Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ブラームス交響曲第2番

2020年05月04日 20時35分38秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 朝からの雨は昼前には上がった。本日はブラームスの交響曲第2番。2回ほど聴いた。好きな曲なのでもう一度、と思っていたら買い物がてら、住宅街の中を散歩したいとのリクエストがあり、二人で出かけた。
 近くの公園や住宅地の中ではアマリリス、コデマリなどが咲いているが、ツツジもハナミズキも花の盛りを過ぎていた。
 吉田秀和の「ブラームス」を読んでいるが、吉田秀和はブラームスの第2番の交響曲をおおいに評価している。
 なかなかいいことを指摘するな、と感心している。

「この《第二交響曲》ほど、ブラームスの「作曲家」としてのすぐれた、そうして独特な性質を典型的に現わしているものは、例が少ないくらいなのである。人々はよく、抒情美のあふれみなぎる音楽というと、その反面、抒情性のために構造にとかく難のあるものというふうに受け取りがちである。‥(シューベルト、シューマンなど)ロマン主義音楽家たちこそ、音楽についての新しい構造の可能性を求め、また、事実発見した天才たちだったのである。抒情美と構造性は相排除しあうどころか、そのどちらも一つの音楽の生命と精神と感覚をつくるうえでの分けることのできない要素だったのである。ブラームスの場合も同じである。この交響曲におけるほど、ブラームスが長大な交響的作品の統一と総合に成功したことはなかったといってもよいくらいである。‥この交響曲ではあらゆる主題たちが、ひとつの根本的楽想から生まれてきているが、それと同時に、その主題の形のとり方がまったく自然であって、何らの作為も感じさせない点、それからもう一つ、全体が完全にとけあって、一つのものになっている点でも、この交響曲は、範例にとってもよいほどの完成度に達しているのである。」



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