豊田市立美術館「Gardens」

遅い昼を日進の「ムガル」というカレー屋(マイルドで悪くない。勤め先が近くなので、時々、昼食にも行く)に食べに行って、その後、どこに行こうかと言うことになって、私は今まで行ったことがなかったので、豊田市立美術館に行くことにした。
とりたてて、目指して行ったわけではないが、「Gardens」という特別展が開かれていて、あわせて、常設展、高橋節郎館を見てきた。「Gardens」に関しては、ノーコメント。現代美術はよくわからない。それにしても、展示品を見るために、靴を脱げと言うのは、どうか。マットがしいてある所で、横になって展示品を眺めるようにと言う趣向なのだが、ま、わかりません。
常設展も、また、わからない。郷土の作家はいいけれど、何でクリムト、なんでたにウィーンなのか?豊田との必然性は、どこにもない。
高橋節郎館は悪くないと思う。漆を使った工芸と美術のニッチを狙ったかんじ、これは、とてもよい。ただ、高橋さんを紹介するビデオを入り口付近で流しているのだが、それはそれで、いいと思うけれど、音が垂れ流しで、せっかくの美術鑑賞という点からはどうかな?
それに引き換え、建物(谷口吉生設計)はとてもいいと思う。ニューヨーク近代美術館をデザインした。建築を見に行く美術館だと思う。ただ、建物の周囲は、いまひとつ、民家がすぐ近くに見えて、景観はいまひとつ。また、建設地が七州城という城跡だそうで、その楼閣が復元されている。この脇を通って美術館にアプローチするのだが、これも、いまひとつ。併設されている茶室(和風建築)は、わざわざ森の中にあって、美術館の窓からの景観から閉ざされているのだが、アプローチで野点の会が開かれていて、紅白の幔幕が。まあ、勝手と言えば勝手だし、建築家は立ててしまえばあとの利用についてはなんとも言えないかもしれないけれど、景観的にいまひとつ。
関連して、「Gardens」展だが、その展示品の一部が玄関先にはみ出し展示されている。しかし、これは、単なるごみにしか見えない。海外の土産品を入れる袋に土が入れられていて、雑草が植えられている。これは、趣味の問題だろうし、主催者のセンスの問題だから、なんとも、言えないけれど、わたしは、やはり、こだわりたい。少なくとも、美術館の建物のセンスからすると、とても、癇に障る展示だと思う。もっとも、紅白の幔幕が許可されていたり、近隣の建物(美術館の窓から、豊田市街地が見渡せる)をコントロールできない(と行っても、鉄道がすぐ脇を通っている)のだから、まあ、豊田市のセンスだと言えば、それまでだけれど。もう少し、トータルセンスが必要なのではないだろうか。
豊田市立美術館:http://www.museum.toyota.aichi.jp/
高橋節郎館:http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/takahashi/index.html
谷口吉生:http://www.jcarb.com/KenchikukaShousai_8709319.html
ニューヨーク近代美術館:http://www.moma.org/about_moma/newmoma.html
とりたてて、目指して行ったわけではないが、「Gardens」という特別展が開かれていて、あわせて、常設展、高橋節郎館を見てきた。「Gardens」に関しては、ノーコメント。現代美術はよくわからない。それにしても、展示品を見るために、靴を脱げと言うのは、どうか。マットがしいてある所で、横になって展示品を眺めるようにと言う趣向なのだが、ま、わかりません。
常設展も、また、わからない。郷土の作家はいいけれど、何でクリムト、なんでたにウィーンなのか?豊田との必然性は、どこにもない。
高橋節郎館は悪くないと思う。漆を使った工芸と美術のニッチを狙ったかんじ、これは、とてもよい。ただ、高橋さんを紹介するビデオを入り口付近で流しているのだが、それはそれで、いいと思うけれど、音が垂れ流しで、せっかくの美術鑑賞という点からはどうかな?
それに引き換え、建物(谷口吉生設計)はとてもいいと思う。ニューヨーク近代美術館をデザインした。建築を見に行く美術館だと思う。ただ、建物の周囲は、いまひとつ、民家がすぐ近くに見えて、景観はいまひとつ。また、建設地が七州城という城跡だそうで、その楼閣が復元されている。この脇を通って美術館にアプローチするのだが、これも、いまひとつ。併設されている茶室(和風建築)は、わざわざ森の中にあって、美術館の窓からの景観から閉ざされているのだが、アプローチで野点の会が開かれていて、紅白の幔幕が。まあ、勝手と言えば勝手だし、建築家は立ててしまえばあとの利用についてはなんとも言えないかもしれないけれど、景観的にいまひとつ。
関連して、「Gardens」展だが、その展示品の一部が玄関先にはみ出し展示されている。しかし、これは、単なるごみにしか見えない。海外の土産品を入れる袋に土が入れられていて、雑草が植えられている。これは、趣味の問題だろうし、主催者のセンスの問題だから、なんとも、言えないけれど、わたしは、やはり、こだわりたい。少なくとも、美術館の建物のセンスからすると、とても、癇に障る展示だと思う。もっとも、紅白の幔幕が許可されていたり、近隣の建物(美術館の窓から、豊田市街地が見渡せる)をコントロールできない(と行っても、鉄道がすぐ脇を通っている)のだから、まあ、豊田市のセンスだと言えば、それまでだけれど。もう少し、トータルセンスが必要なのではないだろうか。
豊田市立美術館:http://www.museum.toyota.aichi.jp/
高橋節郎館:http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/takahashi/index.html
谷口吉生:http://www.jcarb.com/KenchikukaShousai_8709319.html
ニューヨーク近代美術館:http://www.moma.org/about_moma/newmoma.html

