シルクな暮らし

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糸あやつり人形の稽古場見学

2008-07-04 | 旅とお出かけ
江戸糸あやつり人形の稽古場を見学してきました。

数週間前、小学校で“子ども体験教室”があり、子ども達は、あやつり人形のついての解説と体験、劇の観賞をさせてもらいました。今回は両親も一緒に稽古場を見学できるというお知らせをもらって「面白そう~♪」と喜んで行ってまいりました。

気軽に行ってみたら、江戸糸あやつり人形の劇団結城座さんが旗揚げしたのは
ナント江戸時代の寛永12年(1635年)。
約370年という長い歴史を持っていて、現在 『国記録選択無形民俗文化財』『東京都の無形文化財』に指定されている、日本唯一の伝統的な江戸糸操り人形の劇団なのだそうです。

始めに稽古場ホールで劇団公演の写真を見せてもらいました。
稽古場に来るまでsilkyは「古典もの」の舞台しか想像していませんでした。
が、何枚もの公演写真や人形の原案イラストは、歴史ある「古典公演」だけではなく、書き下ろしや翻訳による「新作公演」もあって、新作の中では、役者と人形が同じ劇空間で競演したり、人形遣いが人形を使う一方で生身で役を演じたり、またこれも江戸時代から伝わる「写し絵」(ガラスの板に絵を描き投射する)等を挿入するなど、非常に独特な舞台空間を創造しているそうです。海外での公演や、海外の役者さんとの競演の写真もあったりで、目からうろこ…でした。

つぎ。
着物を脱いだ人形の骨組みを見せてもらって解説を聞く。
「ひょ~…



この何十本もの糸を絡ませずに人形に演技をさせるのか~。
しかも首の動きなんか歌舞伎役者のように自由自在だ。

そして、
解説をしていた団員さんがホールの端にかかったカーテンを勢いよく引くと
そこには、過去に使った人形の首ずらぁ~~り
一瞬「ぎゃっ」と思いましたが、近くに寄ってよく見てみると、般若や恐ろしい形相の首も、そのひとつひとつから作り手の愛情だとか想いが伝わってきて不思議な感じをうけましたです。
(落ち武者の首は家に飾りたくはないけどね…)

その他にも出番待ちの人形の体、足、手などのパーツごとの引き出しがあったり、
人形や衣装を製作するお部屋を覗かせてもらったり、
舞台の大道具をみせてもらったり、
いつか使われる時を待つ布やビーズ、リボン、その他諸々の膨大なストックの入ったケースが積み重なった部屋を覗かせていただきました。
いや~、すごかった。
何がすごいって
それだけの物がありながら、全然埃っぽくないところがすごかったス。スバラシイ
2男児の母の感想デシタ。。。


お子さま達は人形の衣装に使う布を実際に触らせていただいたり、
黒子の衣装の着かたを教えてもらったり、その衣装のたたみ方を教えてもらったりして、なかなか楽しそうでした。
大人は見ているだけでしたが、それでも面白かったですよ。
いい経験をさせていただきました。
結城座の皆さんありがとうございました!
公演も観に行きたいと思います。


結城座さんのHPhttp://www.youkiza.jp/もどうぞ。
公演スケジュール等などが載ってます。



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2 コメント

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Unknown (ミサブレ)
2008-07-08 08:25:09
伝統的なお人形さん。。。作った人の魂、演じる人の魂、演じられる登場人物の魂が宿っているように見えるときがありますが。。。からくりはとっても巧妙なんですね~。いや、すごいすごい。。。。!本番もスゴいけれど、稽古場見学とは興味深い御教室でしたね~>こんな企画をしてくださるとは、なかなか素敵な小学校ですね☆埃に注目なさったsilkyさんも。。。なかなか!!
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ミサブレさま (silky-wind)
2008-07-10 10:36:39
人形劇の上演は学校の企画だったと思いますが、稽古場を見せてくださったのは劇団の方のご好意のようで、「希望者だけ…」というご案内プリントをもらってきたときは本当に「へぇ、こんな面白い企画もしてもらえるのねぇ」でした。
劇団さん側は大して希望者はいないだろうと思っていたそうですが、フタを開けてみるとなかなか大勢の希望者がいて驚かれたそうです。
見せていただけたことも嬉しかったし、見学に来たお子さんが多かったことも嬉しかったですね。
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