Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

情報掲載

2012年11月14日 23時59分18秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 「11/17(土)は開館記念の日ということで、神奈川県立近代美術館(鎌倉・鎌倉別館・葉山)の全ての展覧会が無料になるそうですね」
 さらに「12/1(土)は、同様の趣旨で、竹橋の東京近代美術館(工芸館・フィルムセンターを含む)が入館無料になるそうです」
との情報が、葦原の山姥様から寄せられた。

 神奈川県立近代美術館、鎌倉館では「シャガールとマティス、そしてテリアード 20世紀フランス版画と出版」展、鎌倉別館では「夭折の画家 小野元衞 1919-1947 」展、葉山館では「桑山忠明」展。
 東京近代美術館、工芸館では「現代の座標-工芸をめぐる11の思考-」展、フィルムセンターでは「日活映画の100年日本映画の100年」、美術館では「東京国立近代美術館 60周年記念特別展、美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」を開催している。
 私は17日は所用があるが、12月1日は今のところ予定は入っていないものの、いろいろ立て込んでいる。はっきりしない。無料と聞くと行ってみたくはなるのだが‥。
 本当は鎌倉別館の夭折の画家 小野元衞 1919-1947 」展には惹かれている。本日は見にいけなかったが、17日以外で時間の都合がつけば出かけてみたい。

「古都鎌倉と武家文化」展

2012年11月14日 18時03分31秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日の予告どおり本日は鎌倉まで足を伸ばし、鎌倉国宝館で「古都鎌倉と武家文化-武士(もののふ)たちの信仰(こころ)と美術(かたち)」を見てきた。
 東京都内というと特に「足を伸ばし」という表現にはならないのだが、もっと横浜から近い鎌倉となると「足を伸ばし」と思ってしまう。心理的な距離は都内の方が近いのだと思う。物価が高い、横須賀線しかなくて時間的に少々不便、鎌倉の駅の狭さと混雑、こんな条件が私の気持ちの中で鎌倉行きを敬遠してしまうのだと思う。本当は蕎麦もしらす丼も居酒屋も定食も、心惹かれるお店が多いとの情報はふんだんにあるのだが‥。
お昼直後に鎌倉駅に到着し、以前に食べたことのある「井上蒲鉾店」の2階の「茶寮いの上」で昼食をとることにした。以前は12時少し前に入ったら人がいなくてとてもいい雰囲気であった。本日は12時も大分過ぎていたためか待つこと15分ほどでようやく座れた。ここのお勧めは650円の「井上セット」。5種類ほどの蒲鉾に、はんぺん入りのお澄ましと茶飯。他のセットが1200円くらいであるのに較べてとてもお得。そうはいってもお昼に650円はいつもに較べると贅沢である。交通費の往復660円を加えると、当面はお昼の外食は控えなければならない。少なくとも今週中はおにぎり持参の外出になりそう。

 昼食を済ましてから鎌倉八幡宮への参道を歩いた。11月中旬とは思えないほどの暖かな陽射しがあった。古都鎌倉には秋の紅葉がとてもよく似合う。四季折々の中でももっともいい季節ではないだろうか。人によっては、桜の季節の若宮大路を初め背後の山の桜がもっともふさわしいという人もいる。また夏の強い陽射しの中で古いお寺の木陰で休む時間もいいという人がいる。さらには冬の枯れ木に囲まれた細い道が印象的だという話も聞く。しかし私には晩秋の日当たりのいい鎌倉が一番好きだ。本日も街路樹の下に咲いていた石蕗の花がとてもよかった。そして若宮大路を歩いているとき、背後からの陽射しが私の影を鎌倉八幡宮の方へまっすぐに伸ばしてくれた、気持ちがとてもよかった。

 鎌倉国宝館、恥ずかしながら以前に訪れたのは高校生の頃だから、もう45年近く来ていない。その時何を見たかもさっぱり覚えていない。その時は一人で来た。今回は妻と来た。妻の記憶では子供がまだ小学校に上がる前の正月に私の両親とこの八幡宮を訪れて、国宝館のすぐ傍を通ったとのこと。私はまったく記憶にない。



 さて、本日の目的である3館連携特別展、昨日県立歴史博物館で膨大な展示を見たあとでは、ここの展示の品数は少ない印象は避けてとおれない。しかし慶派を中心とした仏像・高僧像・武士像28体はなかなかの見ごたえである。観覧している人も平日と言うことで少なく、ゆったりと見ることができた。
 私が気に入ったのは、釈迦如来坐像(淨妙寺、13世紀)と十二神将巳神(曹源寺、13世紀)、観音菩薩遊戯坐像(14世紀、東慶寺)、そして韋駄天立像(14世紀、淨智寺)の4体。
 韋駄天立像を見ているとき、後ろにいた中年の女性二人連れが「かわいい」と大きな奇声を上げびっくりしたが、確かに今の言葉で言えば「かわいい」ということなのかもしれない。現代の人にも受け入れられる造形であることは確かだ。表情も生き生きとしているし、今にも動き出しそうな身のこなし、筋肉のあり様が印象的だ。
 また釈迦如来坐像は顔の大きさと少し猫背のように前かがみの姿がとても印象的というか、親しみのある造形である。観音菩薩遊戯坐像は片足を立てた、いかにも前に動き出しそうな菩薩像である。弥勒菩薩半跏思惟像程の優美さや流れるような美しさはではないが、動きのある仏像は新鮮である。

 詳しい説明板が全展示物にあり、とてもありがたく読ませてもらったが、残念ながら図録は3館共通の図録しかない。写真撮影も禁止なので、記録はこの図録を購入するしかないのだろう。これについては少々不満。3館共通の図録1200円を購入したほうがいいのかな、と思うものの幾度も見返すこともないのではないかと、二の足を踏んで決断力の減退を実感している。












 本日はお昼に散在したので、夕食はつつましいものになる予定。今月は少々出費がかさんだかもしれない。年末年始の生活に影響が出ないよう節制に心がけよう。