蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

生まれたての小鹿のように

2010-01-04 00:16:48 | 杭州・杭州周辺
身体検査をした。

大臣になるわけではないので、
賄賂だの資産だのの検査ではなく、
文字通りの身体検査である。
と、わざわざ書かなくてもわかっているだろうが。

色々探し、
最近日本人対象のコーナーができた浙江省人民医院に行った。

D君の奥さんに付き添ってもらい、
病院の6階に行き、
VIP診察コーナーへと足を運んだ。
日本語対応だとその時点ですでにVIPなのである。
もちろん、値段もそれ相応に高い。

そして、事前には何にも言っていなかったのに、
勝手に日本語通訳が付いた。
もちろん、料金は請求される。
D君の奥さんがクレームを付けるものの、
まあ、仕方がないということで、
若い女性二人が付き添うことになった。

しかし、彼女たち、
通訳なのに、日本語があまり上手でないのである。
そこんところが、何となく杭州っぽい。
きっと、北京や上海ではそんなことはないだろう。
想像だけど。

ともあれ、
初めに血液検査へ。
私は血液検査に弱い。
それもめっぽう弱い。

血を抜かれると、
気分が悪くなり、
しばらく立てなくなるのだ。

そのとき、私のそばには3人の女性が付き添っていた。
大の大人の男が、
自分より若い女性3人に心配されながら血を抜かれている。
しかも、ちょービビリながら。

ヘタレの極致である。
極上のヘタレである。
バンビちゃんもビックリのヘタレぶりである。

しかし、初めに難関を突破した私は、
その後の検査は快調に進んでいった。
途中で、妊娠中のD君の奥さんは休憩して、
うら若き乙女たちとともに、病院内で検査を続けた。

偶然にも同僚の旦那さんが身体検査をしているのに出くわすなど、
ちょっとしたハプニングもありながらも滞りなく進んでいった。
バンビちゃんが大人になって巨象になったように堂々としたものであった。

2時間足らずで終了。
検査結果も何事もなかった。

なお、
検査結果は後日EMSで自宅へ送られて、
ちょっとした屈辱を味わうのだが、
それはまた別のお話。