー
リンズのマルディグラは、ブラジルのリオのカーニバルと並ん
で有名なお祭りです。フランス語なのは、ニューオーリンズの
あたりはもともとフランスの植民地だったからなんですね。

ニューオーリンズ(New Orleans)という地名、実は、ニューな
オルレアンなんですね。オルレアンと言えば、あのジャンヌ・
ダルク=オルレアンの少女で有名なフランスの都市の名前なの
です。もともとはフランス語でヌーベル・オルレアンと言われ
ていたそうです。そういえば私、中学生の頃、ジャンヌダルク
がすごく好きでした。リボンの騎士のようなそんなイメージで
捉えてたんですけどね。

さて、シンガポールのクラークキーですが、今はすっかり
リニューアルが終わりましたが、昔ながらの倉庫街を奇麗な
パステルカラーで彩色した街並に、エヴァンゲリオンというか
インデペンデンスデーというか、SFっぽい屋根が通りを覆い、
雨の日でも濡れないようになっています。またエアコン機能も
ついているので、暑い日中でも快適に町歩きができるよになっ
ています。最初はこの人工的な感じがシンガポールの風景に
マッチするのかという不安がありましたが、できてしまえば
全然おかしくないですね。

クラークキーには、レストランやバーがぎっしりありますが、
パリから来た「クレージーホース」や、ロンドンから来た
クラブのミニストリー・オブ・サウンドなどもあり、
アメリカから来たスポーツ系お色気のフーターズ(Hooters)
もあり、雰囲気は何となく無国籍なお祭り騒ぎな感じ。
そういう意味ではマルディグラというクリスマスのコンセプト
も全然違和感がないような気がします。

以前のクラークキーとは全然違います。以前は、ボートキーな
どに比べるとかなり観光地っぽい場所で、サテーとかを出す
屋台があったのですが、今はお洒落です。過去と未来が融合し、
ロンドンとパリが融合し、ローカルとインターナショナルが
融合し、すっかり楽しい異次元空間になってしまいました。
ここで見たこのクリスマスツリーがその楽しさを象徴してます。

クラークキーの英語のサイトがありますので、興味のある方は
そちらをご覧ください。
http://www.clarkequay.com.sg/index.htm

ちなみにキーとは鍵のキーではなくて、Quayと綴って、埠頭
とか岸壁の意味なんですね。シンガポールリバーは、昔は
荷揚げの場所で、ボートキー、クラークキー、ロバートソン
キーなど埠頭の倉庫街がありました。今やシンガポールリバー
は観光用のリバーボートしか行き来しませんが、その昔は港
街だったのですね。

今はシンガポールの荷物はコンテナになり、コンテナ基地は
シェントンウェイのはずれからウォーターフロントにかけて
の地区になっています。

シンガポールはどんどん変わっています。変わるのは寂しい
部分もあるのですが、楽しい部分のが多いのがシンガポール
のよいところかもしれません。守るべき歴史もそれほどない
シンガポールは変化するのも自由なのです。