ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)海堂尊宝島社このアイテムの詳細を見る |
先日のエントリに書いた通り、東京までお出かけしてきました。
移動時間の楽しみは何と言っても読書!
読むぞって決めた本が面白くないと本当にがっかりだけれど、今回は大当たり。
読んだのはタイトルにもある通り、「ジェネラル・ルージュの凱旋」。
先に進みたいけど、進みたくない。
読み終えるのがもったいない。
ぐいぐい引き込まれる本は、気づくと読むスピードが上がりそうになる。
だから、ぼくは好きな本ほど読むスピードを抑える。
気になる箇所を何度も何度も読み返して、一字一句逃さないように。
感情を零さないように。できるだけその時間を長く味わえるように。
まるで好きな料理をゆっくり味わうがごとく。
前々作「チーム・バチスタの栄光」はミステリだった。ぞくりと背筋が寒くなる。この作者の言葉の使い方がきっとツボってるんだろうな。
前作「ナイチンゲールの沈黙」はちょっとSF寄りだったような気がする。残念ながら、最後の部分にちょっと納得いかない気もするけれど、それはしかたないか。
一連のシリーズの中で、ぼくは今回の作品が一番好き。
想像していたミステリじゃない。エンタテインメントだ!とうれしい誤算。
息つく暇がない。ドラマ「ER」の光景が脳裡に浮かぶ。
伏線がわかりやすいし、強引かな、と思えるけれど、それらを一気に読ませるのはやはり力量なんだろうな。
前半の盛り上がり。後半へ続く流れ。終幕。
これはたしかに銀幕で観てみたい。
あ、でもこの作者さんの恋愛描写はあまり好きになれないかも(笑)
ちなみに、新幹線のなかで読んでいて、本気で泣きそうになりました。
思わず声が出そうだったもん。あまりに良すぎて。
必死に窓の外を見て堪え、また読み始めて泣きそうになり、窓を眺める。
という、ハタから見たらアヤしい読者になっておりました。
どこで泣きたくなったかって?
ぼくはああいう「持っていき方」に弱いんですよ。
これでわかるかな?
先日「感染列島」を観てきたせいもあるのかもしれないなぁ。
小説を映画にした作品って観ようかどうしようか悩みます。
でもこの作品を読んでから、ぜひこれは観たいと思ってしまいました。
まずは「チーム・バチスタの栄光」を観てから、劇場に行かないと。
もう一度、前々作を読み返してからDVD借りてこなくちゃ。
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)海堂尊宝島社このアイテムの詳細を見る |
このシリーズは文庫になってる3つを読んだけど
私もこれが一番好きだな。
チーム・バチスタは上巻の面白さと下巻の(文庫版)
ギャップが大きくて・・・。
推理ものはどうしてもそうなるけどね。
なんとかゲリラはハードカバーしかないので
まだ読んでないけど読んだ?
雰囲気がありすぎて逆に怖そうだよ~。
昔々、風邪で入院した友達に「24人のビリーミリガン」を貸してあげたら、退院した時に「新手のいやがらせか!」と怒られたのを思い出したよ。
新刊の「イノセント・ゲリラの祝祭」にはまだ手を出していません。
図書館から借りてきてみようかな。