定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

キルギス日本センターで講演 「キルギスに抑留された日本人」

2018-07-18 19:54:08 | 講演会
  

明日(7月19日)からキルギス共和国へ行く。

中央アジアにあるキルギス共和国は、約1400年前にインドへ仏典を求めて旅立った玄奘三蔵が天山山脈を越えて、イシククル湖へと至った記録のあることから日本人に知られている。

特に、玄奘三蔵は、熱海(ねっかい)と表現した巨大な湖をどのようにしてクリアしたのか。興味深い。ぐるりと大きく東から迂回したのか、船で渡ったのか。陸上の短い西のコースを進んだのか。玄奘三蔵の記録には書かれていない。それだけに、謎解きには誰でも参加できる。

ただ、わたしが今回、キルギスへ行くのは玄奘三蔵の事ではない。
約70年前、日本の敗戦に際し多くの日本兵や一般人がソビエトの捕虜になっている。このことは、シベリア抑留と称されている。しかし、中央アジアやコーカサスのグルジアにも日本人捕虜は送られていたことは、あまり日本人に知られていない。

わたしが興味を持っているのは、こちらの問題。キルギス共和国に抑留された元日本兵の事だ。2006年から調べ始めたが、当初、厚生労働省に問い合わせても「キルギスに日本人は抑留されていませんでした」という返事だった。しかし、2007年に私に一本の電話があり、キルギスにも日本人が抑留されていて、2年後に全員が復員していることが判った。

抑留されていた当人からの電話だったのだ。その後、本人と会い、キルギスに抑留された仲間の名簿を分けてもらった。125名が抑留されていて、100名の名前や住所が記録されていた。

この経緯を、キルギスにある日本センターで話すことになったのだ。7月25日の夕方だ。このブログを見た人は、青年海外協力隊のボランティアや仕事でキルギスに滞在している人を知っていたら、伝えてほしい。

詳しいことは、20日に日本センターで打ち合わせをます。そこで、時間が決まります。詳しいことは日本センターに問い合わせてもらいたい。


実は、昨日、ブログで書いた法政大学探検部のOBである岡村隆さんが、月刊「望星」の編集長をしている時に、キルギスに抑留されていた日本人捕虜のことを書かせてもらっている。関心のある方は、図書館で月刊「望星」2008年12月号、2009年1月号を開いてください。

  

シルクロードをロバで踏破した探検部OBからの連絡

2018-07-17 20:20:12 | シルクロード雑学大学の紹介
  

月刊「望星」の元編集長、岡村隆さんがfacebookに探検家の酒場、バー『モーリー』が神楽坂にオープンしたと書いていた。

お酒を飲まない私は、「ふーん」とくらいにしか見ていなかった。3日ほど前の事だ。

今日、岡村さんは「ちなみに『モーリー』とは、店主が若き日の西域踏査時にウイグルで旅の道連れにしたロバの名前だそうです」と書き込んだ。

急に20年以上前の記憶がよみがえった。

「シルクロードを自転車で走破する」というので、当時は、私も新聞で紹介されていたのだった。NHKのテレビ番組で欽ちゃんと一緒に出演もしてもいた。その影響なのか、在学中にシルクロードを踏破したい、走破したいという人からの相談が何件もあった。

その中で、目的を達成した後に「無事に目的を達成できました。教えていただいたウイグル人の友人からの協力を得て、ロバでの踏破も実現しました」といったことをハガキで知らせてくれたのは、一人だけだった。

それが、岡村さんの法政大学検部の後輩だったのだ。実は私も法政大学文学部出身で、岡村さんの大学の後輩なのだ。このことを知ったのはつい最近の事なのだが。

岡村さんの後輩の計画は、中国の西安で自転車を買いシルクロードを旅し、トルファンでロバを買って乗り換えてカシュガルまで行きたいという。おいおい正気かよ、というのが第一印象だった。
ウイグル語の問題もあるので、新疆大学医学部で化学を教えている知り合いの女性を紹介した。彼女は、時々日本へ来ていて、東京理科大や富山大学などでウイグル医学を教えていたようだ。日本への留学経験もあり、日本語の会話は問題なかった。彼女の兄弟や親せきの協力を得れば、ロバの買い付けも調教も問題ないように思った。当時彼女は、55歳くらいだっただろうか。

facebookで「それは私です」とコメントがあった。昨日の事だ。20年以上前の手紙の主。彼が『モーリー』の店主となったのだ。近々、お店を訪問して、お茶を飲むことになった。彼らはお酒だろうけど。

わたしが、ベデル峠を目指したけれど、失敗したことを返事に書いたら、彼らもベデル峠を目指していたとのメールがあった。

これからの展開が楽しみだ。一緒にベデル峠に立ちたい。キルギス側の許可は、私が交渉します。

19日からキルギスへ行くけれど、国防省にも寄ってみようかなあ。

  



7月15日はシルクロード雑学大学の定例会です

2018-07-11 15:36:35 | 定例会
  

シルクロード雑学大学の定例会を知らせします。

日時:7月15日(日) 13時30分から14時40分 9月末から10月にトルクメニスタン・サイクリングに行く人の打ち合わせ
          15時から17時     定例会 定年後、どのような過ごし方を計画しているか。会員の過ごし方を話し合い、情報交換を行います。

会場:JICA地球ひろば 2階 大会議室

資料代:500円

備考:誰でも参加できます。

主催:シルクロード雑学大学