Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「万葉のことばと四季」  その3

2022年04月06日 21時17分42秒 | 読書

 陽気に誘われて午後からフラワー緑道を散策しながら横浜駅まで歩いてみた。歩道橋は手すりを使ったが、杖を突かずに歩きとおすことができた。
 最近行ってなかった横浜駅のオフティス街の喫茶店まで足を伸ばしい、休養・コーヒータイム&読書タイム。

      

 本日2冊をリュックに詰めた。「万葉のことばと四季」(中西進)の第Ⅱ章の「万葉時代の人口調査」「遣唐使」を読み終えた。また古井由吉短編集「この道」の「梅雨のおとずれ」を半分ほど。

「律令官人として従来の豪族たちが再編成されたのだから、これは大きな変化をもたらした。‥世襲の職にしろ土地へのゆかりにしろ、それらを大きな生活基盤として人間に働きかけるものだから、それを離れ一個の人間としてぬけ出してくることは、人間を観念的にせざるをえない。抽象化、観念化へと再教育されるのが律令官人たちであったろう。」(「万葉集と律令」)

「大げさにいえば日本中がゆさぶられて混ぜ合わせられているようである。この個別性の解消こそが中央集権の一つの狙いだった‥。これらの傾向は地方の均質化への移行ということができるし、個々人にとっては生活圏の拡大ということができる。」(「万葉集と律令」)

「七、八世紀の文化の堆積の仕方でもあって、この列島にはつねに北方系文化の担い手が君臨するという歴史があった。おそらくは南方系文化をもった先住民たちの上に制圧的にかぶさって来たものは北方系文化で、その伝統の中にあった支配階層の支配の現世は、当時は唐にある。」(「遣唐使」)



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